“順調な生活”だったけど… 不倫を繰り返す人妻の「根深い理由」とは【昼顔妻の告白 後編】

文・塚田牧夫 — 2021.5.7
不倫をしてしまい、悲惨な結末を迎えたとしても、人生は終わりではありません。そこから何かを学び、次に生かすことで、幸せを掴むこともできるはず。しかし、理央さん(仮名・29歳)は不倫をして離婚を経験したにもかかわらず、再び不倫を繰り返してしまったそう。今回は、“なぜ同じ過ちを繰り返してしまったのか”、再び不倫に及んだ経緯や現在の状況から、その心理を探っていきましょう。

2度目の不倫の時の状況は?

「離婚後、1年間は地元で働き、お金を貯めました。それは、東京で暮らす資金を捻出するためです。

そして翌年、親友の瞳(仮名)を頼って東京へ引っ越し、憧れの生活が始まりました。それが、24歳のときです。

仕事も瞳に紹介してもらい、小さなデザイン会社で働けることになりました。とにかく毎日が楽しかったです。クラブに行ったり、合コンしたり、朝までオールすることもしょっちゅうでした。

寝なくても全然平気だったんです。タフでしたね。今思い返すと、私の人生のなかで、もっとも輝いていた時間かもしれません」

結婚までの経緯は?

「東京に出てから、2年間はとにかく遊んでいました。でも、だんだんと虚しくなってくるんですよね。“このままでいいのかな……”って。そこで結婚を考えるようになったんです。

1度目の離婚で親にだいぶ迷惑をかけたので、次はちゃんとしたいという思いもありました。結婚を意識しながら男性と出会いを重ねていくうちに、区役所に勤めている康文さん(仮名)と親しくなったんです。

歳は私より6つ上。見た目はタイプではなかったんですが、公務員というお堅い職業にも惹かれ、“結婚するならこういう人だ”って思ったんです。

ただ、あとで分かったのは、実は康文さんは公務員ではありませんでした。非常勤職員として働いているだけだったんです。

多少誤算はあったものの、彼は誠実でしたし、きっといい家庭が築けるだろうなと思い、26歳で再婚しました」

再び不倫に走ったキッカケは?

Two girls having party

「2度目の結婚生活は、順調そのものでした。彼は多少残業することがあるものの、お酒を飲まないので帰宅時間も早く、私もしっかりと家事をこなし、食事もちゃんと用意していました。ただ、心のどこかに、“たまには遊びたい……”という欲求がありましたね。

そんなときのこと、親友の瞳が結婚することになったんです。相手はなんと、IT会社の経営者。結婚式も華やかで、私が理想とする世界がそこにありました。

その2次会に参加したとき、ある男性に声をかけられました。連絡先を交換すると、後日パーティーに誘われたんです。華やかな世界への憧れを捨てきれなかった私は、迷うことなく参加してしまいました。

それは、タワーマンションのパーティールームを貸し切って行われた、きらびやかな飲み会でした。そこで、会社経営者の男性と知り合ったんです。彼も既婚者でしたが、不倫関係になるまでに時間はかかりませんでした」

現在の状況は?

「不倫関係は、今も継続中です。彼と一緒にいると華やかな世界を見ることができるので、自分もその世界にいるような気がして、幸せを感じます。別れることは考えられません。

でも、康文さんとの関係も大事にしています。今でもしっかり家事をこなしますし、不倫相手の彼と無理に会うようなこともしません。

家のことをしっかりやっていれば、文句を言われることもなく、怪しまれることもないと気づいたんです。1度離婚を経験したことで、変なところでずる賢くなってしまったのかもしれません」


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以上、不倫を繰り返す女性の2度目の結婚から現在の状況までをご紹介しました。

どうやら理央さんは、華やかな世界への憧れが強く、その思いが不倫のキッカケとなっているようです。

しかし、聞けば結婚生活には何ひとつ不自由はないとのこと。自分にとっての幸せとは何なのかを明確にしなければ、また同じ過ちを繰り返してしまいそうですね……。

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