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俳優の裸が見放題? 過激な舞台『禁断の裸体』がスゴい

2016.4.7
欲望に溺れる人間の姿を冷静に見つめ、その根底にある本質を舞台の上に赤裸々に暴き出してきた、劇作家、演出家の三浦大輔さん。その三浦さんが、過激な作風で評価を集めるブラジルの戯曲『禁断の裸体』を演出する。
三浦大輔さん 1996年に劇団ポツドールを旗揚げ。リアリティを追求した独自の手法で注目され、'06年に『愛の渦』で岸田國士戯曲賞を受賞。‘14年、同作の映画で監督をつとめ大きな話題になった。

三浦大輔さん 1996年に劇団ポツドールを旗揚げ。リアリティを追求した独自の手法で注目され、’06年に『愛の渦』で岸田國士戯曲賞を受賞。‘14年、同作の映画で監督をつとめ大きな話題になった。

もとより多作な演出家ではないけれど、「最近、自分のなかで舞台をやるモチベーションを上げるのが難しくなっていた」という三浦さん。

ただ今回、「内野聖陽さん、寺島しのぶさんなど、一見、接点がなさそうな俳優の方々と一緒に仕事ができることに魅力を感じた」と話す。

「僕のよからぬ噂(舞台上でセックスシーンを見せるなど過激な演出でも知られる)も耳に入っているだろうに、それでも厭わずに引き受けてくださっただけでも感謝しています。 しかも、寺島さんは今までご一緒したことがないのに、僕のやり方に合わせ、求めに応じてくださるし、内野さんはご自身でいろいろ考えてくる方で、僕が想像もしなかった芝居 を次々と見せてくれる。そんなおふたりの姿勢を見て、逆に僕も遠慮なくいこうと」

妻を亡くし、失意の底にいた男が、周囲の思惑に翻弄されていく。過激な展開に、衝撃の結末が待ち受ける。

「宗教的抑圧が強い国の作品だけに、日本以上に建前の部分が大きいんです。そのぶん、化けの皮が剥がれて本質が暴かれた瞬間の惨めさや愚かさは、爽快感すら覚えるほど笑えるんですよ。共感する部分もあり、面白がってもらえるはず。俳優さんたちの裸を見たいという興味で来ていただいても構いませんので(笑)」

information
妻の死に落ち込むエルクラーノ(内野)。しかし、弟(池内)の策略により、娼婦のジェニー(寺島)との関係に溺れていく。そんな父を息子(野村)は嫌悪するのだった。4月4日(土)~25日(土) 渋谷・Bunkamuraシアターコクーン 作/ネルソン・ロドリゲス上演台本・演出/三浦大輔 出演/内野聖陽、寺島しのぶ、池内博之、野村周平、宍戸美和公、池谷のぶえ、木野花ほか S席1万円 A席8000円 コクーンシート5000円 Bunkamura TEL:03・3477・9999 www.bunkamura.co.jp

みうら・だいすけ
1996年に劇団ポツドールを旗揚げ。リアリティを追求した独自の手法で注目され、’06年に『愛の渦』で岸田國士戯曲賞を受賞。’14年、同作の映画で監督をつとめ大きな話題になった。
撮影・みなもと(※)忠之

(※)みなもとの文字は本来、さんずいに首。環境依存文字のため、ひらがなで表記しています。

※『anan』2015年4月8日号より

(by anan編集部)