ポイントは2つだけ!…「飲みやすくておいしいコーヒー」の簡単な選び方

文・田中亜子 — 2020.10.3
今年はおうち時間が長くなり、コーヒーを飲むことが増えた人も多いのでは。コーヒー通の焙煎かおるさんいわく、こだわりのない人こそ「少し深煎りのブラジル豆」がおすすめなのだそう。おいしいコーヒーの選び方とともに、その理由をお伝えします!

おうちで飲む! おいしいコーヒーの選び方

コーヒー おいしく飲める 選び方

スタバもいいけど、おうちで飲むにはもっと手頃なコーヒーがいい。でも、スーパーにはいろいろな種類のものがありすぎて、何を買えばいいのかよくわからない。そんな方々のために、コーヒー好きが高じて、会社員の傍ら生豆を仕入れて自家焙煎し、販売もしている焙煎かおるさんが、初心者でもわかりやすいコーヒーの選び方を教えてくれました。2つのポイントさえ押さえておけばOKです!

かおるさん 食欲の秋、新米がとれてお米のおいしい季節となりました。…コーヒーの話なのに、突然お米が出てきて何? と思われるかもしれませんが、実はコーヒー豆はお米ととても多くの共通点があります。お米は、新米のほか、精米したて、炊きたてがおいしいですよね。同様にコーヒー豆も新豆があり、新豆の煎りたてが一番おいしいのです。

また、コーヒーは楽しみ方として、ワインとも似た特徴があります。ワインはひとつの品種のぶどうで作られた単一ワインと、いくつかのぶどうをブレンドして、マイルドな飲み口にしているブレンドワインがあります。コーヒーもまたストレートとブレンドがあり、さらに煎り方によっても味わいが変わってきます。

以上のことから、私は新鮮な生豆を輸入し、自分好みに煎って飲んでいるのですが、市販のものでも十分においしさを楽しめますからご安心を。では、コーヒーを選ぶ時の注目ポイント2つを簡単にご説明しながら、最も飲みやすいものをご紹介しましょう。

ポイントその1. 浅煎り or 深煎り、煎り方をチェック!

煎り方は、大まかにいうと浅煎りと深煎りの2つに分かれます。それぞれの特徴は次の通り。

浅煎り
スッキリとした飲み口で、酸味を楽しみたい人向け。

深煎り
酸味が飛ぶので、甘さや苦みを味わいたい人に。

かおるの推しは…
日本人の方は、甘みとコクを好む人が多いので、浅煎りよりは深煎りを、もう少し詳しく言えば「少し深煎り」だと香りや味のバランスがよくおすすめです。ちなみに、カフェオレで飲むなら苦みとコクの強い深煎りが合いますよ。また、意外かもしれませんが、深煎りのほうがカフェインが少ないです。

ポイントその2. ストレート or ブレンド、豆の配合をチェック!

ひとつの豆を焙煎したストレートと、数種類の焙煎豆を混ぜたブレンドがあります。

ストレート
豆の特徴を味わいたい人に。

ブレンド
複数の豆の特徴が融合されてマイルドな飲み口のものが多いです。豆の種類×煎り方は無限にあるので、パッケージに書いてある特徴をチェックしてください。

かおるの推しは…
ストレートで、豆はブラジルやコロンビアがいいでしょう。前者は甘め、後者はコクが特徴的なので、どちらも日本人好み。とても飲みやすいと思いますよ。

まとめると…

「少し深煎りしたブラジル豆のコーヒー」をおすすめしますね。これは、焙煎豆、ドリップコーヒーのような挽いた豆どちらにも言えます。

このタイプからスタートして、次はさまざまな豆の浅煎りを試してみても。浅煎りは、爽やかでスッキリとした飲み口を楽しめます。そこからもっと極めたいと思ったら、焙煎専門店で少しお高いですがプレミアム豆に挑戦していただきたいですね。煎りたてって、本当に雑味がなくスッキリしているんですよ。新鮮な緑茶のようといえばイメージしやすいでしょうか。ぜひ、煎りたて豆のおいしさも体験してみてくださいね。

それでは、オンもオフもコーヒーとともに素敵な時間をお過ごしください。次回もお楽しみに。


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