話題の「オートファジー」って何?…最新コスメとサプリをチェック!

文・椎原茜 — 2020.8.26
化粧品などの解説で見かける「オートファジー」という言葉。気になってはいるものの、何のことかわからないという人のために、今回はオートファジーとは何か、そしてそれにまつわる最新アイテムをご紹介します。
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最近、よく目にする「オートファジー」という言葉。その意味と、オートファジーにまつわる最新のコスメやサプリメントをご紹介します。

オートファジーって何?

オートファジーとは、細胞内で不要になったタンパク質などを分解し、栄養源として再利用する仕組みのこと。

オートファジーが大きな注目を集めるようになったきっかけは、2016年に東京工業大学栄誉教授である大隅良典さんがその仕組みを解明し、ノーベル生理学・医学賞を受賞したことにありました。

オートファジー研究を行い、企業ともコラボレーションしてオートファジー製品開発をしている大学発ベンチャー、株式会社AutoPhagyGO(以下、APGO)が先日行った記者発表によると、オートファジーにはさまざまな働きがあることがわかっています。

例えば、細胞内の老廃物とともに、体外から侵入した有害なものを狙い撃ちで隔離・除去し、細胞を正常な状態に維持する役割。さらに、免疫力をアップする機能にも期待が寄せられ、健康寿命を伸ばすことに役立つともいわれています。

そのいっぽうで、オートファジーの機能は加齢とともに減弱するといわれ、そうなるとさまざまな疾患の原因となったり、寿命にも影響を与えたりすることがわかってきています。

また、美容との関係も発見されています。花王株式会社の生物科学研究所は、大阪大学栄誉教授の吉森保さんの研究指導のもと、加齢や光老化でオートファジー活性が低下することを発見しました。

つまり、オートファジーを活性化することで、加齢に伴う病気の発症や紫外線による肌の老化を抑制できる可能性が期待されているのです。

オートファジー最新アイテム

オートファジー研究を受け、コスメやサプリメントなどが開発され、商品化されています。そこで、最新の商品をご紹介します。

コスメ

1.アユーラの化粧液

アユーラ「バランシングプライマーα」

「アユーラ バランシングプライマーα」
I・II 各100mL 各¥4,500(税抜)
EXI・EXII 各100mL 各¥6,000(税抜)

アユーラの基本ケア(普通肌用)が2020年2月28日にリニューアル。そのうち、肌のゆらぎに対応する化粧液「バランシングプライマー」は、ストレスの影響でゆらいだ肌は、肌のオートファジー機能が低下し、本来生み出されるはずのうるおいが生み出せない状態に陥ってしまう点に着目。

そこで、従来の機能に加え、「うるおいを育む」機能としてセルフメンテナンス成分の配合を追加し、オートファジー機能を活性化。どんなにゆらいだ肌もテカらない、乾かない、ベストバランスのうるおいを実現させる化粧液に進化させました。

普通肌用4種があり、自分の肌に合わせて選べます。

2.チャントアチャームの炭酸泡状美容液

チャントアチャーム「炭酸ムースセラム」

チャントアチャーム「炭酸ムースセラム」<泡状美容液>70g ¥4,000(税抜)

ネイチャーズウェイのオーガニックスキンケアブランド、チャントアチャームから、2020年4月1日に毎日のスキンケアにプラスすることで、ふっくらとキメの整った艶めく肌へと導く炭酸泡状美容液が発売されました。

この炭酸ムースセラムには、健康で美しい肌を維持するオートファジーに着目し、肌を保護しながらキメを整えるユニーク成分が配合されています。

サプリメント

1.UHA味覚糖のサプリメント

UHA味覚糖「オートファジー習慣」

UHA味覚糖「オートファジー習慣」参考価格¥3,000(税抜)

UHA味覚糖がAPGOと共同開発したサプリメントです。

このサプリメントには、オートファジーを活性化することがよく知られた若々しさをサポートする成分「ポリアミン」を含有した米胚芽エキス末と、共同研究により細胞でのオートファジー活性を確認できた「トランスレスベラトロール」というポリフェノールと、「アスタキサンチン」という成分が配合されています。

トランスレスベラトロールはぶどうや赤ワインに含まれる健康成分として知られるポリフェノールで、アスタキサンチンは老化や病気を引き起こす一因となるサビと戦う働きが注目の成分でもあります。

この厳選された3つの成分が配合された、身体が本来持つ負けない力を維持するサプリメントです。

私たちの身体の細胞に備わる機能、オートファジー。加齢とともに低下していくことから、日々の美容・健康維持のために意識しておきたいですね。新たな商品が登場した際にも、ぜひ押さえておきましょう。

Information


花王「ヒト皮膚組織のオートファジー活性を定量化。加齢や光老化でオートファジー活性が低下することを発見」

アユーラ「バランシングプライマーα」

チャントアチャーム「炭酸ムースセラム」

UHA味覚糖「オートファジー習慣」


©Rehulian Yevhen/Gettyimages