妻の妊娠を知りながら、上司とホテルで不倫…略奪した「女性の末路」【前編】

取材・文 小泉幸 — 2021.10.24
不倫をしている女性はその関係に溺れるあまり、冷静さを失っていることが多いです。そのため、周囲の友人が心配する声にも耳を貸そうとしません。しかしずっと後になって自分のしたことに気づき、後悔するケースがあるのだとか。今回は、既婚男性を略奪したという麻理さん(32歳)に、経験談を語ってもらいました。

妻子持ちの上司と、勢いで…

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「もともと私には、遠距離恋愛の婚約者がいました。関西支社に転勤中でしたが、東京本社に戻ってくるタイミングで入籍しようと約束していたんです。ところがコロナの影響を受けて、いつ本社に戻れるかがわからなくなり、遠距離でなかなか会えずに心細い毎日を過ごしていました。

会社の上司だった悠人との関係が始まったのは、そんな矢先のこと。二人で飲んだ帰りに、お酒の勢いもあってホテルに行ってしまいました。その頃、彼氏に会えなくて寂しかったせいもあったと思います」

ところが悠人さんは、最近入籍したばかりの既婚者。しかもできちゃった結婚で、妻は現在妊娠中。麻理さんもその時点では深入りする気はなく、「一晩だけなら…」と割り切っていました。

「いけないことをしている」という背徳感がクセに

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「でも一回だけのつもりが、その日をきっかけにズルズルと会うようになりました。最初はいけないことをしていると思ったし、『早く別れなくちゃ』と自分に言い聞かせていましたが、次第にその背徳感がクセになっていって…。しかも奥さんには見せない顔を私には見せてくれている気がして、優越感にも浸っていたんです。どんどんハマっていきました」

悠人さんに夢中になっていくにつれ、遠距離恋愛中の彼氏に対しては、気持ちが薄れていったといいます。

「彼氏のことがだんだんどうでもよくなってきて、こんな気持ちだったらもう別れたほうがいいかもと迷っていました。ちょうどその頃、学生時代からの女友達と女子会があったので、軽い気持ちで相談したんです。悠人のことも全て話したところ、全員から猛反対されてしまいました」

女友達からの非難

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「『妊娠中の奥さんや、生まれてくる子どもに酷いことをしていると思わないの? 今すぐ別れるべきだよ』と一斉に叩かれましたね。なかでも特に怒っていたのは、夫の不倫が原因で離婚したバツイチの友人。『いつか自分に返ってくるよ』と言われ、かなりひどく咎められました」

全員から一斉に説教されたことで、バツの悪い思いをした麻理さん。友人たちの忠告に耳を貸す気は一切なく、その日をきっかけに彼女たちとは距離を置くことを決めました。

「袋叩きにされたのが、本当に不快だったんです。もう大人なんだし、そこまで口出しされる筋合いもない気がして。今後、またお説教されるのはごめんだったので、連絡を取るのをやめました。

悠人に話したら『麻理には俺がついてるよ』と言ってくれて、それが本当に嬉しかったです。悠人のことが本気で好きになってしまって、結局、遠距離恋愛をしていた彼氏と別れることにしました。彼とは結婚の約束までしていたのに、申し訳ないとは思いましたが…」

こうして婚約者を捨て、学生時代の友人とも距離を置いてしまった麻理さん。しかし後になって、この時の決断を激しく後悔することになるのです。


全てを捨てて不倫の道へ…。彼女が受けた仕打ちとは? 後編に続きます。

いけないこととわかっていても、やめられない…。麻理さんのように背徳感や優越感が刺激となって、不倫の沼から抜け出せなくなる人は多いです。そうなると周囲の声が一切耳に入らなくなり、取り返しのつかない判断をしてしまうことも。時間は元に戻せないので、誘惑には決して負けないようにしたいものです。


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