【東京ドーム48個分!?】美浦トレーニング・センターを見学してきました!

文・福田奈美 (anan総研 No.25) 木下美桜子 (anan総研 No.129) 写真・水野昭子 — 2016.6.24
anan総研 うま部のNo.25福田奈美とNo.129木下美桜子です! 競馬歴は半年程ですが、競馬場の気持ち良さ、馬の美しさ、馬券の買い方など…ほんの少しだけわかるようになってきたふたりで今回、参加したのは?!

【うま部ニュース】vol.13 

美浦トレーニング・センターのGI調教見学ツアー

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トレーニング・センターとは?
「トレーニング・センター」というのは、競走馬が普段、集団で生活や調教をしている施設のことで、日本では茨城県の「美浦トレーニング・センター」と滋賀県の「栗東トレーニング・センター」の2つがあるそうです。初めて聞いた…。そして応募して当選すれば、GIレース直前の調教の様子を見学できるそうなんです!


というわけで美浦トレセンにやってきた私たち。集合時間はなんと、朝5時半!
トレセンで働く人はで働く人は3時に起きる方も多いそうで…、下手したら、私たちの寝る時間!笑
トレセンの朝は早いのです。

まずは南調教馬場を見学しました。


解説は元競馬実況アナウンサー、白川次郎さん

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長年の競馬ファンなら誰もが知っているという、伝説の実況アナウンサー、白川さん。競馬の実況さながらに、流れるように馬やコースの解説をしてくださいました。
南調教馬場には芝、ダート、ニューポリトラック、ウッドチップの4種類ものコースがあるそうです。

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それぞれ特徴があって、馬によってコースを決めているんですねぇ。

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6時、パラパラと馬場に登場した馬たちをかわいい〜♡と言っていたのもつかの間。

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わらわらと沢山の馬が出てきました!!
「美浦には約2000頭の馬がいるんですよ」と白川さん。
前日の雨で重めのコースでしたが、この週行われたオークス出走予定馬の最終追い切りの様子はもちろん、GIホースの「マリアライト」「イスラボニータ」の姿も見ることができました!

このあとは別室で、伝説のジョッキー、岡部幸雄さんと白川さんのトークショー。現役時代の思い出や、当時と今の競馬の違いなど、とても興味深いお話を伺うことができました!


では、次の場所へ。
東京ドーム約48個分の敷地を有する美浦トレセン内はバスで移動します! 美浦には約2000頭の競走馬のほか、その世話をする調教師や関係者の方々、そしてその家族の約5000人が暮らしているそうです。中にはスーパーや病院もあり、ちょっとした町のようになっていました。


やってきたのは、坂路調教コース。

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高低差約18mもある斜面(!)を使ったコースは、細かく砕いたウッドチップを使っているため、体力を養いながらも馬の脚をいたわる工夫がされているとのこと。
モニターでは、馬のゼッケンについたICタグで計測した走破タイムを見ることができるんですって。ハイテク〜!


「では次はバウンシャを見に行きます!」
バウン?
またまた初めて聞いた…。「馬運車」とは大切な馬を競馬場まで運ぶ車のこと!


1台、なんと・・約5000万円!!

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ただの大型バス?
いえいえ、中身が違うんです。

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最大で6頭の競走馬を輸送可能だそうで、冷暖房やモニターなど、様々な機器が搭載され、馬のストレスを最小限にして運べる仕様になっています。
運が良かったら、中も見られるかもしれませんよ。


次は調教用のプールがある「競走馬スイミングプール」へ

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広くて立派な施設です!
ところで、馬って泳げるの?

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答えはYES!
すっっっごく可愛かったです♡
得意の泳ぎを見せてくれたのは高市調教師が管理している3歳牝馬の「レクエルド」ちゃん。
大勢の見学者の前でもこの落ち着き…次走をチェックしなくては。

そして、ウォータートレッドミル(水中のウォーキングマシン)では水の中でじゃぶじゃぶ歩きます。

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気持ち良さそう〜!!
脚に負担をかけずに鍛えることができ、リラックス効果もあるとのこと。
一生懸命歩く姿に私たちまで、癒されちゃいました。

ここで時計を見ると、まだ朝9時半!笑
充実の内容です。


次はバスに乗って、いくつもの厩舎(きゅうしゃ)が並ぶ一角へ。厩舎というのは、何頭かの競走馬が集団で暮らしている宿舎みたいなもので、ひとつの厩舎をひとりの調教師さんが管理しています。
今回はそのうちのひとつ、小島茂之厩舎にお邪魔しました!


お忙しいところを出迎えてくれた小島茂之調教師

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「私も元々、競馬ファンだったんですよ。競馬が大好きでこの世界に飛び込みました。」なるほど〜。

この日厩舎にいた馬は20頭。私たちにも触れさせていただきました!
オリジナルの餌も開発され、こだわりを持って馬を育てていらっしゃるのが伝わります。

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でもやっぱり、馬はニンジンが好きらしいです♡
私たちもニンジンをあげました!

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か、かわいい…。ずっと、見ていられます。

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「馬の性格に合わせて、馬房ごとに遊ぶ用のボールを釣ったりとカスタマイズしているんですよ」と、普段馬の世話をしている厩務員(きゅうむいん)さん。
一頭一頭、性格が違うんですね。

そして端っこの馬房にいたのは、なんと、「ロードクエスト」!!

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ロードクエストと言えば、先日行われたNHKマイルカップ(GI)で2着だった実績馬!
でも、とってもフレンドリーな馬でした。


馬たちとキャッキャしているその時、私たちの目に飛び込んできたのは。
イ・ケ・メ・ン♡


小島厩舎所属の長岡禎仁騎手

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木馬を使って騎乗フォームを見せてくださったんです!

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勇ましい。
カッコいい。
迫力がスゴい。

私もやる〜!
その結果がコチラ。

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残念すぎますね。
脚がプルプルして、立ち上がるのさえ難しい!!
この体勢で馬に乗って、スタートして、走らせて…。
競走馬に乗るということがいかに大変なことなのか実感しました。

たくさんの馬と触れて、貴重なお話を聞いて、
小島厩舎の皆さんのおもてなしにとても感動しました。また、会いに来たい!

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小島厩舎を後にして、今回のGI調教見学ツアーは終了。とっっっても充実の内容でした! でもまだお昼前です!笑

今回、美浦トレーニング・センターを見学させていただいて思ったことは、いつも何気なく見ている競馬でも、こんなにもたくさんの人たちの支えがあってこそ、馬たちが晴れの舞台で輝けるんだなぁ、ということ!

関係者のみなさんが愛を持って、馬とともに生きている様子を、肌で感じることのできる素晴らしい体験でした!

今週から、競馬を見る目が変わりそうです。
次のレース、楽しみだなぁ♡

GI調教見学ツアーは、GIレースごとに募集をしています。秋のGIシーズンも募集があるので、後日更新される各トレセンへの応募スケジュールをチェックしてみてくださいね!


Information

美浦トレーニング・センター
http://jra.jp/miho/event/breakingcheck.html
栗東トレーニング・センター
http://jra.jp/rittou/event/index.html

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