息をするだけで痩せ体質に? 知っておきたい“横隔膜呼吸法”

2017.1.29
意識せずとも常にしている“呼吸”にクセをつけるだけで、代謝アップ、むくみすっきり! 横隔膜呼吸でカラダのムダをリセットしよう!
ダイエット
横隔膜呼吸のやり方をマスターしよう。

呼吸法というと、お腹を使う腹式呼吸と、胸を膨らませる胸式呼吸がよく知られているけれど、牧野講平さんが提唱する“横隔膜呼吸”は、胸とお腹の両方を同時に使って呼吸をし、痩せ体質へ導くというもの。

「横隔膜呼吸は、医学的な見地からも、人間の正常な呼吸法と考えられています。というのも、胸とお腹の境目には横隔膜があるため、両者は自ずと連動して動くからです。ただ、生活習慣などによる筋肉のこわばりが原因で、横隔膜呼吸ができていない人は約8割にも。これができれば呼吸は深くなり、使えていなかった筋肉を覚醒。代謝が上がってカロリーが消費されます。また、深い呼吸はリンパの流れを促すことにもつながるので、むくみの取れたスッキリしたカラダになれるでしょう」

呼吸は1日約2万回。横隔膜呼吸を習慣づけて、それを消費カロリーに充てれば、普通に生活しているだけで痩せ体質に!

横隔膜呼吸のやり方。

胸とお腹に同時に空気を入れるように意識しながら息を吸う。この時、肺の膨らみで横隔膜は下がる。

胸とお腹を同時にへこませるように息を吐く。すると、肺の膨らみが小さくなるので横隔膜は上がる。

横隔膜呼吸ができているかチェック。

<胸編>
鎖骨の下の平らな骨に手を置いて、息を吸った時に手が前に押し出されるかを確認。鏡で横から見ると分かりやすい。手が上に上がってしまうのはNG。

鎖骨の下にある肋骨の間に指を入れるように左右に10回さする。筋肉がゆるみ、動きがスムーズに。

<お腹編>
あばらと腰骨の間に手をセット。息を吸った時、前後には通常お腹が膨らむが、あてた手で左右にも膨らむかを確認。グッと押した手を、押し戻してくれば◎。

ターゲットはお腹の周りにベルトのように巻きついている腹横筋。まずは腰に手をあて、息を吸う。

息を吐きながら腰にあてた手を、すーっと後ろに流す。これを10回行うと、横にも膨らむように。

牧野講平さん コンディショニングトレーナー。森永製菓ウイダートレーニングラボに所属し、髙梨沙羅選手など、数々のアスリートをサポート。近著にムック『「横隔膜呼吸」でカラダの不調が治る!』など。

※『anan』2017年2月1日号より。イラスト・すやまゆうか 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)