アリスがゆく!日本のモンサンミッシェル「壱岐」で過ごす夏休み-前編-
2.沖縄超え!無人島のふわっふわビーチ
壱岐島の周囲には、23個の小さな島がたくさんあります。そして、そのどれもが無人島ならではの手つかずの自然をそのまま残しています。なかでも特に美しいのが「辰ノ島(たつのしま)」。壱岐対馬国定公園の特別保護地区に指定され、全島天然記念物となっているほど。砂浜は、壱岐随一の透明度といわれています。なんと壱岐では、クルーザーを使ってその島へ上陸することが可能なんです!
さっそく私も行ってみることに。
船に乗り馴れていないせいか、思った以上の波の高さにキャッキャ言いながら、広がる絶景にまたキャッキャ。長い年月をかけて荒波に削られた、50メートルの断崖絶壁がすぐ目の前に。陸の上からでは味わえないほどの迫力!!
そしてこの海の色!
辰ノ島周辺の海は「ドラゴンブルー」といわれ、島に近づくにつれてだんだんと鮮やかな色になるから不思議。海底にウニがいるのが見えるほど、海が透き通っています。海底にきらめく波光が神々しい。
あっという間に無人島上陸。クルーザーを使わないと行けないこともあり、島民でもあまり上陸する機会はないんだとか。
壱岐にはたくさんのビーチがあり、シーカヤックやジェットスキー、サーフィンなどのマリンスポーツも楽しむこともできます。また、ダイビングでは自然そのままのキレイなサンゴを見る事が可能。まさに秘密の楽園。
私が一番ビックリしたのは、砂のやわからさ! 波打ち際にしばらく立っていると足が沈んでしまう程、柔らかい。こんなに柔らかい砂は人生初。
また、壱岐島にもいくつかの砂浜があります。きれいなのは無人島の砂浜だけじゃないんです。海水浴場の側には、キャンプ場からバーベキュー広場、テニスコートまであるから、泳いだあとも一日楽しめちゃいます。
その日の気分に合わせて、好きなビーチへ行き放題。壱岐放題なんです!
3.トトロの木
「神々の島」と呼ばれる壱岐には、1000年以上の歴史を誇る神社がそこらじゅうにあります。
それもそのはず。壱岐島(いきのしま)は、最古の歴史書といわれる「古事記」に、日本で5番目に生まれた島として登場。紀元前から文明を築いていた最先端の場所でした。さらに、それよりもっと古い中国の歴史書「魏志倭人伝」にも登場。「一支国(いきこく)」という名で、日本の本土よりもずっとずっと前に、海外デビューを果たしているんです。
そんな歴史ある神社の一つ、「水(みずの)神社」には壱岐で一番大きないちょうの木があります。樹齢なんと1000年以上。2回も落雷に遭い、焼けてしまい、真ん中に大きな穴がポッカリと。
その穴は、人が3人くらいは入れる大きさ。まるでトトロの住んでいる木みたい。なんとも神秘的! 中はひんやりと涼しくって、とっても落ち着く。木の呼吸を感じるってこういうことなのね。しかもこの木、こんなにおおきな穴が空いても、まだ生きているというから驚き!!二度の瀕死状態を経験して尚、こんなにどっしりと、しっかり根を張って生き続ける木。なんて凄まじい生命力!
たっぷりパワーをもらっちゃいました。