パリの看護師「人々に笑顔が戻ってきた」ロックダウンのあの時と今 7人の声

写真、文・松永学 — 2021.6.6
パリ在住のカメラマン、松永学さんによるパリのイケメンスナップ。天気がいいパリの土曜日、カフェのテラスはどこもいっぱい。リラックスした男性たちに話を聞きました。

パリの男性7人に聞いた「僕らと街の、今とこれから」

看護師やコンサル業、マルシェ勤務など、パリのカフェで寛いでいた男性7人にそれぞれの近況をインタビュー。ロックダウン解除後のパリ市民の日常が見えてきました。

ウイリアム 29 歳  看護師


イケメン 男前 パリ フランス コロナ 

-今日は最高の土曜日とウイリアムはご機嫌でした。

病院勤務をしているので新型コロナが蔓延した時はとても大変でした。看護師という立場で過酷な環境で働いてるのは相当なストレスでした。でも最近になってワクチン接種が進み、ようやく人々の笑顔が戻ってきました。今日のように天気が良くて友達と楽しく過ごせるのが最高のひと時です。今まで頑張った甲斐がありました。

日本といえばアニメの『ドラゴンボール』や‟サムライ”ぐらいしか思いつかないのですが、日本人の精神性は尊重しています。今日本風の入れ墨を入れているところなんです。まだ背中は真っ白なのですが、そこに日本の入れ墨師に彫ってもらいたい。今モチーフを研究中です。

付き合う女性はお金のかからない人(笑)限定です。容姿はヴァネッサ・パラディのような可愛らしい女性です。

ニコラ 24歳 マルシェ勤務


イケメン 男前 パリ フランス コロナ 

-一見悪そうに見えるニコラは笑うとチャーミングでした。

この時期は朝市で働くのはとても楽しいです。季節の野菜や果物がたくさん出回って、お客さんもウキウキして楽しいそうにしているのを見るのは、この仕事していて良かったと思える時です。逆に冬のスタンドでの仕事は寒くてきついです。でも仕事上がりに、暖かいカフェバーで仲間と一杯やるとこの辛さも吹き飛んでしまいます。いつも同業者とは良い関係を築いています。

パリの好きな場所は? と聞かれると、凱旋門があるシャンゼリゼ通りや、エッフェル塔が見渡せるトロカデロ広場と答えます。いつもは庶民的な地区で働いているのですが、僕にとっては観光地も魅力的に写ります。今遠くに行けるなら、キューバに行きたいです。島であること、立地条件が面白いこと、文化も魅力的です。

理想の女性は? ナタリー・ポートマン! 僕の頭の中には彼女しかいません。

ケヴィン 25 歳 朝市の青果店勤務


イケメン 男前 パリ フランス コロナ 

-サッカーPSGのサポーターのケヴィンは16歳から青果店で働いています。

月曜日を除く毎朝5時から午後の2時くらいまでが勤務時間です。そのあとは仲間と一緒に食事に行ったり、疲れ過ぎた日はすぐに家に帰って休みます。サッカーの試合がある時はできるだけPSG(パリサンジェルマン)のホームグラウンド、パルク・デ・プランス・スタジアム (Le Parc des Princes)に行くようにしています。ここはパリの大好きな場所です。

今一番行ってみたいところはオーストラリアとニュージーランド! 盛んなラグビーを見に行くのではなく目的はコアラやカンガルーです。実は動物も大好きなんです。

女性ですか? 気のいい女性ならウエルカムです。歌手のシャキーラみたいな人に弱いですが、どこを探しても周りには見当たりません。

ヴァンサン 25歳 家族経営のマルシェの野菜売り


_DSC7394

-いつもお母さんとの一緒のヴァンサンは母想いでした。

母と一緒にマルシェのスタンドで働いています。けっこうハードな仕事なのでできるだけ母のサポートをしています。とても大好きなマルシェ・ア・リーグルで働けて幸せです。ここに集まるお客さんも、働いてる人たちもとても気がいい人が多く、パリにありながらひとつの村のようでもあります。今、母から商売に関してのノウハウを教えてもらってそのうち後を継ごうと思っています。

マルシェが終わった後はゴミだらけになってしまいますが、毎日パリ市の清掃人が来てあっという間にきれいにしてくれるのです。その方達に毎日感謝しています。パリはけっこうゴミの扱いは酷いのですが、日本はゴミひとつ落ちていないと聞いていますが本当ですか? いつかは行ってみたいところです。イメージとしては未来的なところだと想像しています。同時に古い文化的なものを大切にしている国なんですよね。

女性に関しては理想はありません。母のような人がいいです。我慢強くて、明るくて、行動的、そしてフィーリング合う人ならいいですね。女優さんではジェシカ・アルバ! 映画『シン・シティ』の彼女には、やられてしまいました。

テオ 23歳 広告関係コニュニケーション


イケメン 男前 パリ フランス コロナ 

-仲間6人とこれからランチをするテオ、早くついたので場所を確保です。

今日はヴァカンスのことで友達と意見交換会の集まりです。目下のところ、僕自身旅行で行きたいと思っているのはフィリピンにある島です。車がない島で、静かできれいな海をただただ見て過ごしたいんです。

パリの好きな場所もサンルイ島。僕は島好きなんです。島って静かに時間が過ぎて行きますね。パリではセーヌ川を見ていると心が洗われます。新型コロナ後にリセットのため必要なのは気の置けない人と一緒に行く旅かもしれません。

女性に求めるのはタレント性、その人しか持ち合わせていない何かがあるはずなんです。僕の仕事が広告キャスティング中心なのでそんなことを思ってしまいます。いいなと思っている女優さんはシャルロット・ルボン! 全てが完成されている女性だと思います。自分で手がける広告で使ってみたい女性の候補のひとりです。

デヴィッド 28歳 経営コンサルタント


イケメン 男前 パリ フランス コロナ 

-女友達と一緒のデヴィッドはちょっとはにかみ屋さん。

僕の仕事はいろいろな会社の経営コンサルタントをするエージェントです。新型コロナが蔓延してみなさんがリモートで仕事をするようになって、ますます私たちの仕事が価値のあるものになりました。

スポーツジムには週2回通っていて、体力が落ちないようにトレーニングに励んでいます。今日は久々に会う女友達と大好きなカフェに来てこれから食事です。初夏の陽気でTシャツ1枚で過ごせてとてもリラックスできています。

女性は教養があって優しい人が理想です。向かいに座っている人はけっこうタイプです。大好きな女優のロザムンド・パイクに似ていて、今狙ってるところなんです(小声で)。

ラファエル 26歳 自転車改造業


イケメン 男前 パリ フランス コロナ 

-自慢の彼女となら写真はOKとラファエル、ラブラブごちそうさまでした。

彼女との出会いを話します。今日が付き合い始めてから1周年の記念日なんです。これから自転車でパリの街を遊覧します。リュクサンブール公園に行こうと話しているところです。

彼女と出会ったのは新型コロナの第一弾のロックダウンが明けた日でした。制限が解けてカナルサンマルタンに人々が集まり、僕も自転車で行った時でした。自転車に乗った美女と目が合いひと目惚れしてしまったのです。それから僕の人生はバラ色です。いつも自転車でどこかに行こうか? と言えば必ず行こうよ、と答える明るい彼女なんです。パリで頻繁に行く場所はビュットショーモン公園です。起伏があって楽しいですよ。

女性は、もちろん彼女が最高。包み込んでくれる優しさ、毎日が幸せで満足なんです。


写真、文・松永学