お正月はつい食べちゃう…コンビニで買える「太りにくいフード」3選

文・椎原茜 — 2019.1.3
お正月や新年会、ホームパーティなど、おいしいものを食べる機会が続く今の時期、気になるのが “年末年始太り”。できるだけ阻止するために、コンビニでいつも買っているフードを見直してみましょう!

コンビニで買える3つの食品が、年末年始太りを防げる理由とは?

最近、コンビニでは、世間一般に「ヘルシー」と言われるものをよく目にするようになりましたよね。でも実際のところ「どうしてヘルシーなの?」とギモンに思っていませんか? 例えば次の3つは、どのような理由から太りづらいのでしょうか。食品に詳しい帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科の教授・松井輝明さんに教えていただきました。

1.「スーパー大麦」入りおにぎり

ーー「スーパー大麦」入りのおにぎりやお寿司、お弁当類をよく見ます。ダイエットにいいという噂を聞きますが、どうしてなのでしょうか?

松井さん そもそも大麦はβグルカンという水溶性食物繊維が豊富に含まれており、食後血糖値の上昇を抑制し、「セカンドミール効果」という次の食事による血糖値上昇にまで好影響を与える効果が期待できます。また食物繊維は長く胃に留まりますので、満腹感を満たすこともできます。上がった血糖値を下げるために分泌されるインスリンというホルモンは、血糖値を下げる過程で血中の糖分を脂肪に変えて体の中に貯め込むように働いてしまうため、できるだけ食後血糖値の上昇を抑えることで、肥満予防につながります。

大麦の中でもスーパー大麦は、他の大麦に比べて低糖質であり、かつレジスタントスターチという腸の奥で善玉菌のエサとなる成分が豊富に含まれているため、腸内環境を整え、便秘の予防、太りづらい体質改善にも影響が見込まれます。

2.味噌汁や納豆などの大豆製品

ーー味噌汁や納豆などの大豆製品もヘルシーといわれます。コンビニでも気軽に手に入るこれらの大豆製品、どうしてヘルシーなのでしょうか?

松井さん 大豆に多く含まれているイソフラボンという成分には、コレステロールを下げる効果が期待できます。そして低GI値(グリセミック指数)の食品であり、ゆっくりと消化されるので血糖値を急激に上げにくく、さらに体によい植物性タンパク質と脂肪酸を含み、悪玉コレステロールを減らすというメリットもあります。

3.サラダチキン・鶏むね肉・サバ缶

ーーそしてコンビニのヘルシー食の王道といえば、サラダチキンです。

松井さん サラダチキンやサバ缶は、ダイエット中に不足がちなタンパク質、カルシウムが豊富な食材と言えます。また脂質を抑えるという意味では、脂の比較的少ない鶏むね肉もおすすめです。コンビニ各社も健康を意識して、鶏むね肉をお弁当やホットスナックに積極的に導入しているように思います。これらの食品を選ぶことで、栄養バランスも整いやすくなり、宴会シーズンを健康的に乗り切りやすくなるでしょう。

宴会やパーティなどが続くなか、朝食やランチをコンビニで買っているという人は、ぜひこれらのフードを意識して選んでみるのもよさそうです。

Information

松井輝明さん  帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科教授。日本大学医学部卒業。医学博士。日本大学板橋病院消化器外来医長、日本大学医学部講師、准教授を経て2013年より現職。2001年厚生労働省薬事食品衛生審議会専門委員、2003年内閣府食品安全委員会専門委員。消化器一般、機能性食品の臨床応用を専門に研究する。


スーパー大麦 しらすわかめ/ファミリーマート

サラダチキン プレーン/セブン-イレブン


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