鮭おにぎりにはアレ!…実はおいしすぎる「和×洋コラボ」厳選7組

文・椎原茜 — 2019.12.31
相性の良い二つのフードを合わせるフードペアリング。今回は「ヨーロッパ食材」と「日本食材」の、意外なのに美味しい組み合わせを専門家の解説とともに、7つご紹介します。生ハムにバター、煮かぼちゃや豚汁などおなじみの食材、料理も多いので、ぜひ自宅で試してみて!
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先日、EU(欧州連合)主催の「Enjoy EU Village! ~ヨーロッパと日本食材のパーフェクト・マッチを楽しむ10日間~」という「ペアリング無料試食」のポップアップイベントが、表参道のCOMMUNEで開催されました。

そこで試食提供されたフードペアリングメニューの中から7つをご紹介。それぞれのペアリングについてや、素材選びのポイントをイベントに関わったパーフェクトマッチ運営事務局の担当者に聞きました。自宅でぜひトライしてみてください!

1. 岩塩×おしるこ

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上質でクセのない、まろやかな味わいが特徴のポーランドの岩塩が、おしるこの優しい甘みに寄り添い、上品さを引き出してくれます。

ポイントは、普通の食塩ではなく、岩塩であること。最後の盛り付けで岩塩をプラスすることで、食感的にも良いアクセントになります。おしるこはつぶあん、こしあんどちらでもOKです。

ーーおしるこに岩塩をパラリと振りかけるのを見た瞬間は戸惑いましたが、ひと口いただくとあんこの甘みと白玉の柔らかさともちもち感に癒しを感じました。その後すぐに塩みが甘さとともに爽やかに突き抜けていく感じで美味でした!

2. パプリカパウダー×シャケおにぎり

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甘口のパプリカパウダーで、辛味が強くないので、ほどよく味にメリハリがついています。

ポイントは、辛口ではなく、甘口のパプリカパウダーであること。また、鮭のオイリーさがパプリカパウダーとよくマッチするので、鮭は多めに入れるのがおすすめ。パプリカの風味を十分に楽しみたいときは、海苔はなくてもOKです」

ーーパプリカパウダーのしょっぱさと苦味が、お酒とご飯にとてもよく合い、大人のおにぎり感がありました。アフタヌーンティーのタイミングや軽いパーティの軽食に適しているかも!

3. ハモンセラーノ(スペインの生ハム)×大葉&梅

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生ハムの塩気を大葉が優しく包み、梅が生ハムのオイリーさをさっぱりさせてくれます。日本酒のおともにぜひ!

ポイントは、熟成期間の長いハモンセラーノを選ぶこと。うまみをより感じられてお酒に合います。マイルドな味が好きな方は、熟成期間が短いものがおすすめです。

ーー生ハムの塩味と大葉の香りの後に梅の塩味がやってきて、和のお酒にも洋酒にも合いそう。クルクル巻いて刺すだけで簡単にできるので、ホームパーティのピンチョスとして喜ばれそうです。

4. カラメルビスケット×煮かぼちゃ

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煮かぼちゃをパンプキンペーストのようにこし、ビスケットに塗ります。ビスケットの甘さと和風のしょうゆ味が、甘辛でパーフェクト・マッチ。カラメルの香ばしさとしょうゆの香ばしさが味を調和します。またビスケットのシナモン風味が良いアクセントにもなりますよ。

ポイントは、煮かぼちゃ。家庭で作るときよりも少し砂糖を控えたものがおすすめです。ペースト状にするので、よく煮込んでください。

ーーおなじみのカラメルビスケットに煮かぼちゃは、女性が好みそうな味でした。シャンパンや白ワインに合いそう!

5. バター×豚汁

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このペアリングをご存知の方は多いかもしれません。バターを加えることで味にコクが出ます。発酵バターと味噌の『発酵』ペアリングです。

ポイントは、今回使用したバターは有塩なので、豚汁は塩分控えめに調理すること。最後の仕上げとしてバターを少し加えることで、立ち上る湯気とともに、バターのミルキーな香りを楽しむことができます。

ーー「合わないわけない!」と感じる納得の組み合わせ。豚バラ、味噌、バターはもう何も言わずともパーフェクトな組み合わせでした。自宅でもぜひ作りたいです。

6. カマンベール・ド・ノルマンディー×海苔の佃煮

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海苔の甘さがチーズの味わいによく合います。海苔の風味とミルキーな味わいが美味。チーズと海苔は意外にもパーフェクト・マッチな組み合わせです。

ポイントは、チーズ。カマンベール・ド・ノルマンディーは、PDOという原産地名称保護の認証をクリアしている、フランスの白カビタイプのチーズ。風味が強いながらもミルキーさがよく感じられるのが特徴です。熟成日数が長くなると風味が強くなるので、マイルドな味が好みの方は日の浅い、若いものがおすすめです。

ーー見た目がまず驚き。白と黒で味が想像できなかったものの、食べると意外にとてもマッチ! シャンパンや、白ワイン、日本酒とスッキリしたお酒に合いそうな大人の味でした。

7. オリーブオイル&オレガノ×豆腐カプレーゼ

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モッツァレラとトマトのカプレーゼの和風アレンジ。淡白な豆腐を使用することで、よりヘルシーに、そして、よりオリーブオイルの味わいを感じることができます。オレガノと一味唐辛子で味にアクセントを加え、塩で味を調えてください。

ポイントは、オリーブオイル。加熱しないで使用するものと加熱するものの2種類、常備しておくのがおすすめです。豆腐カプレーゼには、加熱しないで使用するオリーブオイルを。なかでも、少し奮発して高いものにすると、料理の質がグッと上がります。

ーー豆腐の独特の風味が、オリーブオイルとオレガノの組み合わせとマッチ。食卓に気軽に提供でき、パ-ティの前日などにも作り置きできる手軽さに感動! ぜひ自分でも作りたいと思いました。

いかがでしたか。これらの7つのペアリング、ぜひ自宅でもお試しを! 欧食材が手に入らない場合には、似た食材でもOK。年末年始のホームパーティやおもてなしのメニューとしても使えそうです。

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