彼の“ある魂胆”が明らかに… 不倫相手を信じ続けた「シングルマザーの末路」【後編】
その後の不倫関係は?
「子ども好きの田所さんは、3歳の娘にもとても優しくしてくれました。娘もなついていたので、いつか田所さんが離婚して、3人で暮らせたらいいなと思っていたんです。
でもあるとき、職場の同僚から聞かれました。“田所さんと付き合ってるの?”と。私の勤めていた百貨店では、噂話が広がるのが早かったんですね。
すると同僚が、“気をつけてね”と言いました。なんでも、田所さんは以前にもそういった噂があったらしいんです。しかも、相手の女性が同じシングルマザーだったと…」
彼に以前の不倫のことを尋ねた?
「同僚の助言を受けて、田所さんに話を聞こうと思いました。でも、信頼していたのもあるし、関係をこじらせたくなかったので、聞けなかったんです。
私には、そういった相談をする親しい友だちがひとりいるんですね。田所さんと2人で会うようなときに、娘を預かってくれる友だちです。
その友だちに彼のことを伝えると、“シングルマザーを狙う男性は多い”という話をされました。なんでも、シングルマザーを狙って不倫をする男性がいるのだと。
そして、娘のことは好きだから預かるけど、“不倫は応援できない”とハッキリ言われました。
そのときは親しい友人の言葉に、心が揺れましたね。でも、それでもやっぱり彼から離れられなかったんです」
不倫の結末は?
「彼と食事に行ったときです。いつもとは違う神妙な面持ちに、何かあったんだと察しました。私のほうから何があったのか尋ねると、“妻に子どもができた”と言われたんです。
夫婦関係は冷めきっていたはずなのに、奥さんとの間に子どもができた…。それはつまり、事実上の“離婚はなくなった”という宣告でした。
“関係は続けたい”とは言うものの、彼が守りたいのは自分の家族のはず。もし不倫関係が奥さんにバレて、私が慰謝料の請求などをされても守ってはくれないでしょう。
一方で、私が守るべきは娘です。だから咄嗟に、“もう会えません”と伝えました。それからは、職場以外で会うことはなくなりましたね」
別れたあとの状況は?
「心の支えを失ってしまったうえに、職場ではいろんな噂が流れてしまったため白い目で見られ、気分はどん底でした。なかには、私が彼から手切れ金を受け取ったなんて話もあったようで…。
そんな失意に暮れる私に対して、同僚は“噂なんてすぐ消えるから”と、今だけ我慢すれば大丈夫だと言ってくれました。
すると、しばらくして田所さんが別店舗に移動しました。さらに、3か月ほどしたところで別の不倫騒動が起きたんです。職場ではその話題で持ちきりになり、私の話なんてまったく耳にしなくなりました。
今も職場は変わらず、同じ百貨店で働いています。それに私には支えてくれる友人もいます。
田所さんとのこともありましたが、今となってはシングルマザーとして娘と二人で生きていく覚悟はできています」
“不倫男性に狙われたシングルマザーの告白”を紹介しました。
あろうことか相手の立場につけ込んで、不倫しようと近づいてくる人もいます。ただ、優しく接してくれていても、自分の都合が悪くなれば見放されてしまうことも。
だからこそ、ツライ思いをしたくないのなら、どんな事情があれど不倫には手を出すべきではないのです。
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