史上初!? “東京産”カカオを使ったチョコレートがもうすぐ誕生!

2017.1.15
チョコレートにまつわる最新事情をお届け。
チョコレート
母島の北緯は26度で“カカオベルト”の外。ハウス栽培などの工夫で500本の木が栽培可能に。

チョコレートをめぐる新たな動きとは…。“東京産”と“IT”がキーワードです。

史上初!? “東京産”カカオを使ったチョコレートが実現間近!

通常、赤道付近の限られた地域でしか育たないとされるカカオの木。そんな常識に挑戦し、国産カカオを使ったチョコレート作りに取り組む人々がいる。

チョコレートなどの製造を手がける平塚製菓(本社・埼玉)は’03年、“東京産”チョコレートの実現を目指し、東京都小笠原の母島でカカオの栽培計画「東京カカオ」プロジェクトをスタート。地元の農園の手も借りながらの、13年にわたる試行錯誤が実を結び、’16年には試作品が完成。気になるカカオの味は、海外産のものと比べて、爽やかな香りとやさしい苦味、なめらかな口当たりが特徴だそう。

現在のところ、’18年の商品化を計画中とのこと。野菜みたいにチョコを「国産」で選ぶ時代も、遠くはないのかも。

チョコレート
商品化のイメージ。日本で生まれ育ったカカオ、実際に口にする日が今から楽しみ。

ITとチョコレートのおいしい関係。米のチョコレートベンチャーに注目。

いま、アメリカではネット業界出身の人々が始めるチョコレートビジネスが注目されている。

サンフランシスコのブラント『TCHO(チョー)』の最高経営責任者を務めるのは、テクノロジーやビジネスを扱う雑誌『WIRED(ワイヤード)』の創設者であるルイス・ロゼット氏。出資をしていたこの会社に、CEOという形で合流した。『ダンデライオン・チョコレート』の創業者、キャメロン・リングとトッド・マソニスの二人も、それ以前はネット業界で働いていたという。こうした人々のチョコレート業界への参入は、プログラミングの手法を取り入れた合理的な製造方法の開発や、私服で働くカジュアルな接客スタイルなど、様々な新しい風を呼び込んでいる。

チョコレート
『TCHO』のチョコレート。シンプルでミニマルなデザイン。
※『anan』2017年1月18日号より。写真・小川朋央 文・保手濱奈美

(by anan編集部)