子どもを預けて不倫三昧…昼顔妻に下った自業自得な結末

文・並木まき — 2022.11.11
白昼堂々、自分の欲を満たすためだけに不倫相手との逢瀬を続けている女性もいます。そんな人の道から外れたことを続けていれば、天罰がくだるのも時間の問題…。今回は、すべてがうまくいっていたと感じていた不倫妻の誤算に迫ります。

■アプリで知り合った男性にのめり込む30代後半の妻

美香さん(仮名・30代後半)は、ふたりの子どもを育てる母。夫とは結婚7年目を迎えていたものの、夫婦仲は冷え切っていて、夫に愛されている気がしなかったそう。そこで、ある日アプリを使って恋人探しを始めました。

「既婚」「子育て中」という事実をプロフィールに登録したところ、「大人の関係」を求める男性から多くのアプローチが舞い込んだそう。

「正直、人妻でもこんなにモテるんだ! しかも子どももいるのに!と思いましたね。でも、夫からはすでに女性として見られていなかったので、モテたことがすごく嬉しかったんですね。

そこで、アプリで何度かやりとりをしていた男性のなかから、一番好みだった自営業の年上男性との交際を始めることにしました」

デートは、多いときで週1回。コロナ禍になってからも月に数回はホテルでの密会を繰り返したそう。

自営業をしている相手の男性は、デートのペースも美香さんに合わせてくれたので、時間的な制約も感じずにすんだとのこと。相手の男性も既婚者で、妻との仲は冷え切っていると聞いていた美香さんは、不倫でありながら彼に「運命」を感じ、道ならぬ関係にのめり込んでいきます……。

■ママ友に不倫を打ち明け子どもを預かってもらう日々…

不倫デートをするときには子どもを預けなくてはならなかったため、最初のうちは実家に頼んでいたそう。しかし、頻度が増えてくるにつれ実家から嫌味を言われるようになったため、ママ友に子どもを預けることにした美香さん。

シングルマザーをしている仲良しのママ友に事情を打ち明け、突発的なデートのときにも子どもを預かってもらえるようにしたのだそう。

「信頼している人だったので、本当のことを話して預かってもらったほうがいいなと思ったんです。ママ友は、不倫の話をしたときに深く理解を示してくれたので、話してよかったって思いました。

不倫の悩みは誰にでも言えるわけではないので、そのママ友に普通の恋愛話みたいにちょっとした愚痴なんかを言えるのも気楽で楽しかったんです」

ところが、そんな穏やかな毎日はそう長くは続きませんでした。

■予想もしなかった形で天罰が…

「ある日のこと、いつものようにママ友に子どもを預けてデートに行き、子どもを引き取ろうとママ友の家に向かったんです。しかし、そこには誰もいませんでした。

『これから行くね』ってLINEをして返事もあったのに、なんか変だなと思いました。

でも、何度連絡をしてもママ友との連絡がつかないので、仕方なく家に帰ることにしたんですけど……」

家に帰ってみると、なんと自宅には夫と、子どもを預けていたはずのママ友、そしてふたりの子どもがいて、美香さんの帰りを待ち構えていたというのです。

「正直、何が起きたかわかりませんでした。

会社に行っているはずの夫が家にいるのもわけがわからなかったし、ママ友と夫が一緒にいるのも、『なんで!?』ってなりましたね」

そしてこのあと、美香さんは夫とママ友の口から衝撃的な事実を告げられました。

「なんと、ママ友と夫は交際中で、私とは離婚してママ友と再婚したいと夫から言われたのです。

子どもも懐いているから、親権は夫で、再婚後はママ友と一緒に育てるから、君は不倫相手のところにでも行ってくれと、冷静な口調で言われました」

なんとママ友は美香さんに子どもを預かってほしいと頼まれたとき、すぐに自宅に連絡をして美香さんの不倫を夫にバラしていたのだそう。そして、そのことをきっかけにふたりの仲が急速に近づき、男女の関係へと発展したとのことでした。

離婚、再婚と綿密な計画を立てていたふたりは、子どもがママ友に慣れてから離婚を切り出そうと決めていたので、美香さんから頼まれるたびに積極的に子どもを預かっていたのでした。

「私は離婚したくなかったし、子どもとも離れたくなかった。だけど、私が先に不倫をして、家庭を壊したのも事実。

夫の決心は固く、どう説得しても揺らぐことはありませんでした。

さらに、離婚をすると不倫相手に伝えた途端に、彼とも音信不通に。結局、相手は私のことを遊び相手としか思っていなかったんでしょうね。

今はすべてを失って、人生を再起している途中ですが、なんて愚かなことをしたんだろうと後悔しています」

すべてが自分の思い通りに進んでいるかのように感じたのもつかの間、不倫妻にはこのような強烈な天罰がくだる話も珍しくありません。人の道を外れたことをすれば、いつかその報いを受けることになるのかもしれませんね。


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※ 2021年8月23日作成