まさかの“地獄”を見ることに… アラサー女性が払った「大きすぎる不倫の代償」【後編】

文・並木まき — 2021.5.30
なんとなく違和感を感じていたものの、長く交際していた彼氏とコロナ禍に入籍をした30代女性の朱理さん(仮名)。そんな彼女は結婚してから1か月後に出会った既婚者の正志さん(仮名)に運命を感じ、ダブル不倫の道へ足を踏み入れてしまいました。今回は複雑怪奇な人間模様分析を得意とするメンタル心理カウンセラーの並木まきが、彼女が支払った大きすぎる不倫の代償に迫ります。

あっという間に夫バレ

「正志さんとの交際は順調でしたが大胆なデートを続けていたため、夫にすぐバレました。スマホをチェックされていたようで、正志さんと私のLINEのやりとりを突きつけられ『何やってんの?』と詰められたんです。

そのときは、ちょうど新婚3か月目を迎えたときでした。入籍をしたばかりで既婚者である男性と関係を持ったことに、夫は怒るというより呆れていましたね。

だけど、そのときの私の気持ちは夫にはこれっぽっちもなく、全てを正志さんに捧げたいと思っていたので、夫への態度も強気でした」

夫の出す条件を丸呑みしてでも離婚したかったが…

「夫は『入籍後わずか1か月で既婚者と不倫するような妻とは、今後の人生を歩みたくない』と離婚を提案してきました。私も夫と離婚して正志さんと再婚したかったので、夫が出す条件を丸呑みする形でその提案を承諾することに。

交際中、正志さんは『離婚して一緒になろう』とデートのたびに毎回言ってくれていました。なので夫に浮気がバレてスムーズに離婚できることに、安堵すらしていたんです。

ところが、いざ離婚をするよと正志さんに伝えたところ、いきなり音信不通になってしまいました」

家庭、親、信用…すべてを失って目が覚めた

「その後、何度も正志さんに連絡をしたものの無視され、彼との共通の知人にも『正志さんと連絡をとりたい』とお願いしたのですが、正志さん本人とは一度も話せませんでした。

夫との離婚話は着々と進み、夫に有利な条件で離婚が決まったんです。同時に、夫が私の実家に離婚の経緯を伝えていました。自分の親にも不倫したことを非難され、『どうしてこんなことをしたのか。金輪際、もう実家にも帰ってこないでほしい。顔も見たくない』と言われてしまいました。

さらに、正志さんとは仕事の関係を通じて知り合っていたため、私と正志さんのダブル不倫や、私がそれによって結婚わずか3か月で離婚に至ったことが知人の間で噂になりました。

結局、正志さんとは連絡すらとれないまま。親にも見放されたうえに、離婚の慰謝料で借金を抱え、さらに仕事仲間から白い目で見られるという地獄の結末を迎えることになったんです。

友達も相談すれば話を聞いてくれるけれど、前みたいに仲良くしてもらえなくりました。きっと私に引いているんだと思います。

正直、ここまで孤独な結末になるとは全く考えていなくて…。今さら後悔しても遅いのですが、『なんで不倫なんてしちゃったんだろう』って悔やんでいます」


朱理さんをダブル不倫へ駆り立てた「意外なモノ」とは? 前編はこちら

今でも実家の親からは勘当されているという朱理さん。仕事仲間や友人からも距離を置かれ、自分だけが集まりに呼ばれないなど孤独な日々を送っているそうです。

不倫はどんな理由があったとしてもしてはいけないもの。もし足を踏み入れてしまった場合、その先に待ち構えている代償の大きさは計り知れません。

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