常時2〜3人と連絡…不倫がやめられなかった女性の末路

文・塚田牧夫 — 2022.6.13
“不倫で幸せになれるはずがない……”と分かっていながらも、不倫をしてしまう女性もいます。理由はそれぞれ違いますが、抑え切れない衝動に駆られてしまっていることは確かでしょう。ユリコさん(仮名・34歳)もそんな経験をした1人。結婚して子どももいながら、なぜ不倫に走ってしまったのか。今回は、その理由や結末をお聞きしたので、ご紹介します。

当時の状況は?

「話は結婚する前に遡ります。今から4年ほど前、私には真剣に付き合っている彼氏がいました。結婚も考えていたんですね。ところがあるとき、突然別れを切り出されてしまい……。

“好きな人ができた”と言われたんです。その頃は、ワガママもよく言ったし、それによってケンカも増えていたので、私にも反省する点がありました。だから、“悪いところは直すから”と伝えたんです。しかし、一度離れた彼の気持ちは戻ることなく、結局別れることになりました。

しばらくは反省の日々で、暗く沈んでいました。ただ、だんだんと気持ちが変わっていったんです。彼はいいように言っていましたが、結局は浮気じゃないですか。“反省すべきは向こうなのでは?”と思うようになり、やり切れない気持ちと、悔しい気持ちが湧き上がってきました」

気持ちのハケ口はどこに?

「彼と別れた後、外でよくお酒を飲むようになったんです。そこで、若い2人組の女性と知り合いました。2人とも私より3~4歳下で、すごく私のことを慕ってくれたんですね。

恋愛相談とかもされていたので、私も調子にのって、“恋愛とは……”みたいなことを語っていました。

飲みの場では、次第に私から男性に声をかけることが増え、振り向いてくれる男性も増えたんです。

その時から私のなかで、ゲーム感覚でたくさんの男性と関係を持つようになっていました。既に普通の恋愛じゃ満足できなくなっていたんです。

しかも、そのなかには既婚者の男性もいたので、いつの間にか不倫への罪悪感も薄まっていました」

どうやって結婚に?

「その若い2人の女友だちに、彼氏ができたんです。すると、自然と交流も途絶えました。まあ、その程度の関係だったということです。

すると、私もちょっと寂しくなり、結婚を意識するようになりました。そこで、交流のあった男性のなかにいた、公務員のタクシさん(仮名)と結婚したんです。

結婚式を挙げて、友だちにも祝福されて、そのときは本当に幸せでした。子どももすぐに生まれて、結婚生活は順調だったんですけどね……」

幸せだったのにどうして不倫を?

「タクシさんは優しくて、子どもの面倒もよく見てくれていたんですが、そのぶん私への干渉が減っていきました。

相手にしてもらえなくなると、やっぱり寂しいんですよね。男性に囲まれていた時期を懐かしむようになったんです。今考えると、あの時の感覚が忘れられなかったのかもしれません。

そこでつい、以前遊んでいた男性と連絡を取ってしまって……。自然と関係を持ってしまいました。

子どもを保育園に預けられるようになると、さらに男性との交流が増えてしまい……。常に2~3人と連絡を取り合い、頻繁に会うようになりました。

でも、そんな生活が長く続くはずもありません。“友だちと出かけてくる”と言ってそのまま男性とホテルに泊まってしまい、朝になって帰ったときに、ついに“いい加減にしろ”とタクシさんにキレられました。

その後、不倫がバレて、離婚となったわけですが、その時点でもまだ私は深刻には捉えていませんでした。ただ、子どもの話になったときは別です。“我が子を手放さなければいけない”という状況を突きつけられ、ようやく後悔の思いが湧き上がったんです。

ただ、その時には既にそれを受け入れるしかない状況で……。すべては後の祭りでした」

不倫にハマってしまった結果、最終的には子どもを手放すことになったユリコさんのエピソードをご紹介しました。

ユリコさんがどこで道を踏み外したかといえば、結婚を考えていた彼に裏切られたところのような気もします。そこで、恋愛観が歪められてしまったのでしょうか。

だからといって、彼と同じ行動をしていいわけではありません。人を裏切れば、報いを受けてしまうもの。しっかりと、大きな代償を払う結末を迎えてしまったわけです。

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※ 2021年4月27日作成