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紅ゆずる「星組にいてよかった」と思った下級生の行動とは…

2017.1.1
コメディ作品では爆笑に次ぐ爆笑を起こし、クールな悪役を演じれば妖しい色気で魅了する、宝塚歌劇団の紅ゆずるさん。紅さんにお話を聞きました。

ここまで受け継がれてきた星組の伝統を繋ぐ存在に。(C)宝塚歌劇団

この秋、満を持して星組トップスターに就任した紅ゆずるさん。

「ずっと星組を引っ張ってくださっていた柚希礼音さんの後を継いで北翔海莉さんが星組に組替えされて来られた時、トップさんというのは本当に大変ですから、星組にずっと在籍してきた私が皆をまとめて、北翔さんの負担を軽くするお手伝いをしたいという気持ちになりました。頼っていた柚希さんがいなくなり、初めて上級生として組を引っ張ることを意識したのが、あの時だったと思います」

それが約1年半前のこと。北翔さんというカラーの違うスターを迎えたことで、星組はこれまでとは違う新たな魅力を開花させることに繋がった。

「私はずっと星組で育ってきましたから、それぞれの組を回られ、その良さもご存じの北翔さんとご一緒させていただいたことで、これまで見えていなかったことが見えてきました」

そのおかげで、あらためて星組愛を実感し、組の良さを受け継いでいきたいと思うようになったと話す。

「スターというと、自分のなかでは孤高なイメージがあり、一時期、陰のあるスターを目指したこともありました(笑)。でも私はそういうタイプじゃないんですよね。トップに決まった時に、周りの下級生たちが『私たちが支えますから』と直接言いに来てくれました。それがとても嬉しかったですし、星組にいて良かったと思いました。私も組子に腹を割って話すぶん、皆もどんどん頼ってほしい。お互いを思いやり、何でも言い合える組にしたいと思っています」

大劇場のお披露目公演はブロードウェイミュージカル『THE SCARLET PIMPERNEL』。紅さんが最後の新人公演で初めて主演に抜擢されたのが’08年の同作。その時に演じた主人公・パーシーの、英国紳士の品の良さと軽妙さが素晴らしく、高い評価を受け、注目を集めるきっかけとなった、思い入れのある大切な演目だ。

「あの時の新人公演は、何かが降りてきたような奇跡のような出来事だったんですよね。幕が開いて歌が始まった瞬間、それまでの緊張が嘘のように吹っ切れて、そこからラストまで一切緊張せずに自由に演じることができ、舞台ってこんなに楽しいものなんだと知った作品でした。あれは奇跡の一回。それを超えたものを、次は毎公演やり続けなければいけないというプレッシャーはありますが、お披露目公演でもう一度やらせていただける幸せを実感しています」

ジャケット¥54,000 パンツ¥27,000 コート¥74,000(以上リチウム オムTEL:03・3499・8873) シャツ、タイはスタイリスト私物

くれない・ゆずる 2002年に入団し、星組に配属。’08年の『THE SCARLET PIMPERNEL 』で新人公演初主演。その後、’11年『メイちゃんの執事』、’ 1 4 年『風と共に去りぬ』、’15年『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』などで主演をつとめる。

※『anan』2016年12月28日-2017年1月4日合併号より。写真・中野敬久 スタイリスト・岩崎聡美 ヘア&メイク・山本浩未 取材、文・望月リサ (C)宝塚歌劇団

(by anan編集部)