ハダカのコクハク【Epi5-4】「地味なセックス。だけど気持ちいいの」

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Pink eye’s

先輩に騙されて初体験未遂、フェラ三昧だった高校時代、レイプまがいの初体験。初めてちゃんとつき合った彼とは、ひたすらAVさながらのエッチ…。

キワキワなセックスライフを送ってきた聡美さんがいきついた、セックスをする目的とは「相手のことを知るための行為」でした。あるいは、相手の心を開く方法。
 
これって、もっと広まってほしい価値観だなと思います。

多くの女性は、セックスは「愛の表現方法」だと思っています。この価値観だけに縛られているから「セックスレス」を問題視し、苦しくなってしまうんじゃないのでしょうか。

「セックスレスにならない方法」「セックスレス解消法」が盛んに取りあげられ、求められているようですが、必死に「セックスレス」を防ぐ必要ってあるの? 

そんなふうに感じていた私に、聡美さんの答えはしっくりきました。

セックスが「相手を知るための行為」だとしたら、相手との付き合いが長く深くなるほど、セックスレスになって当然。セックスレスなふたりは、距離が近いふたり。

それなのに、やたらめったら「セックスをしなくては!」と煽る風潮、それを受けて焦る心境、どちらも過剰すぎる反応だと思うのです。

セックスには、愛の表現方法という面もあるだけ。どちらかがセックスに意識が向かないときだって、あるよね。どちらかが性的に不健康になってしまうことだって、あるよね。そんなとき無理やりセックスを押し付けられたら、遠ざかりたくなるものではないでしょうか?

セックスレスで悩みそうになったときは、セックス以外の愛の表現方法で、ふたりの関係を深める意識をしてみてはいかがでしょう。

愛の表現方法は、セックス以外にもいっぱいあります。例えば、感謝の気持ちを伝える、日々を楽しく過ごす、同じ釜の飯を食う(表現古すぎ?)、健康を気遣う、お金を稼ぐ、健康的な食事を提供する、相手の勤労をねぎらう、スキンシップを行う…。

愛の欠乏感を感じ「セックスをしなくては」と焦る気持ちは、このような、セックス以外の、とても大切な愛の表現が足りてないところから生まれているのかもしれません。
  
もしも、「セックスレス」を焦る理由が「女としての価値の確認」だとしたら、お相手は、必ずしもパートナーである必要はないのでは? そもそも「女としての価値」とは? それを話だすと長くなるので、今日はここまで。


ハダカのコクハク【Epi5】「セックスって何のため? 私が見つけた答え」まとめ