大きさより大切なのは…「セックスの相性が良い」本当の意味
性欲の強さ
たとえば、性欲の強い彼氏と淡白な彼女が付き合うとお互いに不満が溜まります。彼氏はいつでもしたいのに、彼女は「別にしなくても良くない?」というスタンス。譲り合いで相手に合わせることはできても、そこには「恋人のために我慢している」という意識がつねにあります。手放しで満足することは少ないはずです。
身体の相性が良いとは、自分と相手のしたい度合いが同じだということ。つまり、性欲の強さが似ているとセックスに満足しやすいのです。
これは、性欲が強いから良いとか、淡白だからダメという話ではなく。性欲が強い同士、あるいは淡白な同士で抱き合ったら不満のない性のコミュニケーションが成立します。お互いにちょうど良い状態が身体の相性が良いといえるのです。
抱き合う時のスタンス
セックスを情緒的なものと捉えるか、肉欲を満たす即物的なものと捉えるかでスタンスは変わってきます。
たとえば、彼女が服を脱ぐまでに彼氏からロマンチックにリードされたいと望んでいるのに、彼氏は動物のように荒々しく抱き合いたいと望めばミスマッチが起こります。彼女は「雑に扱われた。彼氏に性のはけ口にされた」と悲しくなり、彼氏は「チンタラしたセックスは気持ち良くない」と欲求不満になるでしょう。
また、性癖が合うかどうかも体の相性を語るうえでは重要なポイント。一番わかりやすいところでは、Sっ気のある人が同じSの恋人と抱き合っても、性癖がぶつかり合うだけでまったく満たされません。Sの人はやっぱりM性を持つパートナーとするのが気持ち良いのです。
セックスに対するスタンスが噛み合えばぎこちなさや不満は少なく、「しっくり来る」と感じます。それこそが身体の相性の良さになるでしょう。
性に対する知識レベル
性に対する関心度が高い人は、それほど興味がない人に比べれば知識と経験が豊富です。セックスのシチュエーションやプレイ、体位のバリエーションをたくさん持っていて、おもちゃの使用にも抵抗がないはず。お互いが気持ち良くなれるなら積極的になるでしょう。
でも、性に淡白なタイプからすると屋外や車の中でしたり、おもちゃを使用したりするなんてあり得ない話。いやらしいを通り越して、もはや生きる世界が違うと愕然とするかもしれません。
そのため、性に対する興味の度合いと知識レベルが合っているかどうかは大事。そこがミスマッチだと気持ちの良いセックスはできないでしょう。
身体の相性は心の相性
身体の相性というと、性器やバストの大きさや形状を言う人が多いですが、実は肉体はあまり関係ありません。体の相性の良し悪しを決めるのは心の相性なのです。
セックスをどう捉えているのか、今までどんな関わり方をしてきたのかに注目することが大事。性に対する価値観と欲求がマッチすれば、相性の良さを実感できます。また、基本的なスタンスや性欲の強さが似ているなら、細かな違いは繰り返し抱き合うことですり合わせができます。
そのため、セックスの価値観が同じ人とは、抱き合うほど深い満足が得られて「相性が良い」と実感できるでしょう。見た目ではなく、相手の心を知り解り合うことでセックスはもっと楽しくなるはずです。
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※ 2020年7月31日作成