“もう二度と来るな”と言われ… 「親友を裏切り彼を奪った女性」の結末【アラサー女性の告白 後編】
彼を奪われるのではないかと不安に
「親友の志穂(仮名)から優吾(仮名)を奪った形になって以降、志穂とはまったく連絡を取らなくなりました。
そして、私は食品メーカーの広報としてお昼に働いていたのに対し、優吾はバーテンダーで夜に働いていたということもあり、なかなか時間が合わず、すれ違うことも多くなっていったんです。次第に、“優吾を他の女性に奪われるんじゃないか”という不安で仕事が手につかなくなりました。
その後もその不安は膨らみ続け、“もっと彼と一緒に過ごしたい”と思った結果、私は仕事を辞めてしまいました。そして、彼と同じ夜の仕事へ転職しました」
プライドの高さが災いして
「私は見た目に自信があったので、お店では稼げると思っていました。ところが、まったくお客さんがつかず指名が取れませんでした。
さらにプライドも邪魔をしてしまい、お客さんに対しうまく接客することができなかったんです。それに、他のスタッフにもどこか見下されているような気がしてしまい、人間関係もうまくいきませんでした。
結局そのお店にはいられなくなり、とある郊外のお店に勤めることになりました」
彼とも別れることになり
「優吾と交際を始めて1年ほど経ったころ。連絡があまり取れなくなったんです。“他の女性といるんだな……”と思いました。そこで私は久しぶりに、彼の働くお店を訪れたんです。
彼はやはり人気があるようで、何人もの女性と親しく話していました。私はそこでつい、“どの人と浮気してるの?”と聞いてしまったんです。そうしたら、彼から“もう二度とここに来るな”と言われ、それがキッカケとなりあっけなくフラれてしまいました。
その後は自暴自棄になり、何に対してもやる気が起きず仕事もサボりがちに。家に引きこもることが多くなり、お店への出勤も月1~2回ほどしかしていませんでした」
親友との再会は偶然に
「志穂とは、1度再会しそうになったことがありました。私がコンビニに向かう途中で、志穂を見かけたんです。そのときの私はすっぴんで短パンにTシャツという格好。こんな姿を見せられないと思い、すぐに物陰に隠れました。
それからまたしばらくして、久しぶりにお店に出勤したときのことです。私を担当してくれていたヘアメイクのスタッフが変わっていて、そこにやって来たのが志穂でした。偶然の再会です。
志穂は美容室を辞めて、昼はスタイリストとして働き、夜はたまにこうしてヘアメイクスタッフとして働いているそうでした。
そのとき、志穂に髪をセットしてもらいながら鏡に映る2人の姿をぼーっと見つめていたんですが、それが数年前とあまりに変わっていて、なんだか泣けてきました。でもそこでやっと、失ったものの大きさに気づきました」
親友よりも先に彼と関係を持ったキッカケとは…!? 前編はこちら
“親友を裏切り彼を奪った女性の告白”をご紹介しました。
親友と同じ人を好きになってしまうことは仕方のないことかもしれません。しかし、そこで誠実な対応をしていれば、後悔せずにすんだのでしょう。
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