EXITりんたろー。×柏木由紀(AKB48)コンプレックスを乗り越えた二人のリアル“美容”対談

2021.3.3
YouTubeチャンネルをはじめ、さまざまなメディアで美容好きを公言しているEXITのりんたろー。さんとAKB48の柏木由紀さんの美容対談が実現! それぞれのフィールドで第一線を走りながら、美容に勤しむお2人のストイックな精神を、笑いを交えてお届けします♡

世間を賑わす“美容通”の2人が初トーク!


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「AKBのメイクは自前。それがメイクを好きになるきっかけでした」(柏木)

――自他共に認める美容オタクのお2人ですが、以前から交流はあったのでしょうか?

柏木(以下柏) 私は、以前からりんたろー。さんの美容知識の豊富さを尊敬していました。というのも、以前雑誌の同じ美容企画に並んで出たことがあって、その時の撮影で「りんたろー。さんも同じこと言ってましたよ」とか、「りんたろー。さんがめちゃくちゃ美容のこと詳しくて」なんて、美容の専門の人たちがみなさん褒めていらっしゃって。

りんたろー。(以下り) ほんと? うれしいなぁ! 僕のほうこそ、クイズ番組『そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?』で共演してるし、ゆきりんのYouTubeも見てるから、ゆきりんが美容に詳しいってことはもちろん俺も知ってたよ。

 うれしいです! でも実は同じ番組に出ているんだけど、全然しゃべったことがないんですよね。 

 いや、あるって!(笑)。 同じ番組に出てんのにしゃべったことないっておかしいでしょ。俺は仲良しだと思ってたのに。

 あははは(笑)。

――この対談の前に2ショットの撮影をさせていただきました。感想を聞かせてください。

 とても光栄でした。でもこの前、美容家の神崎恵さんと対談させていただいた時にも2ショットを撮ったんですが、旦那さんもいらっしゃる方なのに大丈夫かな? ってぐらい、顔近づけたり腰に手を回したりの大胆な撮影で。今日もそれを期待していたんですが…。

 全く必要ないですよね(笑)。でも私も男性との2ショットって滅多にないし、こういう対談も初めてなので、楽しみにしてきました!

 今日もおキレイですね。

 やめてくださいよ(笑)。


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――さすが、“チャラ男”芸人ですね(笑)。さて、お2人が美容に目覚めたきっかけから教えてください。

 EXITを結成して、テレビに出るようになってからかな。きっかけは、テレビや雑誌を通して客観的に自分を見ることが多くなって「ここやだな」と思うことが増えていったこと。僕の場合、最初は歯並びからはじまり、歯の矯正とホワイトニングと…って次々に。ゆきりんは?

 私は中学生からアイドルをやっているんですが、若いころはそんなに気にしてなかったんですが、どんどん歳を重ねて下の子も入ってきてっていうなかで25歳ぐらいから、ちゃんとしなくちゃって思い始めました。それでメイクを研究しはじめたんです。

 ちょっと待って、え? 中学生からAKB(48)なの? 

 はい、もう人生の半分以上がAKB。高校なんて満足に通えないままギリギリで卒業して。

 だからアホなんだ!(笑)。

 ひどい!(笑)。

 だってさ、こんなにキレイなアイドルなのにクイズ番組でおバカ回答ばっかで「あほなんかい!」って。

 今まで誰も言ってくれなくて、番組で言われて初めて「わたしヤバいんだ」って気づきました(笑)。

 でも、メイクの知識はすごいよね。

 AKBって人数が多いから、ヘアだけはやってもらうけどメイクはみんな自分でするんですよね。

 そうなんだ。じゃあメイクのテクニックはあげとかないと、なんだね。


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「毎朝のルーティーンは白湯を飲むこと。南部鉄器を使い鉄分補給も」(りんたろー。)

――お2人が1日に美容に使う時間はどのぐらいですか?

 言っちゃえば睡眠だって美容の一環だからね。だから仕事している時間以外はすべて美容に費やしていると思う。

 さすが〜! 私が美容に使う時間は…数えたことはないですが、でもスマホを見てる時はほとんど、美容についての調べ物やリサーチのため。

 すごいね。それってSNSとかネットとか?

 そう。一般の美容好きの方のSNSとかYouTubeを見て、気になったアイテムをスクショとメモして、休みの日にデパートとかドラッグストアをはしごしてまとめ買いするんです。家でひたすら試して、落として…の繰り返し。テクニックについては、メイク中にヘアメイクさんに聞くことも多いかな。

 努力家だなぁ。

 いやいや、りんたろー。さんこそ、体作るために食事制限やキツいトレーニングしたりで、私よりも努力が必要なことを相当やってますよ。

 でもゆきりんも、体絞ったりしてるでしょ?

 …まったくやってないんです。

 羨ましい! そいう人間になりたかったよ、俺も。だからかねち(兼近大樹)とか何もしてないから、マジで羨ましいんだよね。運動してない上に、夜中のラーメンとかもめちゃくちゃ食うの。

 私も(笑)。炭水化物も甘いものも、時間を気にせずに食べてます。

 俺なんて、今日はゆで卵しか食べてないからね。しかも塩もマヨネーズも何もつけず。

 素たまご?

 そう。いよいよ今日、ゆで卵そのものが味わい深いってことに気づいちゃった。もう調味料には頼らない。

 すごい(笑)。いつも朝はどんな美容ルーティンなんですか?

 特別な撮影とかない日は、朝起きて白湯飲んで、サプリ飲んで、普通にスキンケアして…。スムージー作る日もあるけど。

 白湯、飲めない! 味しないんだもん。

 白湯って味とかじゃないから。体を起こすんだよ。

 わ〜私今日、こういうのを聞きにきたんです(笑)。りんたろー。さんが言うから説得力がある。っていうか私、水も飲めないんです。せいぜい飲めてお茶。

 マジ? 俺水なんて1日5Lぐらい飲んでるよ。テレビ局の楽屋に置いてあるのじゃ足りなくて、自分で買って持ち込んで。かねちの分の水も全部俺が飲んじゃうから、かねちはお茶飲むしかないの(笑)。

 あはは(笑)。ちなみに朝の白湯ってどうやって?

 南部鉄器っていう鉄瓶でお湯を沸かしてるの。鉄分も摂れるんだよね。

 鉄瓶…なにそれ?

 えーとね、やかんでいいや。

 ちょっと、説明するのをあきらめないで!(笑)。

 あとは最近、腸活にもハマってて、納豆とかキムチとか、発酵食品を食べるようにしてるんだ。そして欠かせないのが、筋トレと“ミオドレ”(ミオドレナージュ)ね。

――ミオドレって脂肪を潰しながらマッサージするやつですね。激痛って噂ですが…。

 私もやったことがあるけど痛すぎて、1回で断念した。あんな痛みは経験したことがない!

 俺も最初は激痛で意識飛ぶかと思ったけど、3回は行かないとダメだよね。あれって筋肉の歪みを整えて削ぎ落とすから、常に体を整えているアスリートはあまり痛くないらしい。ゆきりんなんて脂肪ないのに痛いんだ。

 めちゃくちゃ痛かった!

 でもさ、次の日ケツがブリンっと上がって、脚もギュン! と細くなるからやめられないわ。


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「イケメンでもない34歳がここまで変われるんだって」(りんたろー。)

――美容を頑張れるモチベーションはどんなことですか?

 私は最近、禁止ごとを作らないようにしていて。甘いもの食べちゃダメ、じゃなくて甘いものも食べるけどその分野菜を倍摂るとか、翌朝の朝ご飯を減らそうとか。ムリをするとツラいし続かない。常に楽しくいればずっと美容のことを考えられるし、気がついたらルーティーンになっているんです。

 なるほどね。僕はツラいトレーニングも痛いこともいろいろやるけど、次の日の自分を想像して頑張ってる。そして、それをSNSに公開することで自分の退路を絶つことになるの。お酒もいついつまでやめるとか公言すれば、みんなが監視してくれるから、流されやすくて気持ちが弱い俺でもやるしかなくなるんだよね。そうやって逃げ道を自分でなくしていくことで達成できるし、それをまたファンのみんなが褒めてくれたり応援してくれたり、嬉しいことを言ってくれるんだよね。

 成功体験を積み重ねるのもいいことですよね。

 そうそう。イケメンでもない34歳がここまで変われるんだっていう成功体験もシェアしたいんだよね。

 私ももともと意思が弱いんです。それにめちゃくちゃ美人でもなければ女優でもモデルでもないし、アイドルと言っても実はこんなに肌荒れもしてるし…ってさらけ出したことで、みんなが応援してくれるようになって。たくさんのアイテムを試して研究して駆使しながら、ビフォーアフターをちゃんと見せることで、見てくれる人が「私もできるんじゃないか」と思ってくれたらうれしいな、って。そこはりんたろー。さんと同じですね。

 ゆきりんのYouTube見ていると、そう言う思いがすごく伝わってくるよ。しかも動画をみながら一緒にメイクできる、っていうのもいいよね。

――それぞれコンプレックスがあるからこそ、頑張れるというところもあるようですが、今の自分よりもキレイになるコツはなんでしょうか。

 正解ってないけど、私の場合は、自分と向き合うことですね。20代前半までは、鏡を見た時にむくんでいたり、太ってたりするのがイヤで目を逸らしてたし、なんなら自分が出ている雑誌やテレビを見なかった時期もあって。そうしたらどんどん肌が荒れて、むくみも悪化していって。でも25歳を過ぎたころ、何が自分のテンションを下げるのか、どうなると悲しい気持ちになるのかを考えてみたんです。

そうしたら、鼻の形とか面長を少し変えたいなって自分のコンプレックスをちゃんと把握するようになって。じゃあメイクを頑張って、マイナスをゼロに、もしくはちょっとでもプラスになればいいなって思ってメイクの研究を始めました。

 自分と向き合うことは大事だよね。

 体もそうで、全裸を鏡で見て、直したいパーツやコンプレックスと向き合ってはじめて前に進める。先延ばししてもいいことないんです。りんたろー。さんを見てると、諦めちゃダメって思うし、今からやれば誰でも何でもできると思えますね。

 うれしいなぁ。僕が思うきれいになるコツは、限界を決めないこと。ここもあそこもいける、まだまだいける、って。まずは最初は、挑戦しやすいところをクリアしていって小さなハッピーを重ねてみて。そうすれば次にやりたいことが自然と出てくるから。

 そういえば、最近、メイクに興味を持ちはじめた男性のファンが増えたんです。握手会の時に「僕もリップクリームを買って塗ってみました。唇が若返りました」とか教えてくれるとめちゃくちゃうれしい!!

 メンズも当たり前にスキンケアやメイクをする時代だからね。キレイになって鏡を見るとテンションがあがるじゃない? これからは自分が幸せになるための選択をどんどんするべき。男だって、好きならメイクをすればいい。

――素敵な考え方です。ご自身の美容のキーワードをつけるなら、なんでしょう?

 “自己肯定”かな。頑張ることで自分を肯定できることが増えて、それが自信になると表情も変わる。肌や髪をキレイにすることで誰かに見せたくなって、外に出れば恋も生まれる。

 ステキ〜♡ 私にとっての美容とは“個性の表現”と“主張”かな。モテメイクをするのもいいけど、全員が好きな顔なんてない。それよりも、このお洋服には濃いリップで大人っぽく見せたいとか、誰かのためではなく自分のためにメイクをして、自分らしくいられることが大事だと思う。私の場合は、リップと髪で個性を出すことが多いかな。よく、大人しそうに見られるので、バラエティーに出る時はポニーテールにして元気よく見せたりもしています。

 わかりやすいね。そういうマネできそうなことを発信しているところが、ゆきりんの素敵なところ。

 いやいや、りんたろー。さんこそ、率先して発信する勇気がかっこいいです。そして体作り含め、美容にポジティブに取り組んでいるところが素敵です。

 ありがとう。と、ここで最後に、濃厚な絡みの2ショットいらない?

 おつかれさまでした〜(笑)!


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りんたろー。 1986年3月6日生まれ、お笑いコンビEXITのメンバー。スキンケアやネイル、筋トレによる体作りまで美容全般の幅広い知識を持ち、ストイックに続けていることでも知られている美容男子。YouTubeチャンネル『EXIT Channel』では、個人の「ダイエット飯」や「美容ルーティーン」が人気。

かしわぎ・ゆき 1991年7月15日生まれ、鹿児島県出身。3月3日には、WACKの代表取締役・渡辺淳之介氏プロデュースによるソロシングル「CAN YOU WALK WITH ME??」を7年5ヶ月ぶりにリリース。YouTubeチャンネル『ゆきりんワールド』では、すっぴんを公開したビフォーアフターのメイク動画や、メイク知識を盛り込んだ情報を発信している。


写真・大内香織 ヘア&メイク・髙橋幸一(りんたろー。さん、ネステーション) インタビュー、文・若山あや