カッコよすぎてたまらない…! パリで出会った「クールな男前」6人

写真、文・松永学 — 2021.11.20
パリ在住のカメラマン、松永学さんによるパリのイケメンスナップ。今回は、ブティックで働いていていたり、コマーシャルの制作、アーテイストだったり、空間プロデューサーだったり。久々にパリのマレ地区で見つけた男達です。

パリで出会った「クールな男前」6人

パリのマレ地区で出会ったのは、クリエイティブな職に就く素敵なイケメン6人。お仕事や趣味、そして日本についても聞いてみました。

ヴァンサン 27歳  セレクトショップ ディレクター


イケメン 男前 フランス パリ

-ヴィンテージスーツを自分風に着こなしているヴァンサンに話を聞きました。

このスーツは祖父から譲り受けたものです。60年代、祖父が若きし頃、結婚式やらパーティなどで着飾っていたものなんです。僕にサイズがぴったりなので大切に着ています。でも自分なりにスポーティな着こなしです。

僕は以前、もう無くなってしまいましたがコレットというセレクトショップで働いていました。ファッションが大好きで、今、3年半前からマレにあるセレクトショップでディレクターとして働いています。

夢は日本に行くことです。各地を回ってみたいです。もちろんファッションアイテムも探してみたいです。実は2年前から計画はしてたのですが、コロナの規制で諦めていました。でも日本語は勉強中で、といっても、挨拶や数字程度ですが、お店などで注文できるなら大丈夫かと。

女性はいろいろな部分で共有できる人、例えばファッションでも映画でも旅でも意見が合う人が理想です。今大好きな韓国女優がいて名前はチョン・ホヨン! ファッションショーに出たり女優としても今話題のNetflixドラマ「イカゲーム」に出ていて大ファンになりました。もちろんInstagramはフォローしていますよ(笑)。

ジョズィー 22歳  スニーカーショップ店員


イケメン 男前 フランス パリ

– シューズはナイキが大好きだというジョズィーに詳しく話を聞きました。

僕はモードデザインの学校を出て2年半前からスニーカーショップで働いています。マレ地区はモード、デザイン、アートギャラリーも多い界隈でここで仕事ができて幸せです。コラボ製品中心を扱っているので人気の店ですよ。シューズはナイキ、洋服はコムデギャルソンが大好きなんです。でも一番はUNDERCOVER ! かな。僕の気分をいつも満たしてくれるので新作をいつもチェックしています。もちろんヴィンテージものも大好きなので休みの日は古着屋さん巡りもしています。

旅も大好きで、この夏はハンガリーのブダペスト、そしてイタリアを回って来ました。やはり旅っていつも面白い発見がいっぱいありますね。今行きたいところはニューヨーク、そして日本! いつの日か行けるのを楽しみにしています。

僕はバスケットボールを10年間やっていてマイケル・ジョーダンが1番のお気に入りです。ナイキ好きなのは彼のおかげかもですね。日本のアニメも大好きで1番は『黒子のバスケ』。手に汗を握って全編一気に見ました。

タイプの女性は女優のマーゴット・ロビーと歌手のエリカ・バドゥ! ちょっとタイプが違いますよね(笑)。

エンゾ  27歳 シネマ助監督


イケメン 男前 フランス パリ

-撮影機材をチェックしていたエンゾは重装備でした。

今日はファッションブランドの広告ムービーをここマレで撮影するので、監督よりひと足先に機材の搬入からセッティングをしています。映画とはちょっと違い、手際さえ良ければ短時間で終わらせる予定です。でも外での待ち時間が多いので、いつも冷えないように洋服は重装備です。寒くても動き出すと汗をかくのでジャケットやセーターは投げ出し、Tシャツで仕事もすることも多いですが。

日本映画といえばKUROSAWAでしょうか! あの映像は独特なものがありますね。ソフィア・コッポラの『Lost in Translation』は日本を舞台にした素晴らしい作品でしたね。ストーリーもなかなか面白かったです。日本に行けたなら、お寺回りをしたいです。日本の歴史にも興味があるんです。

今一番行きたい旅先はスコットランドです。風景を堪能したいですが、実はお酒はウイスキーが好きで、スコッチを現地の風景の中で飲んで思いを馳せたいです。頭の中ではすでに映像ができあがっています(笑)。

女性は優しく包み込んでくれる人、そして笑顔が魅力的なら最高ですね。女優アニャ・テイラー=ジョイはホラー映画『ウィッチ』でとても印象的でした。彼女を起用して何かの映像を作ってみたいと夢見ています。

サミュエル 24歳 アーティスト


イケメン 男前 フランス パリ

-自由な旅人サミュエルはアイデア豊富なアーティストでした。

僕はブラジル人ですが、祖国を離れてから定期的に住んでいる場所はありません。筆、本、洋服、そしてたくさんのヘアケア製品を持って世界中を移動しています。いたるところを歩き回って、風が吹くようににアートをやります。かなり激しい生活のパターンですが、僕にとっては毎回素晴らしい体験です。

今回はパリのマレにあるアーティスト・イン・レジデンスで作品を創作しています。パリが終わったら次はメキシコ行きが待っています。そのうちに日本に行って活動もしたいと思っています。

パリもいろいろなところを散歩していますが、北駅周辺や泥棒市と通称言われているモントルイユはとても面白いと思いました。あ、ブラジリアンレストラン1軒教えますね。10区にある『La Bahianaise』は故郷の味を体験できました。大好きな豆のペーストに果物が添えてあって美味しいですよ。

女性はとにかく自由を尊重している人が美しいと思います。フランス人女優イザベル・ユペールはその点ベストマッチしてますね。

ケヴィン 26歳 スニーカーショップ アシスタントディレクター


イケメン 男前 フランス パリ

-スポーツカジュアル大好きなケヴィンはちょっとシャイでした。

僕のところのお店はいいセレクトのスニーカーを置いています。時期に関わらずセール商品もありますが、サイズ限定なので早いもの勝ちです。マレ地区には同じようなスニーカーセレクトショップがありますが、それぞれの店には癖があり、僕のところはどちらかといえばおしゃれさんのタウンシューズ風の品揃えです。

日本にはまだ行ったことがないのですが、僕の少年の頃は日本のアニメブームで、『ドラゴンボールZ』が評判でよく見ていました。最近では『鬼滅の刃』が周りの友達にも大人気です。

僕はパリ左岸のリュクサンブール近くに住んでいて、仕事が終わってからはジョギングするのが日課です。目下のところ今一番行きたいところはニューヨークです。みんなどんなスニーカーを履いてるかとても気になります。旅行してもついつい人の足元を見てしまいますね。

僕はちょっとおっとりしているので、目を見つめながらよく話を聞いてくれる女性が理想です。歌手のリアーナ、女優のジェシカ・アルバは美しく才能があって好きですね。

ジェーソン  24歳 ギャラリー空間デザイナー 


イケメン 男前 フランス パリ

-サミュエルをはじめアーティスト達のスペース作りをしていたジェーソンの仕事とは?

僕の仕事は言葉で表すのは難しいですが、アーティスト・イン・レジデンスで働く、通称何でも屋です。割り当てられたスペースとアーティストの仲介役で、照明やら会場の設置、セノグラフィー(Scene+Graphic)作りがおもな仕事です。いろいろなアーティストの発想を具体化できる仕事なので時間はかかりますがやり甲斐はありますね。

パリのお気に入りの場所はモンマルトル界隈、特にピガール周辺です。舞台装置的なロケーションで、歩いていてもアイデアが出てくる場所なんです。スポーツはテコンドーとバスケを時間が許す限りしています。

女性は人種に拘らず、エスプリがある人が一番です。音楽が大好きでよく聞くのはニック・ケイヴ、レディオヘッド、女性ではPJ ハーヴェイは最高の女性です。

写真、文・松永学