ある日、突然寝室で… 自分勝手な夫が青ざめた「妻の壮絶な復讐」【後編】

文・並木まき — 2021.12.17
結婚し無事子どもを授かったものの、夫が子どもを可愛がってくれない… というケースもあるようです。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、結婚後に夫のエグい本性が明らかになり、モラハラ地獄に耐える日々を歩むことになってしまった女性・アカリさん(仮名・33歳女性)に話を聞きました。

離婚を望むも了承してくれないモラハラ夫

子どもを可愛がらず、妻にもモラハラを繰り返す夫との生活に、かなりウンザリしていたアカリさん。

実家にも相談し「そのまま一緒にいても、孫の教育にも悪いだろうし、離婚して実家に戻ってきていい」という両親の助言もあり、アカリさんは離婚する意思を固めました。しかし、離婚したいと夫に申し入れるも、モラハラ気質な夫はアカリさんからの申し出を一蹴。

夫との話し合いは、まったく進まなかったそうです。

「記入済みの離婚届を夫に渡して『本気で離婚をしたい』という意思を示しましたが、まったく相手にされませんでしたね。それどころか『俺は悪いことなんてひとつもしていない。離婚できるならしてみろよ』などと偉そうに言うばかりで…。
確かに、モラハラはあるけれど暴力をふるうわけでもないし、生活費は夫が家に入れているし、こちらが強引に離婚をしようとするには、離婚する理由がやや弱い状況だったと思います。
そのため、調停をしてもあまり意味はなさそうだと考え、とにかく協議で離婚を成立させたかったのですが、夫はまったく取り合ってくれないまま。気づけば半年ほど時間が過ぎていました」

ある夜、寝室で見かけた夫のスマホ画面に浮気の兆候が…

「ある夜に酔っ払った夫がスマホを触ったまま寝落ちしていました。そのスマホを片付けようとしたら、そこに浮気相手と思われる女性とのやりとりがあったんです。
すでに夫への愛情を失っていた私は『これで離婚できる!』と心の中でガッツポーズをしましたね。このチャンスを逃すまいと、夫を起こさないように気をつけながら、夫のスマホの中にある浮気の証拠を一心不乱に集めました」

夢中になって夫の浮気の証拠を集め続けたアカリさん。しかし1時間ほど経過したころで、夫がいきなり目を覚まし「何をしているんだ?」と声をかけてきたとのこと。

これにはアカリさんも驚いたそうですが、ここで弱気になっては離婚ができないと考え、その場で夫に対し「浮気の証拠を掴んだわよ」と冷たい口調で伝えたのだそう。

「すると、みるみるうちに夫の顔色が変わり、とても焦っている様子でした。酔っ払って寝落ちしていたはずですが、一瞬にして酔いも冷めたような雰囲気でしたね。
それまで『俺には一切、落ち度はない』なんて怒鳴っていたのに、実は隠れて浮気をしていたわけですから。もはや私に対して、ぐうの音も出ないようでした」

この一件を機に、そこからはスピーディーな展開で離婚へと進んだそう。

夫の浮気が発覚したことで当初は見込めなかった慰謝料も請求でき、アカリさんにとってかなりいい条件で離婚することができたとのこと。

「“復讐”と言うと大袈裟かもしれませんが、あれだけ我慢した毎日への償いとしても、夫から慰謝料を取れたのはよかったです。

また、夫から『自分が浮気していたことを実家に知られたくない』と懇願されたため、私はそれを受け入れる代わりに相場よりかなり多い慰謝料をもらって離婚することができました」


結婚後に夫が明かした「エグすぎる本音」とは…!? 前編はこちら。



離婚したくても決定打となる証拠がない場合、離婚の話し合いが難航することもあります。またなかには、モラハラ被害を受けていても、状況によっては夫が離婚に応じず、時間ばかりが過ぎてしまう例も少なくありません。

しかしアカリさんのように、転機が訪れることによって状況が一変することもあります。家庭内で問題がある男性は、よくよく調べていくと他にも問題があることも少なくないのでしょう。

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