夏バテ防止の簡単レシピ! プロ考案の「暑い日に食べたくなる料理」
夏バテ予防には麻婆料理を
夏になると、身体が欲する麻婆料理。実は薬膳の理論において、とってもロジカルな料理なんだそう。薬味の力で代謝を上げつつ、熱のこもらない体を保ち、食欲をそそる香りで、夏バテを予防しましょう! 薬膳料理家の阪口珠未(すみ)さんに基本の麻婆ダレのレシピを教えてもらいました。
基本の麻婆ダレ
ねぎ…胃腸機能を促進し、血液循環を改善。風邪の初期にも効果が。
しょうが…発汗効果や胃液分泌を促進し、消化吸収を助ける作用も。
豆(トウ)チ(豆へんに支)…黒豆を発酵させたもの。疲労回復や腸内環境の改善に役立つ。
にんにく…胃の働きを整え、消化不良を防ぐ。殺菌・解毒作用も。
豆板醤…唐辛子が主原料の発酵調味料。食欲増進効果と発汗作用が。
花椒(ホアジャオ)…腹部の血液循環を促進。体内の余分な水分の排出を促す。
材料(2~4人分)
ごま油…大さじ1
しょうが…親指大ぐらい(みじん切り)
白ねぎ…1/3本(みじん切り)
にんにく…1かけ(みじん切り)
【A:豆板醤…小さじ1、酒…大さじ1、醤油…小さじ2、甜麺醤…小さじ1(八丁味噌小さじ1にはちみつ小さじ1を加えて代用可)、豆チ…小さじ2(10g、みじん切り)】
作り方
鍋を熱しごま油をひき、しょうが、白ねぎ、にんにくを入れて弱火で炒める。しんなりしたら、【A】をすべて加えて火を通す。
阪口珠未(すみ)さん 薬膳料理家。「漢方キッチン」代表。基礎から本格的な内容も学べるスクールを主宰。新著に『365日のゆる養生』(エクスナレッジ)。
「基本の麻婆ダレを使ったレシピ」を読む※『anan』2020年7月29日号より。写真・市原慶子 スタイリスト・中根美和子 取材、文・板倉ミキコ 撮影協力・UTUWA
※ 2020.7.28配信
スパイス初心者も簡単に作れるデトックス「カレー」レシピ
初心者でも簡単にできるシンプルレシピをスパイス料理研究家の印度カリー子さんに教えていただきました!
短時間で完成! 体を整えるスパイスカレー
印度カリー子さん 香気成分だけでなく、健胃効果や、抗酸化作用を期待できる成分を含み、ビタミンやミネラルなども豊富です。体に良いスパイスを複数使って作るインドカレーを、もっと気軽に取り入れてほしいです。
そこで考案したのが、たった2~3種類のスパイスを使い、わかりやすい分量で作れるレシピ。
レモンチキンカレー
爽やかな酸味もアクセント。
Spices
ターメリック…抗酸化作用が強いスパイス。カレーの色付け役で、深い味わいをもたらす。
クミン…消化促進やダイエット効果があるとされ、カレーらしい独特の強い香りを生む。
コリアンダー…健胃、整腸など胃腸機能改善に役立つ。全体の風味をまとめ、とろみをプラス。
材料(2人分)
鶏もも肉…300g(一口大に切っておく)
水…150ml
玉ねぎ…1個(みじん切り)
トマト…1個(ざく切り)
にんにく…1かけ(みじん切り)
しょうが…1かけ(みじん切り)
ターメリック…小さじ1
クミン…小さじ1
コリアンダー…小さじ1
塩…小さじ1
砂糖…小さじ2
サラダ油…大さじ1
レモン汁…大さじ2
作り方
1.フライパンにサラダ油をひいて、にんにく、しょうが、玉ねぎを中火~強火で10分ほど炒める。
2.玉ねぎがこげ茶色になったら、トマトを加えて果肉をつぶすようにしながら2分ほど炒めてペースト状にする。
3.弱火にして、スパイスと塩を加えて混ぜ合わせる。
印度カリー子さん スパイス料理研究家。「印度カリー子のスパイスショップ」代表。著書に『ひとりぶんのスパイスカレー』(山と溪谷社)など。
「レモンチキンカレーのレシピ」続きを読む※『anan』2020年7月29日号より。写真・宮濱祐美子 スタイリスト・中根美和子 取材、文・板倉ミキコ 撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
※ 2020.7.25配信
混ぜるだけでできる万能たれ
香りや風味が格段に上がり、味をぐっと引き締める薬味。薬味と調味料を混ぜるだけで完成の“たれ”を使いこなし、暑い時期を乗り切ろう。料理人の山本千織さんに、簡単に作れる薬味たれレシピを教えてもらいました。
生姜オイル
香りはさわやか、でも味わいはコクがあるこのたれ。生姜に含まれるショウガオールには、殺菌作用、そして血行促進効果があるので、クーラーで冷えた体の救世主。合わせる食材を選ばない万能選手は、冷蔵庫で1週間程度保存可能。
材料(作りやすい分量)
おろし生姜…小さじ2、米油…大さじ1、藻塩…小さじ1/4~1/2、薄口醤油…小さじ1/4
作り方
ボウルに材料をすべて入れ、よく混ぜる。
「生姜オイルを使ったレシピ」を読む※『anan』2020年7月29日号より。写真・高杉 純 スタイリスト・西崎弥沙 取材、文・河野友紀
※ 2020.7.26配信
意外と簡単! 食欲アップする薬味タレ
引き続き料理人の山本千織さんに、簡単に作れる薬味たれレシピを教えてもらいました。
薬味酢醤油たれ
茗荷には血行促進&発汗作用のあるα‐ピネン、大葉には殺菌効果や防腐効果を持つ香り成分のリモネンなどが。そこに代謝を促すカプサイシンを持つししとうをプラス。香りの強い3種の香味野菜に火を入れることで、一体感が。
材料(作りやすい分量)
醤油…大さじ2,2/3強、砂糖…大さじ3,1/3、米酢…大さじ2、紹興酒(なければ日本酒) …大さじ1、ごま油…大さじ1,1/4、ししとう…10本、茗荷…3本、大葉…10枚
作り方
1、ししとうは細かい小口切り、茗荷は縦半分に切り薄切り、大葉は半分に切り千切りにする。
2、ボウルに調味料を入れよく混ぜ合わせ、1を加えてざっと混ぜる。
「薬味酢醤油たれを使ったレシピ」を読む※『anan』2020年7月29日号より。写真・高杉 純 スタイリスト・西崎弥沙
(by anan編集部)
※ 2020.7.25配信
半熟卵にかけたい“薬味たれ”
引き続き料理人の山本千織さんに、簡単に作れる薬味たれレシピを教えてもらいました。
パクチーレモンたれ
3つの香味野菜は、サルサソースなどでよく使われる組み合わせ。にんにくのアリシンは抗菌作用と疲労回復効果、青唐辛子のカプサイシンは代謝を促進。またパクチーの葉には抗菌作用が。ノンオイルの軽い口当たりが自慢。
材料(作りやすい分量)
パクチー…40g(1束)、にんにく…20g(2かけ)、青唐辛子…種を除いて1本、レモン皮付き(ノンワックス)…50g(1/2個)、ナンプラー…大さじ2,1/3弱、レモン汁…大さじ1,1/3(1/2個分)
作り方
1、パクチーとにんにくはごくみじん切り、青唐辛子は縦半分に切りヘタと種を除き、細かく切る。レモン半分は放射状に切り白い部分と種を取り、厚さ5mm、幅1.5cmくらいのいちょう切りにし、さらに薄切りにする。
2、材料をすべてボウルに入れ、混ぜる。
山本千織さん 料理人。『チオベン』名義のケータリングで知られる。著書に『チオベンの揚げもの煮もの』(KADOKAWA)などが。
「パクチーレモンたれを使ったレシピ」を読む※『anan』2020年7月29日号より。写真・高杉 純 スタイリスト・西崎弥沙 取材、文・河野友紀(by anan編集部)
※ 2020.7.26配信
食べて夏バテを防止しよう!
夏バテ対策には、やはり食べることがとても重要。今回紹介したレシピはどれもアレンジしやすいものばかり。バランスのとれた食生活を心掛けて、夏を乗り越えましょう!