【完走は?】横浜マラソンに出場! 人気大会ならではの楽しさと難しさって!?
【マラソン部ニュース】vol.33 文・尾谷萌
2万5000人が参加した『横浜マラソン2016』に、anan総研マラソン部から片桐さんと長谷川さんが出場しました。初めてのフルマラソンとなった片桐さんはGブロック、4年ぶりの挑戦となった長谷川さんはFブロックからのスタート。先頭ブロックから約30分遅れでスタートを切った2人は制限時間という関門に何度も苦しめられることに…。果たして片桐さんと長谷川さんは完走できたのでしょうか!?
ついに本番当日! 心配している周りをよそにマイペースな2人
「おはようございまーす!」と、いつも通りのテンションで待ち合わせ場所に現れた2人。緊張でガチガチになっているかと心配していましたが、意外と何も考えていなかったよう(笑)。
「横浜マラソンがどんな感じなのか楽しみもありましたが、以前フルマラソンを走った時の辛い記憶があったので、『早く終わってほしいなぁ』くらいに思っていました。(笑)」(長谷川さん)
「走ってみないとわからないので…。正直なにも考えていませんでした。(笑)」(片桐さん)
スタート前にはエネルギージェルを届けに小野塚コーチが来てくださり、2人を激励してくれました。
「朝早くから小野塚コーチがジェルを届けに来てくれて嬉しかった。それにmizunoのウェアがカラフルで可愛いくて、着ているだけで気分があがりました♪」(片桐さん)
「とても可愛くてお気に入りのウェア! 目立つので2人で並んで走りたいな!」(長谷川さん)
いざスタート!!と思いきや…。え、全然進めない!!
「先頭ブロックが走り出してから、私たちがスタート地点に到達するまで30分かかり、こんなに多くの人が参加してるのかと驚きました。スタートするまでの間は、前日に大角コーチに教わったストレッチをして体を温めて備えました」(長谷川さん)
横浜マラソンでは、参加者をA〜Gの7ブロックに分けてスタートします。最終のGブロックからスタートとなった片桐さんを待って、一緒に走り出した2人。完走を目標に、大角コーチの助言通り、8分/kmペースで走ります。
「走り始めは完走を目標に、設定していたタイム通りに無理せず、2人でたくさん話しながら走り、とても楽しかったです」(長谷川さん)
しかし、このスタート遅れが後に2人を苦しめることになるとは、この時は想像もしていませんでした…。
【〜10km】横浜の名所をぐるり! 観光気分で楽しめるコースにテンションアップ!!
「初めの10kmはたくさんの観光名所を通りテンションも上がりました。応援もたくさんあって嬉しかったです」(長谷川さん)
初めの10kmは、横浜の観光名所を一気に駆け抜けるコース。街を象徴する『横浜ランドマークタワー』を目の前にスタートを切ると、デートスポットの定番『横浜赤レンガ倉庫』を越え、5km付近で『横浜スタジアム』をぐるりと一周。その後も『横浜中華街』、『山下公園」』と続き、さらには『横浜ベイブリッジ』を横目に走る飽きのこないルートです。
「まずは10kmを目標に、と思っていましたが、見所が多いコースだったのもあり楽しみながら走れました。足もまだ全然大丈夫そうだったので、『これならもうしばらくいけるかも』と思いました」(片桐さん)
【〜20km】目標タイムで走っているのになぜ?! 制限時間という関門が2人を襲う!
10km地点までは、順調に走っていた2人ですが、30分遅れでスタートしたことで何度も制限時間という関門に苦しめられることに。
「13~14㎞までは、完走の目標タイムで走って、体も心も安定してました。しかし考えてなかった制限時間の関門に気付き、もう少し前からスタートすればよかったと言う後悔や、関門をちゃんとチェックしてなかった自分を悔しく思いました。そこから時間を気にしてペースを少しだけ上げました」(長谷川さん)
「12~13kmあたりのタイムリミットがかなりぎりぎり! 完走できるペースは維持してたはずなのになんで??と大パニックに! このペースでダメなら絶対に完走できない…。この辺りでまあみちゃん(長谷川さん)と別で走ることにしました。『このペースでも関門に引っかかるなら、わたしのせいじゃない!』となぜか逆ギレした私はペースを維持することに(笑)」(片桐さん)
「そして15km。このあたりまでは余裕だよって大角コーチも言ってたし、たしかに案外余裕かもだけどまた関門が…。『まだ全然いけるのにタイムオーバーで完走できなかったら、皆になんて言えばいいんだろう』なんて考えながらも、走るペースを上げて最後まで持たなかったら困るので、やっぱりこのペースで行こうと決意!」(片桐さん)
「そんなこんなでその後も二回ほぼ『on関門(制限時間ギリギリ)』みたいな感じでかなり危なかったのですが、18kmあたりの関門はなぜか余裕でした(笑)。Gブロックからのスタートだと前半厳しいんだなぁと思いました」(片桐さん)
「20km地点に広いエリアがあって、応援の方がたくさんいました。バナナをもらったりして、ここでようやく余裕がでてきて。ここまでの関門でもし諦めていたら、ここには来られなかったんだ、体験できなかったんだって思うと、走ってきてよかったと思いました」(片桐さん)
諦めないことが次の扉を開ける。ランを続けたからこそ見られた風景に感動した片桐さん。続いて待ち受けていたのは?