10歳年下彼との“ホテル不倫”の後に… 35歳妻を待ち受けていた「地獄すぎる結末」【後編】

文・並木まき — 2021.10.12
夫がいながら、10歳年下のユウジさん(仮名・25歳)との不倫を続けた瑞季さん(仮名・35歳)。しかし、あっという間に彼との不倫関係が夫に知られ、悲惨な結末を迎えてしまったそう。今回は、その当時の話を瑞季さんに聞きました。

■クレジットカードの明細と不倫写真を夫に突きつけられ…

「あるとき、家に帰るとカードの明細書がリビングのテーブルの上に並べられていました。

きちんとしまったはずなのに変だな、と思ったそのとき、夫が別の部屋から現れ『瑞季、不倫しているよな?』と言ってきました」

咄嗟のことで、言い訳も思いつかなかった瑞季さんに対し、夫はさらに、探偵が撮影したと思われる写真の数々を瑞季さんに突きつけたのだとか。

「あぁ、バレたんだな…って思いましたね。カード明細には、ユウジと泊まったホテルの代金が載っていて、その明細にあるホテルにユウジと出入りしている写真も渡されました。

下手に言い訳しても仕方がないので、夫にはその場で不倫を認め、謝罪をしました」

■不倫相手とは関係を清算。日常に戻ったはずだったけれど…

夫とはユウジさんと別れることを約束。翌日にはユウジさんと別れた瑞季さん。自分の行動によって夫を傷つけてしまったため、夫に対して償わなくてはならないと覚悟を決めたそうです。

「ユウジと別れたことを確認したあとは、夫は私の不倫話に触れることは一切なかったんです。心の底から許しているわけではないんだろうと思っていましたが、反省している私を受け入れてくれているのでは…と期待していました。

だから、それから半年後に夫が私に“やり返し”をする形で制裁を下してくるとは、夢にも思いませんでしたね…」

自分が不倫していたことが遠い昔の話のように感じつつあったある日、瑞季さんは夫が不倫をしていることを知ってしまいました。たまたま夫が開きっぱなしにしていたスマホを見たところ、夫が見知らぬ女性と肩を組んで写っている写真を見つけたのだそう。

「最初は『え? なにこれ?』って感じで、ワケがわかりませんでした。自分が不倫をしていた過去があるので、写真くらいで騒ぐのも悪いかなと思って、そのときは黙っていたんです。

ところが、その件を発端に、自宅に無言の電話がかかってくるようになったり、夫の外泊が増えたりと、いかにも“夫が不倫をしている”としか思えない出来事が増えて…」

耐えかねた瑞季さんが夫に真実を問いただすと、驚くことに夫は「やっと気づいたんだ(笑)。俺がやられたまま黙っているとでも思ったのか? お前がしてきたことの何倍もの苦痛を与えるつもりだから、覚悟しておけよ」と笑いながら言ってきたとのこと。

■妻の目の前で不倫相手とラブラブ電話、休暇中には妻に公言して旅行に

「それからの夫の行動は、本当にヒドイものでした。私の目の前で不倫相手とわざと電話をしてラブラブな会話を聞かせたり、長期休暇になると『不倫相手と旅行に行ってくる』と公言して出かけたり…。

自分が先に不倫をしたとは言え、こんな仕打ちはないんじゃないのって愕然としました」

そんな毎日を送っていたある日、瑞季さんは夫から「不倫相手が妊娠したので、君と離婚して向こうと再婚する」と告げられ、あっさりと夫は家を出て行ってしまったそう。

「すべてが夫のシナリオ通りだったのかもしれませんが、私はとにかく唖然とするしかありませんでした。

実家に助けを求めたけれど、先に不倫をしたのが私だから、夫に対して実家からも強くは言えないと言われました。義実家に相談しても『あんたも同じことしたんでしょう?』って言われてしまうし。

夫の不倫相手のお腹には赤ちゃんがいたので、その子が産まれる前に籍を入れたいという夫の希望を受け入れる形で、渋々離婚に応じました。産まれてくる子どもに、罪はないですから…」

そしてあっけなく、瑞季さんの結婚生活は幕を閉じることに。夫は、そのまま不倫相手と再婚したとのこと。

「人生って、本当にうまくできているんだなって思いましたね。最初は、私が女性不信になっているユウジに同情し、不倫をして夫を裏切って…。

でも最後には、夫に裏切られて、私が男性不信になるような展開に。不倫なんて遠い世界の話のままにしておけばよかったのに、私はいったいどこで間違ってしまったのでしょうね」


10歳年下の彼と不倫し続ける「ヤバすぎる理由」とは…!? 前編はこちら。



どんな理由や背景があるにせよ、不倫は決して許されない行為。

そのときは「うまくやった」と思っていても、長い人生のなかでまるで帳尻を合わせるかのように、今度は自分が信頼していた相手に深く裏切られることも起こりうるのです。だからこそ、初めから不倫には手を出すべきではないのでしょう。

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