4歳の娘の”まさか一言に絶句… 夫婦それぞれが不倫に走って招いた「家族の崩壊」【昼顔妻の告白 後編】
不倫について旦那さんを問い詰めた?
「不倫相手の俊太郎くん(仮名・27歳)から夫の昭信(仮名・37歳)が不倫していることを聞かされ、呆然としました。そして、同時に怒りが込み上げてきたんです。
私を裏切ったうえに、自分の不倫相手が参加しているホームパーティーに家族を連れて行っていたんですよ。バカにされている気がしましたね。
その夜、私は夫に“浮気してるの?”と尋ねました。すると、“何言ってるんだ”と呆れた様子。“そんなこと誰が言ってたんだ?”と聞かれましたが、話の出処を明かすわけにはいなかったので、“なんとなくそう感じた”とだけ伝え、それ以上問い詰めることはできませんでした」
その後、不倫相手との関係は?
「俊太郎くんは転職をして、夫とは職場も変わりました。私とは“別れたくない”と言っていたものの、転職をして忙しいこともあり、しだいに連絡の頻度が減っていったんです。
環境が変わり、考え方も変わったんでしょう。気持ちも離れていったのかもしれません。私としては彼と交際を続けても先がないとわかっていたので、それでも良かったんです。ただ、問題は夫のほうでした。
注意深く行動を見るようにしていたんですが、あまり怪しい素振りを見せないんですね。もしかしたら、その時点で不倫関係は終わっていたのかもしれません。ただ、私のなかに確実に不信感が残っていました」
夫婦関係はどうなった?
「一度抱いた不信感は、なかなか拭えません。私は何かと夫にあたるようになり、ケンカが増えました。その結果、次第に夫は私を避けるようになっていったんです。
すると、4歳の娘の態度にも変化が出てきました。不穏な空気を察したのかもしれません。休みの日にお出かけしたいと言うんですが、そのときに“パパとママと一緒に”と言うんです。今まで、“一緒に”なんて言ってきたことがなかったのに……。
だからなるべく、子どもの前では仲のいい夫婦として振る舞おうとしました。けれど、窮屈で息苦しくって……。ストレスが溜まるばかりで、精神的にも限界となり、最終的に離婚することになりました」
離婚時と現在の状況は?
「子どもはデリケートですから。なるべく娘を不安にさせないようにしました。
着々と準備を進め、夫が家を出る前日です。“話してくる”と子どもの遊び部屋に入っていきました。30分ほどして夫が出てきましたが、泣いていましたね。話している内容は聞こえませんでしたが、娘には特に変わった様子がなかったので、うまく伝えてくれたんだと思います。
あれから2年近く経ちますが、誕生日やクリスマスなどの大事な日は3人で過ごせているので、大きな問題はありません。
ただ、ふと思うんです。もし私が不倫をしなければ、夫の不倫にも気づかなかったし、家庭は壊れずにすんだのかもしれないと……」
“夫の後輩の男性と不倫関係に陥った女性の告白”を紹介しました。
結婚も不倫もひとりではできません。必ず相手がいます。すると、自分は軽い気持ちだったとしても、相手の感情や立場が影響し、事態が複雑になり、最終的に多くの人を巻き込んでしまうこともあります。
だからこそ、不倫は自分の一番大事なものを傷つけてしまう可能性があるということを忘れてはならないのです。
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