“出産後、夫は私にまったく触れなくなった…” 既婚女性が「不倫に堕ちた理由」とは【前編】

文・並木まき — 2021.5.9
産後の夫婦レスを発端として、不倫の道へ進んでしまう女性もいます。愛さん(仮名・30歳)も、そんな1人でした。「不倫はいけないこと」と分かりつつも、自らその道へと進んでしまい、悲惨な末路を迎えてしまったそう。今回は、なぜ家庭がありながらも不倫に足を踏み入れてしまったのか、そのキッカケについて教えてもらいました。

家庭がありながらも、不倫を始めてしまったキッカケは?

「もともと夫とは、そこまで仲のいい関係ではありませんでした。産後はお互いに手すら触れなくなるほど夫婦間のスキンシップが減り、どんどんと不仲になっていったんです。

私は産後、慣れない育児で大変だったのに、コロナ禍でも毎晩のように飲みに行く夫にウンザリしていました。さらに、飲み代で浪費をしているのも許せなくて……。

また、育児にも全然協力してくれないのに、ちょっと子どもと遊んだだけで、自分のSNSに子どもの写真を載せ、まるで自分が子育てに協力的かのような演出をしているところにも嫌気がさしていたんです。

そんなとき、友人に誘われて出かけたカフェでナンパしてきたのが、智久くん(仮名・34歳)でした。その日は、子どもを実家に預けて出かけていたので、智久くんは、私のことを独身だと思って声をかけてきたんです。

その場で話がかなり盛り上がり、すぐにお互いのLINEを交換してからというもの、頻繁に連絡を取り合うようになりました」

不倫を始めてしまった経緯は?

「最初のうちは、不倫は憂さ晴らし程度にしか考えていませんでした。だから、智久くんには、私が既婚者でかつ子どもがいる事実を隠していたんです。

けれど、そうこうしているうちに、夫はさらに家庭に無関心になりました。コロナ禍なのに、友達の家に飲みに行って深夜に帰宅するなど、以前にも増して育児に非協力的に。全く家庭をかえりみなくなっていました。

そんな夫からの愛情をまったく感じられなくなっていた私は、いつしか智久くんを本気で好きになってしまい、彼とのデートの頻度も増えていったんです」

不倫相手に既婚者であることを告白

「智久くんに本気になるにつれ、『このまま独身のフリをしているわけにはいかない』、『本当のことを言わなくては』と思うようになったので、あるとき正直に全て打ち明けたんです。

すると、智久くんは怒ることもなく事実を受け入れてくれました。

それをキッカケに、私の気持ちは夫ではなく、完全に智久くんに向くことになったんです」

夫が不倫に気づいた!?

「夫への気持ちが完全に冷めてからの私は、以前よりも家の中での行動が大胆になっていたと思います。

あるとき、ふと気づくと夫が以前よりも家にいる時間が増え、私への態度も優しくなっていることに気づきました。

子育ては相変わらず、非協力的でしたが、私の好きなお菓子を買ってきたり、話し方が優しくなっている夫に対して、『もしかして、私の浮気に気づいてる……?』と恐怖を感じるようになったのも、この時期です。

でも、まさか私から『何かに気づいてる?』とは聞くわけにはいかず、ビクビクしながらも、智久くんへの気持ちは抑えられませんでした」


夫ではない男性を愛してしまった女性の末路とは? 後編はこちら

夫への不満がキッカケで、不倫に走ってしまう女性も少なからず存在します。「いけないこと」だと分かっていても足を踏み入れてしまう裏には、寂しさや孤独感が関係していることも多いようです。

しかし、不倫は絶対に許されない行為。どんな事情があれど、進むべきではない道であることに変わりありません。

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