イヤミを言い続ける義母… 我慢の限界を迎えた妻の「まさかの行動」【後編】

文・並木まき — 2021.11.16
不倫の末に授かり婚をした秋菜さん(仮名・当時33歳・女性)は、略奪婚をした自分の非を認めつつも、義理の父母が孫に対して母親の不倫を伝えるような口ぶりをすることが気がかりだったそうです。自分の両親にも不倫の事実を暴露され、我慢の限界を迎えた秋菜さんは夫に相談することに。そこで夫から義父母の“衝撃的な事実”を聞かされて…。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、秋菜さんから当時の詳細な話を伺いました。

義父母のトンデモない過去が続々と明るみに…

「私は娘に両親の不倫のせいで、卑屈な気持ちになってもらいたくないという思いがありました。義実家が私につらく当たるのは仕方ないけれど、娘には関係ないですから。そういう気持ちを夫にも理解してもらいたくて、私は真剣に夫に話をしたんです」

すると、夫は秋菜さんの気持ちを理解してくれたそう。さらに「本当は黙っていようと思ったけれど…」と、言いにくそうに“あること”を打ち明けてきたとのこと。

「夫から、なんと義父母も不倫の末の結婚であること、そして義父は夫の実の父親ではないことを知らされたんです。それまで、まったくそんなことは知らなかったですし、想像もしていなかったので、これには私もびっくり。義母は不倫をしていた私を否定するような発言が多かったのに、自分も不倫をしていた過去があったというわけなのです。

さすがの私も、義母には怒りが湧いてきました。これまでは『私が悪い』『私の過去は変えられないから仕方ない』と、義母からの数々のイヤミや嫌がらせを我慢してきましたが、義母にも似たような過去があるなら、自分のことを棚に上げて私をいじめているだけですからね」

意を決して義母に直談判。すると義母は思いもしなかった行動に…

「今後娘が大きくなるにつれて、私の実家を含めた両家の交流も盛んになると思ったので、義母にはっきりと文句を言うことにしました。どうせ言い返してくるだろうし、もしかしたら絶縁関係になるかもしれないと覚悟を決めてのことでした」

義母に対し「あなたの過去を夫から聞いた。同じような経験があるのなら、自分のことを棚に上げて私にだけ文句を言わないでもらいたい」と、ピシャリと言い放ったという秋菜さん。すると、義母はさめざめと泣き出してしまったそう…!

「義母にとって、自分が不倫をしていた過去は、私に絶対に知られたくないものだったようです。それを私が知ってしまったものだから、ショックというか驚きというかで、その場で義母は泣き出しました。

そして『お願いだから、このことは誰にも言わずに黙っていてほしい』と懇願されました。義母にとっては、威張り散らす相手だった私にその過去を知られることが、もっともイヤなことだったよう。『ついに私に天罰が下ったか…』と呟いていましたね」


義父母が言い放った“無神経すぎる一言”とは…!? 前編はこちら。



それ以来、義母と秋菜さんの関係は一変。今では、秋菜さんが義母から嫌味を言われることも、嫌がらせをされることもなくなったそうです。義実家とは、一定の距離を保った“表面上の関係”だけが続いているんだとか。

そして、秋菜さんは娘を立派な大人に育てようと夫と一緒に奮闘しているとのことでした。

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