いつまでも“避妊する夫”… 夫とのすれ違いに悩んだ31歳女性の「驚きの行動」【前編】

文・並木まき — 2021.11.9
結婚したら子どもを産んで家族が増えて…という未来予想図を描き、愛する人とゴールインする人も少なくないでしょう。しかし、なかには結婚してしばらく経っても避妊を続ける夫に対して、妻が不信感を募らせるケースもあります。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな夫と結婚生活を送っていたアラサー女性(当時)に話を聞きました。

結婚後、いつまで経っても避妊を望む夫に違和感

優奈さん(仮名・当時31歳・女性)は、結婚して2年経っても避妊を望む夫に対して違和感を抱いていました。周囲の同世代の既婚女性たちが続々とママになっていくのを見て、自分だけが取り残されたような気持ちになり、妊娠への焦りが増していったとのこと。

「夫にやんわりと『子どもが欲しい』と告げていましたが、真剣に受け取ってくれなかったのか、夫はいつまで経っても確実な避妊を続けていました。

第一子が欲しい時期だったし、うちの親からも『そろそろ孫を』と言われていたこともあって、私は結婚3年目までには妊娠したいと強く願っていたんです。

でも、夫は何度話しても態度を変えることはありませんでした。このままでは妊娠できずに結婚3年目に突入してしまう…と思い、私から行動に出ることにしたんです」

夫に対し何度も説得を試みたものの、ことごとく失敗に終わったという優奈さん。そこである日、意を決して夫に改まった様子で「大事な話がある」と告げ、子作りについて話し合うことに。

「仕事」を理由に子作りを拒否し続ける夫。しかし本当の理由は…

「いざ、かしこまって話し合いをしても、『今は仕事に集中したい』『将来的に独立したいから、出産や子どもの教育にお金が遣えないかもしれない』などと言われてしまい、説得できないまま終わってしまいました。

夫が仕事人間なのはわかっていましたが、そんなことを言っているうちにどんどん歳をとってしまうし、いざ子作りをしようとしても授からない可能性もあるじゃないですか。

だから私は積極的に妊活をしなくても、せめて避妊をやめたかったんです…。けれど、その願いは夫には聞き入れてもらえませんでした」

夫婦だけでは解決できないと判断した優奈さんは、勇気を出して実家と義実家にも実情を話し、対応を相談することに決めたそう。しかし、優奈さんの実家の両親は『彼に私たちからも話してみる』と約束してくれたものの、義実家側の対応は歯切れの悪いものだったとのこと。

「そこで初めて『なんか変だな?』と感じたのですが、もともと夫に甘い義母なので、どうせ『息子の意思を尊重したい』とか、そんな理由だろうって思い、そこまで深掘りしなかったんですよね。

でも、義母だって孫が欲しいはずなのに、積極的に協力してくれないのは今振り返ればやっぱりおかしいと思うんです。あのとき義母にきちんと理由を聞いていれば、その後モヤモヤしないですんだのかもと思います…」

義実家の対応に違和感があったものの、自身の親が夫の説得に協力してくれることになり、安堵していたという優奈さん。

しかし、事態はここから思わぬ展開を迎えます…。優奈さんの実母が婿である優奈さんの夫に『話があるから、週末に家に来てちょうだい』と電話をかけたタイミングで、衝撃の展開が起きたそう。


ついに発覚した「夫が避妊する本当の理由」とは…!? 後編に続きます。



“結婚後も避妊しつづける夫に悩んだアラサー女性の話”を紹介しました。

“子どもをどうするのか?”という話は、シビアな問題ですよね。具体的にそのことを話さないまま結婚してしまうと、子どもに関する価値観ですれ違い、悩みを抱えてしまう場合もあります。

結婚する前から彼との話し合いを重ね、あらかじめお互いの価値観をすり合わせることができていれば、ここまで優奈さんが悩み続けることはなかったのかもしれません。

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