シルエットに要注意…! 大尻さんに「合う、合わない」スカートって?

イラスト・角佑宇子 — 2021.5.3
腰骨が張っている、お尻が大きいといった方にとってボトムス選びはなかなか至難のワザ。パンツだとモノによってはヒップラインを拾ってしまって、お尻が余計に大きく見える可能性もありますよね。なのでお尻を隠しやすいスカートを選びがちですが、スカートもデザイン次第では着太りする場合が……。そこで今回は、大尻さんにとってのNGスカートとOKスカートの特徴をご紹介します。

NGスカート:生地薄め&ウエストゴム

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【スタイリストの体型カバーテクニック術】vol. 99


大尻さんにとって鬼門となるスカートはなんといっても服地が薄い素材のもの。スカートの素地が薄いとヒラヒラと揺れ感が美しくなるのですが、体の線を拾うのでお尻から脚にかけてのラインが服の上からでもわかってしまいます。さらにウエストゴムタイプのスカートは伸縮性があるため腰幅に合わせて横に広がるので余計に腰が大きく見えてしまうのですね。

具体的にNG要素の高いスカートアイテムの例でいうと、ワッシャープリーツスカートや、ギャザースカートなど。このほか、お尻から太もものラインを強調するマーメイドスカートやニットスカートも大尻さんにとっては合わせにくい特徴を持つスカートです。取り入れる際は、試着をしてシルエットの確認を入念にすると良いですね。

OKスカート:ベルト幅があるもの&立体的なデザイン

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大尻さんのお尻のラインをまるっとカバーするなら、先にご紹介したNGポイントの反対の特徴を持つアイテムを選べばOK。服地はできれば厚みがあるほうが体のラインを拾わないのでおすすめ。また、ウエストベルトの幅がやや太いほうがくびれを強調できる&下腹部からお尻のラインをスッキリ見せることができます。

できればウエストベルトの切り替え口からギャザーがたくさん入っているようなものは選ばないことです。そして腰まわりにぴったりフィットするサイズ感がおすすめ。脚のつけ根からふわっと広がるフレアスカート、サーキュラースカートはとくにお尻を小さく見せてくれるの良いですね。スカートの広がりやヒダの揺れ感が立体的なものであると脚全体もよりカバーアップしてくれます。

細いパーツはしっかり見せて!

お尻が大きいとどうしても下半身に重心がいってスタイルバランスが悪くなってしまいますよね。なので、脚長効果の高いシルエットやヒールを履いて身長を伸ばすという作戦も大事。さらに大切なのはお尻をカバーする代わりにご自身の体の中で細い部分があればそれをしっかり露出していくことです。

例えば、お尻は大きいけれどくびれはあるのなら、上半身はピタッとしたカットソーを合わせてメリハリをつけると良いですね。二の腕が美しいならノースリーブトップスを、デコルテが自慢なら思い切り出しましょう。肌見せをせずとも体のラインが細い部分がわかればOKです。

こうしてさりげなくメリハリを生み出すことで、体型カバー以上にスタイルアップも叶うので、全身のバランスも意識してコーディネイトに挑戦してみてくださいね。


イラスト、文・角佑宇子