
会場には巨大な柱が林立する。そこには「私は背の低い禿頭の老人です」で始まる詩、「自己紹介」が1行ずつプリントされ、側面にはそれにまつわる私的な品々が展示されている。古いラジオのコレクション、モノクロの家族写真、愛用のTシャツなど、長く暮らしを共にしてきたものからは、どこか作品と通じるモダンな気配が漂ってくるようだ。

もう一つの見どころはミュージシャンの小山田圭吾、インターフェイスデザイナー中村勇吾とのコラボレーション。谷川自らが朗読する「かっぱ」ほか3編が言葉、音、映像の三位一体となって空間いっぱいにこだまする。まさに詩を体に浴びる先端芸術。ぜひ体感してみて。
20行からなる詩「自己紹介」を柱状のインスタレーションに。
会場設営中に谷川が即興で書き、自ら貼り付けたメモが。思わずクスリとさせられるウィットはさすが。
※『anan』2018年2月14日号より。写真・中島慶子 文・松本あかね
(by anan編集部)
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