“彼の言葉”が現実になり… 女性を待ち受けていた「衝撃の結末」【アラサー女性の告白 後編】
本命の彼女になってどうだった?
「彼が私のもとに来てくれて、本当に嬉しかったです。ただ、彼の“俺は人を幸せにできる人間じゃない”という言葉は胸に引っ掛かっていました。
付き合い始めた当初は、彼は音楽活動もバイトも辞めてしばらくは何もしない状態が続いていました。私は何も言わず、黙って彼を支えていたんですね。彼が自分から動き出すまで待とうと思ったんです。
すると彼も徐々に活動を始めて、ちゃんと働き始めました。そのときは、もう幸せになる予感しかしませんでした」
当時の彼の状況は?
「彼は知り合いが経営している飲食店で働き始めたんです。深夜まで営業しているバーのようなお店でしたね。
それと音楽活動も再開しました。作曲をしてほかのアーティストに楽曲提供などをするようになったんです。
音楽的な才能はきっとあったんだと思います。でも、バンドなどでみんなと活動するタイプではなかったんでしょう。ようやく彼も自分の進むべき道を見つけたんだと思っていました」
その後の関係とすれ違い始めた時期は?
「彼はバイトをしながらも音楽活動を続けており、とても楽しそうでした。私たちの関係もケンカはするもののそこまで大きな波もなく、順調な感じがしていました。
ちゃんと付き合ってから6年くらいした頃です。バーで知り合ったお客さんに芸能関係の人がいて、その人に地下アイドルグループのプロデュースを頼まれたらしいんですね。“もしかしたら大きな話になるかも”と期待している様子でした。
ところがです。しばらくして、彼が家に帰ってこない日が増えたんです。それまでは飲みに行っても朝には必ず帰ってきていたのに……。
そして後日知ったんですが、彼はなんとプロデュースしているアイドルグループの女性とデキてしまっていたんです」
2人が迎えた結末は?
「アイドルに手を出したことがバレ、彼はプロデュース業ができなくなっただけでなく、お店でも働けなくなりました。そして、私の前からも姿を消してしまったんです。
私はきっとまた以前のように、フラッと戻ってきてくれると思っていたんですね。でも、彼が戻ってきたのはそれから1年以上経った後。しかも、私の家に置きっ放しだった音楽の機材を取りに来ただけだったんです。
そこで少し話をして、彼は私にこう告げました。“だから言っただろう”と。“俺は人を幸せにできる人間じゃないんだ”と……。これが彼と出会って10年経った時の話です」
彼との関係が始まった意外なキッカケとは…!? 前編はこちら
“10年間も彼を待った女性の告白”をご紹介しました。
彼の「俺は人を幸せにできる人間じゃない」という言葉は、彼なりの言い訳だったのでしょう。自分で分かっているのなら、改善の余地もあったはずですから。
最初に違和感をおぼえた時点で彼と関係を持つことをやめておけば、彼女はここまで深く傷つかずにすんだのかもしれません。
©Ratnakorn Piyasirisorost/gettyimages
©Cristian Negroni/gettyimages