採卵8回、体外受精3回目で…ついに妊娠! 20代の不妊治療を振り返る #4

文・mimi — 2018.2.6
結婚して、子どもを望み、子作り(妊活)すれば子どもはできる。多くの女性が、それも若ければ若いほどそう思っているのではないでしょうか? 私もそうでした。でも、現実はそうでないこともあるのです。20代で始まった私の不妊治療をお伝えしようと思います。

【20代からはじまった不妊治療】vol. 4(最終回)

タイミングと体外受精、努力は報われない

前回までのお話はこちらをどうぞ。

第1回
https://ananweb.jp/anan/152994/

第2回
https://ananweb.jp/anan/153792/

第3回
https://ananweb.jp/anan/155388/

Aクリニックでタイミング法をしてもらうも、一度も妊娠することがなかったので20代最後の29歳から再びKクリニックで体外受精にトライすることにしました。このころは生理がくるたびに、ヒステリックをおこし心身共に疲弊しきっていました。

仕事はやめずに働きながら治療をすることにしました。不妊治療はなんとなくスケジュールが予想できるものの、病院が指定する日時は絶対です(●月●日朝●時と指定されます)。その度に、遅刻・早退をしなければなりません。毎回仕事が休みの日であればよいのですが、そううまいこといきません。

自分が不妊治療をしていることをカミングアウトしたくありませんでしたが、上司に報告し、通院の際に遅刻早退しながら治療を続けました。私の仕事は担当制の事務職で早退や遅刻しなければならない日の前後に早出・残業することで周りのメンバーへの負担は最小限に抑えることができました。また周りからの、なんであの人はいつも特別に遅刻早退しているのだろう?という疑問も公表することでモヤモヤは少なかったと思います。

3回目の移植で、妊娠

結果8回採卵をし、ありがたいことに3回目の移植で子どもを授かることができました(受精卵を体にもどす移植は無痛です)。治療費は100万円を軽く超え、金銭的にも辛いので移植は一年に3回までと決めていた中での妊娠でした。

不妊治療は妊娠というゴールに向かって進もうとしても何度も「ふりだしにもどる」でスタート地点に突き返される感覚でした。妊娠がわかった後、嬉しい気持ちとともにいつふりだしに戻されるかわからない恐怖が無事に出産できるまで常にありました。

20代で不妊ということは、おそらく稀なほうではないかと思います。でも思えば結婚前、万が一子どもができてもいいよね!ということで避妊していませんでした。しかし妊娠することはありませんでした。もしかしたら私は結婚前から「不妊」だったのかもしれません。

誰もがみな母親から生まれてきているので、女性は小さい頃から当たり前のように「大きくなったら私も子どもを産むんだ!」と思っている方が多いと思います。あの頃はいとも簡単に妊娠できる、なんなら赤ちゃんはコウノトリが運んでくると思っていたのではないでしょうか? だから自分が「不妊症」ということがわかったら、幼い頃から信じてきたことが覆されるからショックが大きいのだと思います。妊娠って奇跡の結晶です。

「妊娠できなくてかわいそう」と思っているのは自分だけ

生理が来ている=妊娠できるというわけではありません。子どもが欲しいけどなかなかできない。でも生理が来ているから大丈夫なんて思ったら、一度病院にいって検査をしてほしいです。問題がなければそれでよし、万が一問題があってもきっと解決策があります。

また、不妊治療はひとりで抱え込まないが鉄則です。私は殻に閉じこもりがちで自分自身のことを「不妊治療をしている私ってとってもかわいそう」と思っていました。しかし治療を終え「かわいそう」と思っていたのは自分だけだと思いました。

本当にあなたのことを想ってくれる人であれば全力で応援してくれるはずです。実際に心無い言動で傷ついたこともありました。だけど、そういう人はもう金輪際関わらなければよいんです。人間関係の断捨離をしました。まだ30数年しか生きていませんが、20代で不妊治療を経験し、自分の努力だけではどうにもならないことがあるのを痛感しました。


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