恋愛世代のリアルを発信。

ヒロイン・レイ役の吹替えをしたあの子は誰?『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』【独占インタビュー!】

2016.2.5 — Page 1/2
新たなる3部作の1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が公開されて、にわかに脚光を浴びているのが、レイの吹き替え役をされている文学座準座員の永宝千晶さん。その力強い声に、あの子は誰?! と大変な注目を集めています。ということで、anan総研編集部が、彼女の素顔に迫るべく、独占インタビューしてきました!

【アンアン総研ニュース】No.57 文・高橋ひとみ

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

新たなる3部作の1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、ついに公開されました。今回の大きな見どころのひとつが、過去にはなかった新しいテーマ “女性” が加わっていること。スター・ウォーズの中心である “家族の絆” と “愛” を受け継ぎながらも、若く新しいキャラクターによって新しい命が吹き込まれています。その新たな物語を牽引するのが、強く美しいヒロイン、デイジー・リドリー演じるレイです。そして、今回レイの日本語版吹替えに抜擢されたのが、昨年の春、文学座の劇団員としてデビューした新人女優、永宝千晶(ながとみ・ちあき)さん。その力強い声に、吹替えのあの子は誰?! と大変な注目を集めています。ということで、anan 総研編集部が、彼女の素顔に迫るべく、独占インタビューしてきました!

世界的な映画の吹き替えに抜擢、ひとつのスタートラインに立てた。

IMG_3517

高橋 映画が公開されて約1か月以上経ちましたが、周りの反響はどうですか?
永宝 友人、家族、親戚、応援してくださる方々、地元の新潟の人たちもみんな本当に喜んでくれました。Twitterやfacebookをやっているんですけど、今まで経験したことのないくらいの速さでリツイートされたり、フォローされていったり、驚きの連続でしたね。本当に注目されている映画なんだなと改めて実感しました。でも、やっとスタートラインに立てたという感じです。
高橋 オーディションに受かった時はどういう気持ちでしたか?
永宝 青天の霹靂って、このことを言うんだなと思いました。喜びよりも、私に務まるのかという不安の方が大きかったですね。去年の4月に文学座という劇団に所属したばかりで、そこから、2、3本だけ吹替えのお仕事をやらせて頂いたんですが、これほど大きな役は初めてでした。
高橋 初めてとは思えない、素晴らしい演技でした。何か役作りで意識したことってあるんですか?
永宝 私が個人的に役作りでここを工夫したとかはあまりなくて、デイジー・リドリーさんが本当に素晴らしい演技をされているので、私はそれに集中して、表情の変化や心の動きを見逃さないように、彼女の演技を参考にさせていただいたという感じです。最初は舞台での演技と、吹替えの現場での演技の違いを自分の中で整理することが難しかったです。舞台はいつも目の前にお客様が居て、生身の相手役がいるけど、吹替えの仕事はそうじゃないっていう思い込みが邪魔をして、最初のうちは距離感を掴むのが大変でした。
高橋 声のお仕事は、目の前に相手がいない分、どこに集中すればいいのか難しそうですよね。
永宝 そうなんですよね。でもやっていくうちに、今私の目の前にはいないけれど、レイの前には相手が存在しているんだということに、ふと気づくことができたんです。要は、私自身がすごく想像力を働かせて演じれば、結局やっていることは一緒だなって、少しずつ後半に向けてわかってきた気がします。物語のなかで、少しずつ変わっていくレイと自分を重ね合わせて吹き替えをしていました。声にもその変化が表れていたら嬉しいですね。

悩んだぶん、エネルギーに変える

IMG_3519

高橋 そもそも、役者の道に進むきっかけは何だったのですか?
永宝 もともと舞台を観るのがすごく好きでしたが、将来は音楽の先生になるつもりで、大学にも進学しました。でも卒業前に一度でも舞台に立たないと、後々後悔すると思っている自分がいて。それで、大学4年生のときに、地元・新潟の市民劇場で初めて舞台に挑戦しました。すごく楽しくて、やめられなくなったのが始まりです。4年生まで踏み出せなかったのは、本当は舞台をやりたい気持ちがあったのに両親を心配させたくなかったのと、音楽教師を目指すのが自分の道だと決め込んでいたことが大きいですね。結局、卒業間際に舞台の世界に飛び込みました。何かがはじけた感じでした。
高橋 その一歩を踏み出す、最後のあと押しって何だったのでしょう?
永宝 私、本当に石橋を叩きすぎて割るくらい、すごく慎重で(笑)、一歩を踏み出すのにとても悩むんですよ。新しいことを始めるのって怖いし。でも悩みすぎて、どうでもよくなる瞬間があるんですよね。その瞬間に、自分がやりたいって思っているのだから、正直に従うべきだなと。最後でそういつも思えて、行動にうつしちゃうんです。一歩動いちゃえば、突き進め! もう止まらない! くらい全速力。ずっとやりたいと我慢して縮んでいたバネがこう、びや〜って伸びる感じ。
高橋 エネルギーに変えられたのですね。4年前に上京されたきっかけは何だったんですか?
永宝 新潟に随分長く居ましたが、もっと広い世界を見てみたいと思ったのが一番の理由です。新潟時代は、演出家の栗田芳宏さんのもとで、シェイクスピア劇を中心に活動していました。でも、世の中にはたくさんの作品があるし、演出家がいるし、役者もいるし、そういう人たちに出会ってみたいという気持ちが強くなったんですね。それもまたずいぶん悩んで……。3年くらいは行動にうつせず悩んでいましたけど、ある時、ぱか〜んって!(笑)
高橋 ご両親は反対されたんじゃないですか?
永宝 もう大喧嘩ですよね。(笑)今は心配しつつも「頑張って」と応援してくれています。
高橋 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のレイ役とは、ご両親もびっくりですよね。
永宝 それが、うちの両親は『スター・ウォーズ』を知らなくて、それは有名なの?って言われました。(笑)有名だよって!(笑)でも、公開後、両親は3、4回観に行ったみたいで。今日も行ってきたと連絡が来たりします。

意を決しての上京。そこからの日々はどんなものだったのでしょうか。