美女じゃなくて…男がリアルに求める「本命にしたい女性」

文・沙木貴咲 — 2020.5.11
男性は何だかんだ言って美人が好きなんでしょ? というのが女の見立て。マッチングアプリでも婚活パーティでも美人だけがチヤホヤされている……と感じる女性は多いでしょう。でも、男性の本音はちょっと違うんです。男ならではの「かわいい」の定義があるんですよ。

男性が言う好みのタイプはあまり信用しないほうが良さそうです。特に、人気の女優やモデルの名前があがる時は、理想と現実がだいぶ違うと思って。なぜなら、男性がリアルに求めているのは美女ではないから。個性のない美人はむしろ彼女に選ばれないかもしれません。

男性が「好き」と思うポイント

人を好きになるポイントはいろいろありますが、男性は女性よりも外見を重視する傾向があります。それも、初対面で恋愛対象になるかどうかを見極めることが多く、やっぱり「かわいい」と思う相手にはドキドキしやすいでしょう。

女性は第一印象がイマイチでも、関わっていくうちにジワジワ恋心を芽生えさせるケースが少なくありません。相手の内面を知ることで恋愛感情が生まれるのですが、このパターンは男性にあまり多くないはず。

たとえば、友だちだった女性と付き合うことになっても、彼氏側に話を聞けば最初からいいなと思っていたケースがほとんど。仕事や周囲を配慮しなければいけない事情があって、すぐにアプローチできなかっただけという場合が多いでしょう。

美人だからモテるわけじゃない

とはいえ、男性がときめく「かわいい」は必ずしも美人とは限りません。女性が思う「カッコイイ」は多少の差こそあっても、整った顔立ちとスタイルの良さを示しますが、男性はそうではないのです。

「目が離れているからかわいい」というのは、私が元彼からもらった褒め言葉です。本人は褒めたつもりだったのでしょうが、言われるたびに自分は魚ヅラなのかと思って微妙な気持ちになったのを覚えています。

また、知人男性は「ネズミみたいな女の子が好み」と言っていて、確かに彼の妻は小柄で顎が小さく、動作が忙しないタイプ。「背が低くて頭が縦に長いところがかわいい」と言うのですが、女の私にはそのツボがいまいちわかりません。

ほかにも、三白眼で不愛想な子が好きとか、鼻の下のくぼみが深い人ばかり気になる、お尻と太ももにボリュームのある女性が魅力的など、男性の好みは本当に千差万別。美人だから彼女にしたいと思われるわけではないのです。

「美人にはつい目がいくし、キレイだなとも思う。でもそれは彼女にしたいという願望とは違う。キレイだけどそうじゃない。惜しいんだよなと思うツボがある」(32歳男性・自営業)

つまり、男性にとってのかわいい人とは、自分がハマるツボを押さえている女性のこと。たとえ新垣結衣さんや綾瀬はるかさんのファンを公言していても、彼女として求めるのは全然違うタイプだったりするのです。

個性は魅力! 自信を持って

女目線だと、どうしても美人だけがモテているように見えるのですが、実際のところはチヤホヤされているだけなのかもしれません。

「容姿が整いすぎていると現実味がないように感じる。少し崩れた部分があったほうがかわいい」(29歳男性・営業)

モデルのような美女は目の保養にはなっても、彼女として一緒にいたい存在には思えないのでしょう。

男性はみんな自分だけの好みのツボを持っていて、それにぴったりハマる女性を探しています。個性的な顔立ちや、女性にはコンプレックスと感じるポイントを魅力として求める男性がいるのです。

女性ならではの感覚で、「私はかわいくないから」と自虐したり、隠したりするのはかえって損をするはず。いつ誰がかわいいと見初めるかわからないのですから、もっと自信を持って。ありのまま堂々としていたほうがいいでしょう。


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