独身を貫いてたけど…男性がふいに「結婚したい」と思う瞬間

文・沙木貴咲 — 2021.5.9
好きな人が「結婚しない」と断言したら、付き合うにも躊躇してしまうはず。でも、そんな彼が急に婚活に目覚める瞬間があるんです。独身貴族の男性が結婚したいと思うスイッチは、いったいどこにあるんでしょうか?

男性が「結婚したい」と思う瞬間

結婚 意識 瞬間

生涯独身をつらぬきそうな男性が婚活を始めるとき、大きな価値観の変化が起きているはず。ガラッと考えを変えて結婚したいと思うきっかけをピックアップします。

寂しさと空しさと将来への不安

独身貴族だった男性が急に結婚に興味を持ち始める理由は、おもにこの3つです。

  • 友人がほとんど既婚で遊び相手がいなくなり寂しい
  • 「何をしてもひとり」になって空しい
  • 生涯独身をつらぬける自信がなくなる

家庭のあたたかさに憧れて……という人がいないわけではありませんが、危機感や焦りのほうが結婚の必要性を強く思わせるようです。周りが既婚者ばかりになって取り残され感を抱いたり、独りでラクと思っていたのが単に孤独なだけだと気づいたりするでしょう。

「結婚するつもりはなかったけれど、コロナでテレワークになり、一日誰とも話さない日を過ごすようになって既婚の同僚がうらやましくなった」(34歳男性・会社員)

コロナ禍で人と会えない状況が長く続いていることで、独身男性は特に寂しさを感じやすくなっているはずです。

仕事が落ち着いたから結婚したい

キャリア志向が強いタイプや、独立して経営者を目指す人は恋愛より仕事を優先しがち。バリバリ頑張りたいアラサー期は結婚適齢期とかぶりやすく、仕事がひと段落してから婚活を始める男性が少なくありません。

でも、達成したい目標が大きいほど婚活をスタートさせる年齢が高まってしまいます。仕事が落ち着いた頃、別れた元カノに「やり直したい」と言って困惑された……なんてパターンもあるようです。言われた女性は…。

「30歳手前で私のプロポーズを断った元彼から久しぶりに連絡がきたけれど、私はすでに二児の母。『やり直そう』といわれても遅すぎる」(42歳女性・主婦)

仕事優先で結婚を渋る彼氏には、年齢を重ねると婚活がいかに苦戦するかを遠回しに言うといいかもしれません。あるいは、「私があなたを支える」と公私ともに協力するスタンスを見せるのもいいでしょう。結婚は仕事を邪魔するものではなく、むしろプラスになると伝えることで、彼の中で家庭生活のイメージが変わるはずです。

「子どもがいる生活っていいな」

多くの男性の子どもに対するイメージは、「どう接すればいいかわからない」かもしれません。なかには苦手意識を持つ人もいるでしょうが、友人がパパになるとか、心境の変化から子どもに興味を持つことで結婚に前向きになるケースも多いようです。

「親しい同級生が全員子持ちで話が合わなくなり、取り残されたように感じた。独身は気楽で自由と思っていたけれど、彼らはそれ以上の幸せを手に入れた勝ち組に見えた」(36歳男性・自営業)

「婚活のきっかけは趣味だったアニメやゲームが面白いと思えなくなったこと。近所の親子がサッカーしているのが楽しそうに見えてしまった」(34歳男性・会社員)

この男性は年齢を重ねることで趣味熱が冷めて、退屈に思えていた家庭生活に興味が湧いたそうです。「本当の意味で大人になった」と婚活を始めています。

やっぱりみんな誰かと一緒に生きていきたい

結婚 意識 瞬間

独りで生きるとはつまり、孤独を自分の中で上手に飼いならすという意味です。そして、孤独とつねに向き合い、独身生活をいつまでも続けられる人はそうそういないでしょう。やっぱりみんな誰かと一緒に生きていきたいのです。

「自分は子どもを望んでいないけれど、これからの人生を一緒に歩んでいくパートナーは絶対に必要だと思っている。独りは全然ラクじゃない。寂しいだけ」(39歳男性・会社員)

結婚に興味がない男性だって、おしゃべりしながら食事したり、落ち込んだときに誰かそばにいてほしいと思ったりするはず。人のあたたかさを求めていないわけではありません。

だからもし、彼氏が結婚を渋ったとしても、「やっぱり家庭がほしい」と考えをひるがえすきっかけは必ずあります。そのスイッチがどこにあるのか、どうやって押すのかで二人の関係も人生も変わるはずです。


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