“不貞の証拠”を突きつけられ… アラサー妻を待ち受けていた「地獄すぎる結末」【後編】

文・塚田牧夫 — 2021.11.20
3年前、亜衣さん(仮名・31歳)は、同窓会で元カレのシュンヤ(仮名)さんと再会し、不倫関係に堕ちてしまいました。すると、住んでいるマンションに不倫をやめるよう警告を促す内容の手紙が届いたそう。その送り主はいったい誰なのか…。その後に迎えた悲惨な結末を教えてもらいました。

手紙の送り主は…

「手紙の送り主は、マンションに直接投函できる人物なので身近な人のはず。考えているうちに、ひとりの女性が頭にパッと浮かびました。

夫は大手企業をやめて会社を立ち上げたんですね。以前、そこで働いている社員を家に招いてホームパーティを開いたことがありました。浮かんだのは、そこにいた新卒の若い女性社員です。

名前を呼ばれると“はい!”と大きな声で答える、可愛らしい女性でした。ただ、なぜか私はあまり好きになれませんでした。今思うと、若さへの嫉妬だったんだと思います。

彼女が夫を慕っているうえに、夫が可愛がっている感じが出ているのも、好きになれない理由の1つでした。彼女なら私の家も知っているし、手紙を出すことも可能だと思ったんです」

「裏アカ」で発覚

「次に、なぜ私が不倫をしていることがバレたのだろうと考えました。そこで思い当たったのは、裏アカの存在でした。実は、私はSNSに裏アカを持っていて、そこにシュンヤとのことを赤裸々に綴っていたのです。

2人の写真は出していないものの、部屋の様子などが写っていたため、見る人が見れば分かったのかもしれません。ただ、“ピンポイントに私の裏アカを発見できるのか?”とも思ったんです…。

そうやって裏アカを削除すべきか悩んでいた矢先。夫が“これ、亜衣ちゃんのだよね?”と、スマホで私の裏アカを開いて見せてきました」

許してくれない夫に暴言

「おそらく私の推理は当たっていたのです。私の裏アカを発見した彼女が、見るに見かねて夫に報告したんだと思います。

そして、夫に言い逃れできない不貞の証拠を突き付けられたため、私は素直に非を認め、謝りました。ただ、心のどこかですぐに許してもらえる気がしていたんです。

でも、何度謝っても、夫は許してくれませんでした。すると今度は、私も腹が立ってきたのです。そっちもその若い女性社員と何かあるのではないかと、言わなくてもいいことを言ってしまいました。

そのまま勢いに任せて暴言を吐き、醜い言い争いが勃発。その結果、夫婦関係は修復不可能なレベルに…。そして、ついに離婚に向けて話が進み始めたんです」

不倫の大きすぎる代償

「夫はシュンヤと連絡を取り、慰謝料を請求。そのせいで、向こうの家族にも迷惑をかけました。

シュンヤの家庭は離婚には至らなかったようですが、家庭は崩壊寸前。“もうメチャクチャだよ”という最後のLINEが今も残っています。

そして、夫は私の地元仲間にもシュンヤとの関係を確認するために連絡をしていたので、私たちの話は地元にも知れ渡ることに…。そのせいで、私は胸を張って地元に帰れなくなりました。

今までの羨望から、軽蔑の視線に変わることが怖かったんです。そのため実家に帰る機会があるときは、誰にも言わずにひっそりと帰るようになりました。

こうして私は家庭を失っただけでなく、安心して帰れる場所もなくしてしまったのです」


亜衣さんが「不倫に堕ちたキッカケ」とは…!? 前編はこちら。



“不倫に堕ち、悲惨な結末を迎えた妻の告白”を紹介しました。

亜衣さんのように、不倫に対する認識が甘い人もいるでしょう。しかし、不倫は許されない行為。いずれは改心しなければいけない場面が訪れるはずです。

こうして悲惨な思いをする前に、不倫に対する罪の意識を改めておけば、亜衣さんが迎える結末は変わっていたのかもしれませんね。

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