食らいつき合コン道 vol. 19 バージン・カナコの生きる道。
媚びないリナの強がり
一方で、男性には媚びない! 自分からグイグイいくのは女性としてまだまだ三流! とでも言いそうなのが、これまた私の友人のリナ。
「男は基本的に下心の塊なんだから、ちょっとおだててボディタッチして気分よくしておけばOK」とか、「男は中身は子どもだから、自立した女性に魅力を感じるの」など、まるで男性のことは全て知ってる! といった調子で独自の男性理論を持っている女子大生です。
リナは、合コンでは一歩引いたような態度です。ほかの女子と一緒にわいわいなんて、ほぼしない。「男性の前でキャピつくなんて、まだまだ未熟ね」と言わんばかりのしらっとした表情で、一人お酒を飲んだり料理を食べたりしています。
男性に「リナちゃんって彼氏いるの?」と聞かれて「いないけど、彼氏とかいなくても平気なんだ、私」と答えていたときは、ちょっと可愛らしくて内心笑っちゃいました。「いなくても平気」なんてわざわざ言う…? と。
このようなリナの態度は、また本来の自分とは全然違います。彼氏がいたときは毎日のように浮気を心配し、少しでもLINEが遅かったり絵文字が無いと「怒ってる? 嫌われた?」と悶々。それなのに彼の仕事の都合で会えないときには強がって「会いたい」とも言えず…。“自立したイイ女”になろうとして、自分の首をギュウギュウ締めていたのがリナでした。
カナコとリナの共通点は、“男性に好かれたい”という気持ち。その気持ちって大事なのですが、あまりに意識し過ぎているように思えます。
合コンは確かに出会いの場。だけど、男女という枠組みを外してみれば、人対人の出会いの場です。参加者全員がそれぞれ仕事や勉強を片付けて、交通費を出して、時間も使ってお金も出してわざわざ集まっているわけですよね。
誰もモテテクでガチガチに身を固めたり、意識的に態度を作っている人に魅力は感じないのでは…。
というかそもそも、どうして2人が男性に好かれたいのかと言えば、パートナを見つけて幸せになるためですよね。男性をオトすためにはどんな風に振る舞えばいいの?と、実体のない“イイ女”像に縛られて、自分にとって何が楽しくて幸せなのかを忘れてしまっては本末転倒。
つきつめればアンパンマン?
なにが幸せ? というと…思い出すのはあのメロディ。
『なにが君の幸せ~、なにをして喜ぶ~♪ 分からないまま終わる~、そんなのは嫌だ~♪』
そう、アンパンマンです。大人になって改めて、アンパンマンの歌詞の深さにハッとしますね。モテたい女子のみなさま! モテ研究をするより先に、ぜひ初心に帰ってアンパンマンを見てみてはいかがでしょうか。
ところで、冒頭の男性2人組にとっての幸せって、女性とアンアンすることなんでしょうね。男性って単純でいいなあ~。