MVP家長昭博が「会いに行きたい」と切望!運命を感じる相手とは?

文・伊藤順子 — 2018.12.27
12月18日、横浜アリーナで今年2018年に活躍した選手、監督、クラブなどを表彰する「2018Jリーグアウォーズ」が行われました。選ばれた選手たちは、いつものユニフォームではなく、タキシードを身にまとっての登場です。そこで、震えるほどカッコいい戦士たちの特別な舞台に潜入しました! サポーターも、そうじゃない人も垂涎もののレポ、必見です!

いつもと違う! 今年のJリーグアウォーズ

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Jリーグ開幕25周年という記念すべき2018年のJリーグアウォーズは、25年前の川淵三郎初代チェアマンの映像から幕を開けました。さらに、ご本人が登壇し開会宣言をした後は、Jリーグオフィシャルテーマソングを手がけた、ギタリストの春畑道哉さん(TUBE)がスペシャルゲストで登場。ご自身が作曲し、25周年を機に新たなサウンドへと生まれ変わった「J’S THEME(Jのテーマ)25th ver.」を生演奏で披露してくれました。

そんな節目にふさわしい特別感あふれる雰囲気のなか、満を持して選手たちの入場です。試合とはまた違う緊張した面持ちの彼らでしたが、精悍な顔と鍛え上げられた体にタキシードは反則級のカッコよさ! 半端ないイケメンが総勢100人以上も集結しているわけですから、観覧しているサポーターはもちろん、我々メディアもボルテージが高まります。

明治安田生命J1リーグ優勝の川崎フロンターレが登場!

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まずは、今年のJ1リーグ優勝クラブの表彰からスタート。昨年に続き2連覇を遂げた川崎フロンターレの選手全員と鬼木達監督が登壇しました。輝くシャーレと、クラブ名にかけたスワロフスキーの風呂桶を手にした選手たちは、それらに負けないくらいピカピカのオーラを放っていました。

2年連続で全試合フル出場を達成したDF・谷口彰悟選手に「ルーキーとは思えないほど素晴らしい」と絶賛された、今年ブレイクの守田英正選手は、この日はニューヘアスタイルでお目見え。「その前髪どした?」と登里享平選手にちゃかされる場面もあり、いい意味で緊張がほぐれる和やかな表彰となりました。

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最も素晴らしいゴールを生んだのは…?

その後、J2、J3優勝クラブ、JリーグYBCルヴァンカップ優勝クラブ、フェアプレー賞、功労選手賞などの表彰が続き、注目の最優秀ゴール賞の発表です。これは、月間ベストゴール受賞者のなかから選ばれるもので、今年は川崎フロンターレのMF・大島僚太選手が初めての受賞となりました。大島選手のゴールは、10月度月間ベストゴールとなった第30節、対神戸戦69分のもの。川崎フロンターレの戦い方を象徴する、パスをつないで生まれた連係プレーによる美しい1点でした。

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大島選手は「豪快なゴールがベストゴールと思われがちですが、このようなきれいなゴールを選んでいただけました。来年もこういった形で点を決めたいです」とコメント。後の記者会見でチームメイトの家長昭博選手も「僚太のゴールは自分たちの練習が凝縮されたもの。思い出深いシーンです」と言っていました。ひとりの選手が放つ強烈なゴールは当然ながら印象に残りますが、このように何人もの選手が関わる華麗なゴールもまた多くの人々を魅了します。来季もぜひ芸術的なゴールを量産していただきたいですね。

2018年最強のイレブンを発表!

得点王、ベストヤングプレーヤー賞に続いて、いよいよベストイレブンの発表です。ベストイレブンは、J1の監督と選手による投票で選ばれた30人の優秀選手賞受賞者のなかから、さらに活躍が顕著だった11名が選考委員会により選出されるという大変名誉ある賞です。11名は下記の通り。

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ベストイレブン受賞者

GK
チョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)
DF
西大伍(鹿島アントラーズ)
エウシーニョ(川崎フロンターレ)
車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
谷口彰悟(川崎フロンターレ)
※谷口選手は登録ポジションのMFではなく、今季はDFとして試合エントリーされていたため、DFとしてベストイレブンに選出。
MF
チャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)
家長昭博(川崎フロンターレ)
大島僚太(川崎フロンターレ)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
FW
ジョー(名古屋グランパス)
ファン・ウィジョ(ガンバ大阪)

優勝クラブである川崎フロンターレからはなんと7名。これは歴代最多タイとなる数だそう。しかも、今回で受賞8回目となる同クラブの中村憲剛選手は、自身の最年長受賞記録を更新し、38歳での受賞となりました。式終了後の記者会見で中村選手は「今年は、ネガティブな感情は吹っ切れて、純粋にプロサッカー選手としてサッカーを楽しめました。年齢は関係ない。僕は先日血管年齢が50歳といわれたのですが、それでもできると証明できました」とにこやかな表情で答えてくれました。

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中村選手は特別な人なのかもしれません。でも、一流の現役アラフォーのお言葉は、anan世代にも響くはず。年齢を理由にしてはいけないですね。何事も努力と気持ち次第です。確かな強い思いと行動力があれば、夢や目標は現実となり得るのでしょう。

そして特筆すべきは、北海道コンサドーレ札幌のMF・チャナティップ選手。東南アジア国籍選手では初の受賞です。「嬉しい、今ドキドキ」と、はにかみながら慣れない日本語でコメントするさまは、試合で勇ましく敵地に切り込む姿とは結び付きません。そのギャップがたまらなく愛らしく、子どもからお年寄りまで幅広い世代で人気なのも頷けました。記者会見での「ベストイレブンに入れるとは思わなかった」という謙虚な姿勢も好印象。彼のファンがますます増えそうです♪

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最優秀選手賞(MVP)の栄冠は誰の手に?

そして、ついにベストイレブンから最優秀選手賞(MVP)の発表です。2018年に最も活躍を遂げた選手は、川崎フロンターレのMF・家長昭博選手でした!

昨年2017年に大宮アルディージャから移籍した家長選手。その年に初優勝というクラブの成績とは裏腹にご自身はケガに泣きましたが、今年はクラブを連覇に導いた立役者といわれるほど、素晴らしい活躍をみせてくれました。発表後には、家長選手いわく「生年月日も一緒で運命を感じる選手」である本田圭佑選手がビデオでサプライス登場。お祝いの言葉を述べつつも「全然連絡してこない」と不満げな本田選手に対して、家長選手は「会いに行きたいです」と嬉しそうに返していました。

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記者会見では「MVPは価値のあることで、周りの人に感謝したい。でも、毎年何かに挑戦して、成長していくことのほうが大事だと思っています。フロンターレは志が高く、向上心の強いチーム。多くの刺激をもらえて学ぶことで成長できると思うので、このチームに入ってよかったと思います」と述べた家長選手。これを受けて中村選手は「クラブを牽引してくれる頼もしい存在。入ってよかったという言葉を聞けて嬉しい」と話し、最優秀ゴール賞となったシーンと同じように、ここでも川崎フロンターレの絆の強さを垣間見ることができました。

最後に、家長選手を囲むように登壇した選手たちは、ハイタッチしながら場内を一周し、拍手喝采を浴びながら会場をあとにしました。来季、壇上に立つのはいったいどのクラブで、誰なのか。2019年もまた多くのドラマが生まれ、私たち観る者に感動と驚きを与えてくれることでしょう。ひとつのことに打ち込む姿は本当に美しいもの。私たちもまた、仕事に恋にそして生きることに、一生懸命でありたいですね。以上、「2018Jリーグアウォーズ」レポをお届けしました!

Information

川崎フロンターレ(2018明治安田生命J1リーグチャンピオン)と浦和レッズ(天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 優勝)が対戦する2019シーズンの開幕を告げる戦い「FUJI XEROX SUPER CUP 2019」は2月16日(土)埼玉スタジアム2002にて13時35分キックオフ!(日本テレビ系全国ネットにて生中継)

詳細はコチラ
https://www.jleague.jp/fxsc/2019/special_lp/

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