彼の“ある魂胆”が明らかに… 不倫相手を信じ続けた「シングルマザーの末路」【後編】

文・塚田牧夫 — 2021.11.2
シングルマザーの茜さん(仮名・37歳)は、同じ百貨店に勤める田所さん(仮名・40歳)と不倫関係に。茜さんは強い母であることを理想としながらも、寂しさに耐えられず、心の支えとして田所さんを求めるようになってしまったそう。しかし、次第に彼の“ある魂胆”が見え隠れするように…。彼女が不倫を続けた先に待ち受けていた結末について語ってもらいました。

その後の不倫関係は?

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「子ども好きの田所さんは、3歳の娘にもとても優しくしてくれました。娘もなついていたので、いつか田所さんが離婚して、3人で暮らせたらいいなと思っていたんです。

でもあるとき、職場の同僚から聞かれました。“田所さんと付き合ってるの?”と。私の勤めていた百貨店では、噂話が広がるのが早かったんですね。

すると同僚が、“気をつけてね”と言いました。なんでも、田所さんは以前にもそういった噂があったらしいんです。しかも、相手の女性が同じシングルマザーだったと…」

彼に以前の不倫のことを尋ねた?

「同僚の助言を受けて、田所さんに話を聞こうと思いました。でも、信頼していたのもあるし、関係をこじらせたくなかったので、聞けなかったんです。

私には、そういった相談をする親しい友だちがひとりいるんですね。田所さんと2人で会うようなときに、娘を預かってくれる友だちです。

その友だちに彼のことを伝えると、“シングルマザーを狙う男性は多い”という話をされました。なんでも、シングルマザーを狙って不倫をする男性がいるのだと。

そして、娘のことは好きだから預かるけど、“不倫は応援できない”とハッキリ言われました。

そのときは親しい友人の言葉に、心が揺れましたね。でも、それでもやっぱり彼から離れられなかったんです」

不倫の結末は?

「彼と食事に行ったときです。いつもとは違う神妙な面持ちに、何かあったんだと察しました。私のほうから何があったのか尋ねると、“妻に子どもができた”と言われたんです。

夫婦関係は冷めきっていたはずなのに、奥さんとの間に子どもができた…。それはつまり、事実上の“離婚はなくなった”という宣告でした。

“関係は続けたい”とは言うものの、彼が守りたいのは自分の家族のはず。もし不倫関係が奥さんにバレて、私が慰謝料の請求などをされても守ってはくれないでしょう。

一方で、私が守るべきは娘です。だから咄嗟に、“もう会えません”と伝えました。それからは、職場以外で会うことはなくなりましたね」

別れたあとの状況は?

「心の支えを失ってしまったうえに、職場ではいろんな噂が流れてしまったため白い目で見られ、気分はどん底でした。なかには、私が彼から手切れ金を受け取ったなんて話もあったようで…。

そんな失意に暮れる私に対して、同僚は“噂なんてすぐ消えるから”と、今だけ我慢すれば大丈夫だと言ってくれました。

すると、しばらくして田所さんが別店舗に移動しました。さらに、3か月ほどしたところで別の不倫騒動が起きたんです。職場ではその話題で持ちきりになり、私の話なんてまったく耳にしなくなりました。

今も職場は変わらず、同じ百貨店で働いています。それに私には支えてくれる友人もいます。

田所さんとのこともありましたが、今となってはシングルマザーとして娘と二人で生きていく覚悟はできています」


彼女が「不倫でも彼との関係を望んだ理由」とは…!? 前編はこちら。



“不倫男性に狙われたシングルマザーの告白”を紹介しました。

あろうことか相手の立場につけ込んで、不倫しようと近づいてくる人もいます。ただ、優しく接してくれていても、自分の都合が悪くなれば見放されてしまうことも。

だからこそ、ツライ思いをしたくないのなら、どんな事情があれど不倫には手を出すべきではないのです。

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