切ない結末に涙…冬だけで終わった「儚い恋」の思い出3選

文・塚田牧夫 — 2019.1.30
“ひと夏の恋”というのがあるように、“ひと冬の恋”というのも存在します。寒くて人肌恋しくなる季節ゆえに、そういったことも起こりやすいよう。そこで今回は、“冬だけで終わった儚い恋”の思い出を、経験した女性たちに語ってもらいました。

ゲレンデでは気付かなかった…

「大学のとき、友だち四人でスノボに行ったんです。そこのゲレンデで、カッコいいな……と思う男性を見かけました。年齢は同じくらい。ゴーグルを外したときの笑顔も爽やかで、ちょっと気になっていました。

滑り終えて、ホテルに戻ったんです。ゲレンデ近くのホテルだったのですが、そこにさっきのカッコいい男性が……。ちょうど向こうも滑り終えて戻ってくるところでした。ホテルが一緒だったんです。

翌日も、ゲレンデで何度か見かけました。でも、話しかけることはできず……。で、翌日、チェックアウトのとき。ロビーでその人を見かけました。帰るタイミングが一緒だった。

最後のチャンスだと、話しかけようと思いました。勇気を出して近付いてみたんです。そうしたら、左手の薬指にキラリと光るものが。既婚者だと判明。諦めるしかありませんでした」チサト(仮名)/28歳

受験シーズンで地方から

「私には同じ歳の男の子のいとこがいます。私が大学一年生のとき、向こうは浪人していて、受験シーズンに合わせて私の実家に泊まりにくることになりました。

数年ぶりの再会。だいぶ背が高くなり、カッコよくなっていました。そして一週間ほどの試験期間が終わり、最後の日に、私が東京を案内したんです。

それがすごく楽しくて……。まるでデートみたいでした。彼は、“合格したら東京来るから”と言い残し、再会を約束してサヨナラしました。

しかし、結果は全落ち。結局、進学は諦めて、地元で就職先を見付けたようです」レイナ(仮名)/27歳

コタツの下で手を繋ぎ

「一時期、気になっている男性がいて、よく連絡を取っていました。ある冬の日、鍋をしようということになりました。彼の家に、共通の友人男女四人で集まって、鍋を囲みました。

コタツで温まりながら、談笑して、楽しい時間を過ごしました。ときどき、コタツのなかで彼と足と足とが触れる感覚なんかがあり、ドキッとしながら……。

お腹いっぱいになり、私がその場で後ろに倒れたんですね。コタツに足を突っ込みながら、仰向け状態に。そのとき隙間から、コタツのなかの様子がチラッと目に入ったんです。

なんと、彼が、友だちの女の子と手を握っていた……。ショックでした。そういうことか……と。そのままうつ伏せになり、しばらく起き上がれませんでした」イクミ(仮名)/30歳

“冬だけで終わった儚い恋の思い出”をご紹介しました。

夏だけでなく、冬も恋の季節です。まだしばらく寒い日が続くので、いい出会いがあるかもしれません。長く続く、素敵な恋になるといいですね。

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