アリスがゆく!最旬スポット!? 鳥取でアクティビティづくしの旅。
砂の世界へようこそ!
砂丘を後にした一行が向かったのは、『砂の美術館』。こちらでは毎年異なる国をテーマにしたさまざまなサンドアートが展示されています。
今年のテーマは「ドイツ」。ドイツの歴史や有名なお城、童話、著名人や名産品まで、ドイツのあらゆる魅力をモチーフにした作品がズラーッと会場内を取り囲んでいます。ジグマリンゲン城はお堀まで完全再現。作品にはそれぞれ案内板があり、作品の説明がされています。作品を楽しみながら、その国の歴史が学べる仕組みになっているんですね。
すべての作品の制作に使用されているのは、なんと鳥取砂丘の砂だけ。接着剤や基盤などは一切使っていないというから驚き。童話をテーマにしたこの作品、魔女の表情までがリアルに再現されています。10mほどの巨大な作品には順番にヘンゼルとグレーテルやお菓子の家が描かれ、ストーリーを追いながら楽しめるようになっています。砂で描かれた木々や人物はほぼ実寸大だから、自分が物語の世界へ飛び込んだような気分に。
フットサル部の部長・尾谷さんはサッカー選手のサンドアートに興奮。ドイツのチームには香川真司選手をはじめとする多くの日本人選手が現在も所属しています。砂のアートにはこのように、日本とドイツの友好関係も学べるように工夫されています。
五位渕さん「砂だけっていうのがいまだに信じられない。制作期間がわずか2〜3週間なのにも驚いたけど、このアートを作りに毎年世界中からアーティストが鳥取砂丘に集結しているところが素敵! 来年の展示がもう気になります!」
来年はどこの国がテーマになるのか、今から楽しみですね。
千円で出来ちゃう!ランプシェード作り
鳥取砂丘でアートを堪能したメンバー。今度は自分たちでもアートを体験すべく、昔ながらの伝統的な紙すき製法を伝える『あおや和紙工房』へやってきました。
全国でも有数の和紙の名産地である鳥取県。ここでは伝統的な紙すきを体験できるほか、和紙を使ったアート作品や和紙の歴史などを学べる展示室、工房オリジナルの和紙製品なども販売しています。
和紙づくりの基本的な説明を受けたあと、メンバーは体験工房へと移動。
最初にお手本を見ながら作業工程を確認します。名人の手さばきを見ながらイメージトレーニングに励むメンバーたち。紙すきには「流し漉き」「溜め漉き」などいくつか方法がありますが、この日メンバーがチャレンジしたのは難易度が低めの「溜め漉き」。韓国より伝えられた、日本でもっとも古い製紙方法です。
いよいよ体験スタート。
まずは紙の原料を漉枠と呼ばれる木枠にすくって紙を漉します。実際に持ってみると予想以上の重量感。できあがったときに紙が均等の厚さになるように、漉枠を小さく揺すりながら漉すのがポイント。
紙がすくえたら次はいよいよ絵付け。色とりどりの和紙や色付きの原料を使って、模様を描きます。色紙をちぎったり重ねたり、上から色水を落としたりと、表現の方法が無限大に楽しめる紙すきアートなんです。メンバー全員が作業に没頭。無言で作業すること20分。
絵が完成したら、今度はそれを脱水します。脱水機の上に漉枠を乗せて機械のスイッチをON。ものの3秒で木枠の中の水分が抜かれ和紙に変身! これにはメンバーも歓声をあげて大喜び。脱水したあとは紙が破れないようにゆっくり漉枠から和紙を外します。
できたばかりの和紙は熱い鉄板へ張りつけローラーで仕上げ。表面に残った毛羽立ちや凹凸を滑らかにします。脱水する前は鮮やかに出ていた色も、水分が抜けたことで薄くなります。色付けのときは思っている色よりも2段階くらい濃い色をイメージすると上手に色がでますよ。
こちらが完成品。最後に一枚の紙を真ん中で割いたので出来た作品は2枚。同じ作業行程でもメンバーそれぞれまったく違う作品になりました。
ここで終わりではないのです。体験工房から創作室へ移動して仕上げにかかります。できたての和紙はとても繊細。傷つけてしまわないように丁寧に作業を進めるメンバー。そしてできあがったのは?
できたのは色とりどりに照らすランプシェード。7色のLEDライトが順番に和紙を照らしてくれます。体験料とライト作り合わせて1000円でこんな素敵なランプができちゃいました。
御堂さん「4つ並べて一斉にライトを付けたときは感動! 何も考えずに色や紙を重ねてたけど、ランプシェードにしたらその不揃いな感じとかが逆にキレイに照らされてて嬉しくなっちゃった! ベッドサイドに置いて使いたい」