夫の優しさに甘えて2度も不倫… 昼顔妻に下った「エグすぎる天罰」【後編】

文・並木まき — 2021.12.30
平凡な結婚生活に嫌気がさし、夫への愛情も薄れていたときに、マッチングアプリでつながった彼と不倫を始めてしまったという桃華さん(仮名・30歳女性)。しかし、不倫していたことが夫に知られた末に、最終的に悲惨な末路を迎えてしまったそう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、桃華さんが迎えた結末について詳しく話をうかがいました。

「不倫は2度としない」と約束し、許してもらえることに

桃華さんが不倫デートから帰宅した際、何度鍵を入れてもドアが開かなくなっていたのだそう。すると、まだ仕事から帰ってきていないはずの夫が中からドアを開けて出てきたのです。

「扉の向こうから出てきた夫は、とても恐ろしい形相をしていました。『君は僕に謝らないといけないことがあるんじゃないのか?』と静かな口調で言われたのが記憶に残っています。

私はそこで『不倫がバレたんだな』と理解し、それ以上は嘘をついても仕方がないと思って、その場で不倫を認め、夫に謝罪をしました」

すぐに不倫を認めたことと、心を込めて夫に謝罪をしたことで、夫も桃華さんを許し「2度と不倫はしない」という約束のもとで、夫婦関係を継続することにしたのだそう。

また、夫との生活を捨てる覚悟まではなかった桃華さんにとって、夫の優しさと寛容さが身にしみた出来事でもあったそうです。

ところが、桃華さんはそんな夫を、再び裏切ってしまいます。

夫を裏切り、2度も不倫した結果…

「今思えば、本当に愚かだったなとつくづく思います。不倫を許してくれた夫に対して感謝の気持ちはありましたが、しばらくするとまた刺激が欲しくなって、マッチングアプリで知り合った別の男性と不倫を始めてしまったんです…。

そして、2回目の不倫が夫にバレるまでは、そう時間はかかりませんでした」

桃華さんが2度目の不倫を始めて1か月が過ぎたとき、夫から「話がある」と言われたそう。桃華さんは夫が口を開く前から「また不倫がバレたんだな」と感じたとのこと。

しかし、1回目の不倫をすんなりと許してもらっていたこともあり、そのときは「謝ればなんとかなるだろう」という甘い気持ちもあったと振り返ります。

2度目の不倫がバレたときに、すべてを失った妻

「ところが、2回目はそう甘くはありませんでした。夫から不倫の証拠を突きつけられ、記入済みの離婚届をその場で出されました。

私は何が起こったのか理解できず、呆然とするだけ。

しかし夫は淡々と私の浮気の事実を列挙し、『というわけで、離婚です。慰謝料も支払ってください』と冷たく言い放ちました」

その後、桃華さんは本気で夫に謝罪するも、まったく聞く耳をもってくれませんでした。離婚の意思と慰謝料を支払えと繰り返すばかりだったそう。

その日の話し合いは4時間にも及びましたが、夫が翻意することはなく、桃華さんは夫に慰謝料を支払って離婚に同意することになりました。

「夫はうんと年下の私を溺愛しているとばかり思っていたので、こんなにも強い決意で離婚を決行するとは、当時の私は夢にも思っていませんでした。だけど冷静になれば、関係は冷めきっているうえに2度も他の男性と不倫をするような人のことを妻にはしたくないですよね。

夫から請求された慰謝料は、いわゆる“相場”だったので法外な額ではなかったことや、すでに記入してある離婚届が準備されていたことなどから、夫も感情だけで突っ走ったのではなく、悩んだ末に決めたのだろうと思いました。

その後、当時の不倫相手とも別れました。不倫相手は不倫を楽しみたかっただけで、私のことを愛していたわけじゃなかったみたいです。

色々なものを失った今、自分がしてきたことの愚かさを痛感しています。これからは、もう2度と誰かを裏切るようなことはせず、平穏な生活を送れるように頑張っていきたいと思っています」


桃華さんが「不倫に堕ちた理由」とは…!? 前編はこちら



安易な気持ちで不倫を始めた結果、最終的にすべてを失う人は決して少なくありません。大切なものを失ってから気づくのではなく、目の前にある小さな幸せに感謝しながら結婚生活を送れていたら、こんなにも悲惨な結末を迎えることはなかったでしょう。

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