見た目がタイプだったから… 夫を捨ててまで「彼との再婚」を願った女性の末路【昼顔妻の告白 後編】
離婚後の彼との関係は?
「夫との離婚が正式に決まり、不倫相手である亮介さん(仮名)にその報告をしました。すると、“そうなんだ”と意外と素っ気ない返事が返ってきたんです。
“あれ……”と私も若干拍子抜けしましたが、“すぐに亮介さんと結婚する必要はないか”と思い、しばらくの間2人の時間を楽しむことに。
しかし、しばらく経ってもなかなか具体的に結婚の話が進まなかったので、親友の恵里佳(仮名)に相談したんですね。そうしたら、“彼に会ってみたい”と言ってくれて、上手く話が進むようにフォローするということで3人で食事をすることになったんです」
友だちと会わせみたらどうだった?
「恵里佳はなんでもズバッと言うタイプなので、彼と会わせることに不安もあったんです。しかし、彼女は丁寧に話を進めてくれました。
まず、彼の仕事の話題になったんですね。今は食品会社の営業をしているそうなんですが、昔はパティシエを目指していた時期があったそう。でも、残念ながら挫折。次にソムリエを目指してワインバーに勤め始めたそうなんですが、性に合わないと感じて辞めてしまったそう。
その話は、私も以前聞いたことがあったんです。そのときは、“彼も挫折を味わってきたんだな”と共感していたんですが、どうも人を介して聞くと薄っぺらく感じてしまって……。恵里佳も“へぇ~”と、ややしらけた反応をしていました」
結婚の話は進まなかった?
「恵里佳が食べものを注文しようとしたんです。中華のお店だったので“シュウマイが食べたい”と言うと、彼が店員さんを呼んでくれました。
店員さんが、“いくつか種類がございます”とメニューを指さしました。そこで彼が、“これでシュウマイって読むんですか”と感心しているんです。どうやら、“焼売”が読めなかったよう。食品会社で働いていると聞いていたので、“大丈夫かな……”とは思いました。
そうやって彼に対する評価がじわじわと下がっていくなかで、ついに恵里佳が“結婚とかは考えているんですか?”と質問したんです。すると彼は、“いやぁ”と鈍い返事をしました。さらに、“子どもがいるから”と言ったんです。なんと、前妻との間に子どもがいたとのこと。
慌てて“知らないんだけど”と言うと、“言ってなかったっけ?”とシラを切られて……。“なんでそんな大事なことを今まで黙っていたんだ!”と唖然としました」
現在の状況は?
「離婚してから3年近くが経ちますが、彼との関係は平行線のままです。とりあえず別れてはいません。恵里佳ともいろいろ話をして、気持ちを落ち着けました。
これは私の勝手な想像ですが、彼は見た目の良さに守られてきたんだと思うんです。あまり努力をしなくても、周りの人が助けてくれるんだと思います。そのせいか、何に対しても考え方が甘いんです。
それがある程度の年齢に達し、見た目だけではやり過ごせなくなってきたのかなって。私はそうなる寸前のところで出会ってしまったようです。
ただ、今でも彼の顔はやっぱりタイプで、見るとホッとするところがあります」
彼女が「夫を捨てる」ことを決意するまで経緯とは…!? 前編はこちら
“夫を捨てた女性の末路”をご紹介しました。
彼女は彼の外見には惚れているものの、中身が無いように感じているようです。友だちにもう少し早く意見を求めていれば、離婚まではせずにすんだのかもしれません。
冷静さを欠いているときの判断は、悪い方向に進みがちです。これも経験といえばその通りかもしれませんが、私達は彼女と同じ過ちをしないようにしたいところですね。
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