生理痛でしんどいけど…心理カウンセラーが教える「我慢のタイプ」5つ
心理カウンセラーが教える! 「隠れ我慢」あなたのタイプ
「生理痛などで体調が悪いけど、周りに気づかれないように頑張ろう」
「自分はこうしたいけど、どうしても周りへの気遣いを優先させてしまう……」
普段、我慢をして仕事や家事に取り組むことはありませんか?
その「隠れ我慢」、続けているいつかは限界がきてしまいます。まずは自分のタイプを知ることが大切かも。心理カウンセラーの下園壮太先生に、「隠れ我慢」のタイプ別の特徴をうかがいました。
「隠れ我慢」をしている女性はどのくらい?
株式会社ツムラが2021年1月、20代から50代の女性10,000人を対象に、「隠れ我慢」の実態調査を行いました。「隠れ我慢」の定義は「不調なのに我慢して家事や仕事を行う」こと。
調査の結果、79.2%の女性が「隠れ我慢」をしていることがわかりました。どんなことを我慢しているのかを尋ねると、「疲れ、おっくう、だるい」(51.4%)が最も多い結果に。
また、我慢を続けたことで約6割の人が体調を悪化させているのに、医師への診察どころか親しい友人にも伝えない、という実態も。
そこで、株式会社ツムラは、心理カウンセラーの下園壮太先生による監修のもと、「隠れ我慢」を5つのタイプに分類。アンケート調査結果では、この5つのうち、最も多いのは「気遣いさんタイプ」で、次に「敏感さんタイプ」となりました。
「隠れ我慢」の5タイプとは?
「隠れ我慢」の5つのタイプとは、それぞれ、どんな特徴があるのでしょうか? 監修した下園先生に解説いただきました。自分はどのタイプなのか探ってみましょう。
1. 気遣いさんタイプ
下園先生 「自分さえ我慢すれば丸くおさまる」「いつも他人の評価を気にしてしまう」という気持ちが強いタイプです。自分がしたいことを我慢して周りへの気遣いを優先させます。
一方で、「自分はこんなに頑張ってるのに、あの人は!」と自分勝手に振る舞う人の行動に嫌な思いをすることもあります。
2. 敏感さんタイプ
下園先生 感覚や感情の変化を感じ取りやすいタイプです。
「察してほしい」「わかってもらえないかも」という思いから、自分が感じる違和感を周りに伝えられず、我慢してしまうこともあります。
3. 頑張りやさんタイプ
下園先生 自分の成長のために我慢を前向きに捉えられるタイプで、「何事もきちんとひとりでやり遂げたい」「耐えて乗り越えて自信をつけたい」と思う方がいるのもこのタイプの特徴です。
一方で、「今のままでいいのか?」という理想と現実のギャップに悩み続け、辛くなってしまうこともあります。
4. 慣れっこさんタイプ
下園先生 幼い頃から、何事も我慢で乗り切ることを得意とし、我慢に慣れているタイプです。
心身の不調は定期的に訪れるもので、特に何も対処せず生活していることも特徴です。一方で、我慢が癖になってしまい、気づかないうちに、無理を重ねてしまうこともあります。
5. 不調さんタイプ
下園先生 日常的になんとも表現できない心身の苦痛があり、不調を我慢しながら過ごしているタイプです。
特に女性特有の心身の不調、例えば冷え症や生理痛などは男性には理解されにくく、余計に我慢を重ねてしまうこともあります。
「隠れ我慢チェッカー」で自分のタイプを知ろう
この解説を読んで、あなたはどのタイプだと思いましたか? 実は、ツムラの公式サイトには下園先生が監修した、「隠れ我慢」タイプを自己診断できる「隠れ我慢チェッカー」があります。
いくつかの質問に答えていくだけで、自分がどの「隠れ我慢」タイプかを知ることができます。診断結果には、対処法のアドバイスも表示されるので、「隠れ我慢」がやめられない人は必見。ぜひトライしてみましょう。
Information
ツムラ「隠れ我慢チェッカー」
下園壮太さん 心理カウンセラー。MR(メンタルレスキュー)協会理事長、同シニアインストラクター。元陸上自衛隊衛生学校心理教官。現在は講演などを通して独自のカウンセリング技術の普及に努める。
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