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「やらせてください」と直訴 松山ケンイチがつかんだ“10年に一度の作品”

2016.11.21
映画『聖(さとし)の青春』で夭折した棋士、村山聖を演じた松山ケンイチさん。作品への思いを語りました。
まつやま・けんいち 1985年、青森県生まれ。『デトロイト・メタル・シティ』『うさぎドロップ』『怒り』など、演じる役ごとにガラリとイメージを変える演技力を高く評価される実力派俳優。スーツ¥115,000(タリアトーレ/エストネーション TEL:03・5159・7800) シャツ¥35,000(ジョバンニ イングレーゼ/トゥモローランド TEL:0120・983・522) タイ¥10,000(カラブレーゼ/シップス 銀座店 TEL:03・3564・5547) チーフ¥6,500(ポール・スチュアート/SAN

まつやま・けんいち 1985年、青森県生まれ。『デトロイト・メタル・シティ』『うさぎドロップ』『怒り』など、演じる役ごとにガラリとイメージを変える演技力を高く評価される実力派俳優。スーツ¥115,000(タリアトーレ/エストネーション TEL:03・5159・7800) シャツ¥35,000(ジョバンニ イングレーゼ/トゥモローランド TEL:0120・983・522) タイ¥10,000(カラブレーゼ/シップス 銀座店 TEL:03・3564・5547) チーフ¥6,500(ポール・スチュアート/SAN

「僕にとっては10年に一度の作品だと思っています」

きっぱりとした口調で言い切ったのは『聖(さとし)の青春』で夭折した棋士、村山聖を演じた松山ケンイチさんだ。同世代の羽生善治らと死闘を繰り広げながらも若くして病に倒れた棋士の生き様を描く同名のノンフィクション小説を読んで以来、映像化を願っていたという。

「村山さんの生き方に感動しました。本を読んだときの僕は29歳かそこらで、ちょうど村山さんが亡くなられた年代だったんです。それもあって、すごく彼にリンクしたんだと思います。これは絶対に映像化したほうがいいと思っていたとき、映画化が進行中と知り『やらせてください』と立候補しました」

松山さんは凝った役作りに定評がある役者だ。体重を大増量したのが話題だが、注目すべきは精神面の役作り。松山さんは村山聖を理解するために彼が生前に住んだアパートや将棋会館に足を運ぶなどし、村山の息吹を感じることに時間を割いた。

「彼は将棋だけじゃなく、映画や音楽、漫画の知識も深い人でした。普通に学校に通って友情を育み、恋をしてという経験がない分、それらへの憧れも強かったような気もします。僕自身も人とのコミュニケーションよりも映画や漫画に感動を求める面があるので、村山さんの心境がなんとなく理解できました」

松山さんはまた、村山の勝負師としての刹那的な生き方と自身の役者としての生き方に共通点があるとも感じたという。

「勝負の世界に生きる人というのは、どこか欠けている部分があるんじゃないでしょうか。人生のある局面で全てを懸けるためには、何かを捨て去るわけですが、その感覚が役を演じるのと似ている。僕も役を演じるために、不要なものを犠牲にすることがあります。でも今回はすごい挑戦でした。きちんと村山聖を演じることができたら、役者を辞めてもいいとさえ思いましたから」

'90年代、天才と呼ばれる羽生善治に対して“西の怪童”と絶賛された村山聖。勝負に全身全霊を懸けながらも病のために若くしてこの世を去った棋士の半生を描く実話ドラマ。11月19日より丸の内ピカデリーほか全国公開。(C)2016「聖の青春」製作委員会

’90年代、天才と呼ばれる羽生善治に対して“西の怪童”と絶賛された村山聖。勝負に全身全霊を懸けながらも病のために若くしてこの世を去った棋士の半生を描く実話ドラマ。11月19日より丸の内ピカデリーほか全国公開。(C)2016「聖の青春」製作委員会

松山さんの覚悟のほどはスクリーンからもしっかりと伝わってくる。目が離せない場面が多いが、特に印象的なのは東出昌大さんが演じる羽生善治とのシーンだ。

「村山さんと羽生さんのような関係は、お互いを同じように尊敬しあい、同じゴールを目指している人同士じゃないと成り立たない。恋愛とは違うけど互いに恋いこがれている関係でもあり、男同士のラブストーリーといってもいいですね」

定義するのが難しいこの感覚は、撮影現場で松山さんも折に触れて体験するもの。本作の撮影中、彼がもうひとつ実感したのが「好きに勝ることはない」ということ。

「大変な作品でしたが、本当に好きなことをしているのでプレッシャーなどは一切感じませんでした。僕にとって必要な作品だから巡り合ったんだと思うんです。今回のように自分でやりたいと望むことも大事なのだとわかりました。今は自分のなかでテーマを持ち、やりたい役や演じなくてはならない役を常に探しています。そのために見聞を広げ、アンテナを張りたいですね」

まつやま・けんいち 1985年、青森県生まれ。『デトロイト・メタル・シティ』『うさぎドロップ』『怒り』など、演じる役ごとにガラリとイメージを変える演技力を高く評価される実力派俳優。スーツ¥115,000(タリアトーレ/エストネーション TEL:03・5159・7800) シャツ¥35,000(ジョバンニ イングレーゼ/トゥモローランド TEL:0120・983・522) タイ¥10,000(カラブレーゼ/シップス 銀座店 TEL:03・3564・5547) チーフ¥6,500(ポール・スチュアート/SANYO SHOKAI TEL:0120・340・460)

’90年代、天才と呼ばれる羽生善治に対して“西の怪童”と絶賛された村山聖。勝負に全身全霊を懸けながらも病のために若くしてこの世を去った棋士の半生を描く実話ドラマ。11月19日より丸の内ピカデリーほか全国公開。(C)2016「聖の青春」製作委員会

※『anan』2016年11月23日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・五十嵐堂寿 ヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.) 文・山縣みどり

(by anan編集部)