内緒で“お店”に通うようになり… 「親友から彼を奪った女性」の悪夢の始まり【アラサー女性の告白 前編】
始まりは親友の恋愛相談から
「高校の同級生で、親友でもある志穂(仮名)が、あるとき私に“気になる人がいる”と打ち明けてくれました。自分は恋愛に不慣れなので、相談にのって欲しいと頼まれたんです。
志穂は美容師をしていて、相手はそこに1度来てくれたお客さんだと。なんでもバーテンダーをしている男性とのことでした。彼を目当てに、志穂は何度かそのバーにも行っているそう。
その話の流れで、次にお店に行くときに私も一緒に行くことになったんです」
親友との関係性
「志穂は高校の同級生ですが、高校時代は一度も同じクラスになったことがなく、存在を知っている程度でした。ただ、ふとしたときに偶然会うことがあり、不思議な縁を感じていました。
高校を卒業して、私は大学へ、志穂は専門学校へ進学。その後、志穂は美容師となり、私は食品メーカーの広報として働くようになりました。そして、高校卒業から5年が経ったころに偶然再会。そこから急激に親しくなりました。
志穂は私のことをすごく慕ってくれていたので、友人でありながらも妹のような感覚がありました」
親友には内緒でお店に通うように…
「志穂と一緒にお店に訪れたときに、初めて彼を見ました。彼はスラッと背が高く長髪を後ろで束ねていた、大人っぽい雰囲気の男性でした。名前は、優吾(仮名)。私たちより4歳上でした。
志穂は優吾にかなり夢中でしたね。途中で私がトイレに立ったとき、志穂に飲みものの注文を頼んでおいたのに、戻ってくるとそれを忘れて優吾と話し込んでいたほどです。
以降、志穂を応援するという名目で一緒にバーに行くようになりました。ところが、そのうち私のほうが優吾を好きになってしまって……。気付けば、志穂に内緒でお店に通うようになっていました」
親友よりも先に関係を持つことに
「私は志穂が仕事で遅くなる日を狙って、優吾に会いに行くようになりました。そのうち、志穂よりも先に関係を結んでしまいたいという思いが芽生えるように。そこで、ある日お店終わりに彼を誘って飲みに行き、関係を持ちました。
“志穂になんて言おう……”と優吾に言うと、“俺から伝えておくよ”と言ってくれたので、付き合えるんだなと思ったんです。
後日、“伝えておいた”という連絡が優吾からきました。でも、志穂からは何も連絡がありませんでした。
彼のお店でも、私が志穂から彼を奪ったように見られていたため、なんとなく行きづらくなりました」
「親友から彼を奪った女性」が迎えた結末とは…!? 後編に続きます。
“親友を裏切り彼を奪った女性の告白”をご紹介しました。
美玲さんは友情ではなく、恋愛を選んでしまったわけですね。欲しいものを手に入れたことで一時の満足感は得られたかもしれませんが、のちに犠牲にしたものの大きさを思い知ることになったようです。
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