インフルエンザ予防策…女医も実践している今すぐ始めたい4つのこと
紅茶を毎日飲む!
イシハラクリニックの副院長 石原新菜先生は、12年間、毎日紅茶を飲んでいるのだそう。どうして紅茶を?
石原先生 紅茶にはインフルエンザウイルスを無力化することが確認されています。三井農林が行った実験では、紅茶の抽出液により、99.96%ものインフルエンザウイルスを無力化したことが確認されました。これは、緑茶よりも高い割合を示しています。
紅茶にインフルエンザウイルスを無力化があったとは驚きです。石原先生によると、紅茶を取り入れるときにはポイントがあるのだそう。実際に先生が実践している飲み方を教えてもらいました!
1.冷たい紅茶よりも温かい紅茶でストレートで飲む
石原先生 冬は、心と体が温まる、温かい紅茶で飲むのがベスト。そしてミルクは入れずにストレートティーで飲むことが重要なポイントです。ミルクは紅茶ポリフェノールがミルクタンパクに取り込まれてしまい、機能しなくなるためです。入れるなら砂糖やレモン、はちみつ、ハーブなどにして、ミルク系は避けましょう。
2.こまめに飲む
石原先生 インフルエンザが流行っているシーズン中は、こまめに紅茶を飲むこともポイント。なぜなら、空気中にまき散らされているインフルエンザウイルスが、自分の口腔内にも入り込んでくる可能性が高まるから。紅茶をこまめに飲み、口腔内のインフルエンザウイルスに接触させることがポイントです。
3.薄い紅茶で紅茶うがいもおすすめ
石原先生 2杯目のティーバックで抽出した薄い紅茶でもインフルエンザウイルスを無力化する効果は変わりません。薄い紅茶を飲むのはちょっと…という場合には、「紅茶うがい」もおすすめです。
免疫力を上げるための4つの毎日行動
石原先生 紅茶の飲用はインフルエンザウイルスに直接作用するため、最も効果が期待できるのですが、他にも主に免疫力を上げるために実践していることがあります。紅茶を毎日飲むのに加えて、それらの方法を実践しているおかげか、ここ10年間ずっとインフルエンザにかかっていません。また娘二人がインフルエンザにかかったときに看病したこともありましたが、私自身はインフルエンザにかかりませんでした。
10年間もインフルエンザにかかっていないとは! 紅茶のほかに、免疫力を上げるために実践しているという4つの方法、教えてもらいましょう!
1. 2日に1回は鍋料理を食べる
石原先生 冬は毎日鍋でもいいと思っているほどです。必ず椎茸、にんじん、ネギ、生姜の4種は入れています。椎茸のプロビタミンD、にんじんのβカロテン、ネギのアリシン、生姜のジンゲロール、ショウガオールは、すべて免疫力を上げ、インフルエンザなどの風邪の予防になります。
2.毎朝、にんじんりんごジュースを飲む
石原先生 にんじん2本、りんご1個、生姜ひとかけらをジューサーにかけて作り、毎朝飲んでいます。にんじんとりんごのビタミンC、ポリフェノール、にんじんのβカロテン、生姜のジンゲロール、ショウガオールが免疫力を上げてくれます。
3.毎日、必ず湯船につかって入浴する
石原先生 体の芯から温まることで、体温が上がり、免疫力が上がります。体が温まることで、鼻腔・口腔・喉頭・気管・気管支などの「気道(きどう)」の線毛細胞の働きがよくなり、ばい菌やウイルスを排出する働きが上がります。お風呂の蒸気で気道の粘膜を加湿することでインフルエンザウイルスを弱らせます。ポイントは、汗がプツプツ出るまで湯船につかること! 「汗が出た」=「体温が約1度上がった証拠」=「一時的に免疫力が上がっている状態」だからです。
4.手洗い・うがい
石原先生 外から帰ったらすぐ、毎回必ず行っています。うがいは、先ほどもお伝えしたように紅茶で行うと良いですね。インフルエンザウイルスを無力化する力が緑茶よりも強いので。
紅茶や鍋料理、毎朝のジュース、そして湯船に手洗い・うがい。どれも簡単にできるものばかり! ぜひ真似して生活の中に取り入れ、少しでもインフルエンザ予防に努めましょう!
Information
石原新菜さん 医師・『イシハラクリニック』副院長。帝京大学医学部卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在は父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。
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※2019年1月31日作成