「この1年7か月、アーティストとしても女性としても、いろんなことがありました。誰かのことをすごく好きになったり、憎んだり、幸せを願ったり。その瞬間を全部曲にしたくて作り上げたアルバムです」
以前は、10代の悩みや傷、思春期の鬱屈などをリスナーと共有しながら、名曲を生み出してきた彼女。しかしこの新作には、ラブソングもあれば、東京で生き抜く女性目線の曲も。今までとはまた別の心の部分に、《力》をくれる作品だ。
「10代のころは大人に囲まれていたけど、最近は同世代の友人も増えたし、遅れて青春が来た感じ(笑)。恋の歌もありますけど、私、適切なルートで人を好きになれなくて…。恋にありがちな《爽やかさ》とか、要らないんです、私。その人のきれいな部分に惹かれるのではなく、闘志を燃やしていたり、傷ついていたりという根源的で人間らしい表情に、魅力を感じるんです」
例えば、普通の人が夕焼けを見て「美しい」とうっとりしている横で家入さんは「もうすぐ消えてしまうことが悲しい」と感じると言う。ハッピーよりもその先の消失感に心動く人だからこそ、今作の彼女の曲には、見慣れた風景をガラッと変えてしまう力強さがある。
「言葉とかお金は余裕があればあげられるけど、限られた時間=TIMEはそうできない。だからこそ、限られた自分の時間を削って、私のアルバムを1時間聴いてくれるって、最高の愛情だと思います。私自身も、このアルバムのために費やした時間すべてが癒される瞬間だったので、“時間の交換は最上級の愛情表現だ”と思い、『TIME』とつけました」
そんな彼女独特のものの見方や感じ方を支持し、「レオちゃんの目に映るものをもっと見せて」という大勢のファンがいる。
「そう言われることがすごく幸せです。私は表現することが好きだから、去年初挑戦した役者(殺し屋役!)もそうだし、声優さんもやってみたいし、文章も書いてみたい。今回のようなアルバム制作ももちろんですが、私らしい表現を形にして残し、みなさんと共有したいですね」
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