常時2〜3人と連絡…不倫がやめられなかった女性の末路
当時の状況は?
「話は結婚する前に遡ります。今から4年ほど前、私には真剣に付き合っている彼氏がいました。結婚も考えていたんですね。ところがあるとき、突然別れを切り出されてしまい……。
“好きな人ができた”と言われたんです。その頃は、ワガママもよく言ったし、それによってケンカも増えていたので、私にも反省する点がありました。だから、“悪いところは直すから”と伝えたんです。しかし、一度離れた彼の気持ちは戻ることなく、結局別れることになりました。
しばらくは反省の日々で、暗く沈んでいました。ただ、だんだんと気持ちが変わっていったんです。彼はいいように言っていましたが、結局は浮気じゃないですか。“反省すべきは向こうなのでは?”と思うようになり、やり切れない気持ちと、悔しい気持ちが湧き上がってきました」
気持ちのハケ口はどこに?
「彼と別れた後、外でよくお酒を飲むようになったんです。そこで、若い2人組の女性と知り合いました。2人とも私より3~4歳下で、すごく私のことを慕ってくれたんですね。
恋愛相談とかもされていたので、私も調子にのって、“恋愛とは……”みたいなことを語っていました。
飲みの場では、次第に私から男性に声をかけることが増え、振り向いてくれる男性も増えたんです。
その時から私のなかで、ゲーム感覚でたくさんの男性と関係を持つようになっていました。既に普通の恋愛じゃ満足できなくなっていたんです。
しかも、そのなかには既婚者の男性もいたので、いつの間にか不倫への罪悪感も薄まっていました」
どうやって結婚に?
「その若い2人の女友だちに、彼氏ができたんです。すると、自然と交流も途絶えました。まあ、その程度の関係だったということです。
すると、私もちょっと寂しくなり、結婚を意識するようになりました。そこで、交流のあった男性のなかにいた、公務員のタクシさん(仮名)と結婚したんです。
結婚式を挙げて、友だちにも祝福されて、そのときは本当に幸せでした。子どももすぐに生まれて、結婚生活は順調だったんですけどね……」
幸せだったのにどうして不倫を?
「タクシさんは優しくて、子どもの面倒もよく見てくれていたんですが、そのぶん私への干渉が減っていきました。
相手にしてもらえなくなると、やっぱり寂しいんですよね。男性に囲まれていた時期を懐かしむようになったんです。今考えると、あの時の感覚が忘れられなかったのかもしれません。
そこでつい、以前遊んでいた男性と連絡を取ってしまって……。自然と関係を持ってしまいました。
子どもを保育園に預けられるようになると、さらに男性との交流が増えてしまい……。常に2~3人と連絡を取り合い、頻繁に会うようになりました。
でも、そんな生活が長く続くはずもありません。“友だちと出かけてくる”と言ってそのまま男性とホテルに泊まってしまい、朝になって帰ったときに、ついに“いい加減にしろ”とタクシさんにキレられました。
その後、不倫がバレて、離婚となったわけですが、その時点でもまだ私は深刻には捉えていませんでした。ただ、子どもの話になったときは別です。“我が子を手放さなければいけない”という状況を突きつけられ、ようやく後悔の思いが湧き上がったんです。
ただ、その時には既にそれを受け入れるしかない状況で……。すべては後の祭りでした」
不倫にハマってしまった結果、最終的には子どもを手放すことになったユリコさんのエピソードをご紹介しました。
ユリコさんがどこで道を踏み外したかといえば、結婚を考えていた彼に裏切られたところのような気もします。そこで、恋愛観が歪められてしまったのでしょうか。
だからといって、彼と同じ行動をしていいわけではありません。人を裏切れば、報いを受けてしまうもの。しっかりと、大きな代償を払う結末を迎えてしまったわけです。
©PhotoAlto/Frederic Cirou/gettyimages
©Neustockimages/gettyimages
※ 2021年4月27日作成