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スポーツライターが選ぶ“指導者としても一流の男”にチャン、原晋、井上康生…

2016.11.12
スポーツ関連の雑誌でライターを担当する黒澤祐美さんが、大人の男代表として挙げてくれたのは、コーチや監督など、名選手を育てあげる指導者。

「指導というのは、教えたことを相手が理解し、受け入れないと意味がありません。ランニングなら、なぜこのフォームで走ると速く走れるようになるのか、理由がはっきりしていないと選手は納得できないもの。単に『昔はこうだった』と古い考えで説明する人は、今や選手の共感を得られないし、実績もついてきません。素敵な指導者とは、正しい知識を持っていて、相手が本当に必要としているものを与え、そして隠れた能力を引き出してくれる人です」(黒澤さん)

そう語る黒澤さんが選ぶ、指導者としても一流の男5人とは?

あの選手の活躍の裏には、指導者としても一流の男あり?
あの選手の活躍の裏には、指導者としても一流の男あり?

マッシモ・オッド

(イタリアのサッカークラブ・デルフィーノ・ペスカーラ1936監督)

「2006年のワールドカップで優勝したドイツ代表の一人。引退してすぐに監督ライセンスを取得し、イタリアでU‐17の監督の座に就任。一見、華々しい経歴ですが、任されたのは二番手であるBチームの指導。しかし、『監督とは、いかなるときも自らの信念からブレてはいけない』と、手を抜くことなく指導を続け、その後トップチームの監督に就任。努力家の指導者には、選手もついていきたくなるもの」

マイケル・チャン

(男子プロテニス・錦織圭のコーチ)

「あるインタビューでマイケル・チャンコーチは『コーチングは、その選手が“これまでと違った視点”を持てるように手助けをすること』と語っています。人は一つのことに夢中になると、周りが見えなくなるもの。そのときに、コーチが選手のポテンシャルや才能を見取り、“気付き”を与えることで、相手の能力は伸びるといいます。そんな熱く、筋の通ったサポートが、錦織圭選手の実力を開花させました!」

原 晋

(すすむ/青山学院大学・陸上競技部監督)

「原監督は、自身で『管理職の仕事は管理することじゃない。感じることだ』と話しているように、朝食時は必ず部員たちと雑談をし、食堂に漂うその日の雰囲気を感じ取っているのだそう。少しでも違和感があったらその原因と対策を考えて、トラブルが起こる前に未然に防ぐ。普段のコーチングはもちろん、選手に寄り添うきめ細やかな姿勢こそが、箱根駅伝2連覇の輝かしい結果へと繋がっていったのでしょう」

井上康生

(柔道男子・日本代表監督)

「日本発祥の柔道は、いい意味で伝統と理想に縛られていて、成績が伸び悩んでいた時期が。そんなときに井上監督がトレーニングに取り入れたのが、海外の格闘技の要素。“継承すべきものは継承し、必要なら新しいものを取り入れる”という柔軟な発想のもと、選手の意識改革を行ったところ、リオオリンピックでの全階級メダル獲得という結果がついてきました。選手からの信頼も厚く、素晴らしい指導者!」

エディー・ジョーンズ

(ラグビー元日本代表・ヘッドコーチ)

「ラグビー日本代表を世界のトップクラスまでに導いた男、エディー・ジョーンズコーチ。彼の考えるコーチングのキーワードは“信じる力”。インタビューでも『コーチにとって大切なのは、なぜ選手はそういう決断をしたかを考えること』と言っています。これは選手を信じているからこそ、できる指導といえます。自分をきちんと見て、評価してくれる。そんな指導者に巡り会える選手は、幸せ者ですよね!」

黒澤祐美さん ライター。雑誌『Tarzan』を中心に、フィットネスやスポーツ関連の記事を執筆している。自身もパーソナルトレーナーの資格を持ち、活動中。

※『anan』2016年11月16日号より。文・重信 綾 古屋美枝 イラスト・くぼあやこ

(by anan編集部)